天皇と葬儀 (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106037375

作品紹介・あらすじ

土葬か火葬か、陵の形・場所、来世観と儀式――それは私たちの「喪の文化史」だった。モガリが政治空間だった古代、タタリとケガレに呪縛された平安、火葬が当たり前だった中世、尊皇思想が生まれた幕末・維新期、皇室と仏教の関係を切った明治、国威発揚の儀式と化した大正、国民主権下の大喪となった昭和、そして今、象徴天皇にふさわしい葬儀とは?……古代王朝から昭和まで、歴代天皇の「葬られ方」総覧。

感想・レビュー・書評

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  • 第1章 モガリの政治空間ー古代王朝
    第2章 タタリとケガレの呪縛ー平安時代
    第3章 皇威の凋落と寺家専業―中世
    第4章 尊皇思想と天皇陵の「創設」-戦国から江戸時代
    第5章 忠孝の教化と国民統合ー明治・大正
    第6章 国民主権下の総服喪ー戦後皇室と昭和の大喪
    結び 象徴天皇にふさわしい葬儀とは
    歴代天皇の在位と埋葬の様子

  • Kindle

  • よく調べたなぁ~!!という驚き。

    かなり細かく調べ上げているので、満足です!!
    ありがとうございます!

  • 葬儀を通して天皇の歴史を読む。もう少し細かく注釈があるともっと良かったが、こうやって通して読める労作に感謝。

  • 文字通り歴代天皇の葬儀の成り方を記述した力作。

    「天皇の敗戦」は2度あった。承久の乱と太平洋戦争。
    断絶の可能性もあった。

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著者プロフィール

1961年大阪生まれ。86年日本経済新聞社に入社。東京、大阪の社会部で警視庁、大阪府警、法務省などを担当。現在、編集委員(皇室、近現代史)。元宮内庁長官の「富田メモ」報道で2006年度新聞協会賞を受賞。著書に『非常時とジャーナリズム』(日経プレミアシリーズ)、『天皇と葬儀――日本人の死生観』(新潮選書)、『焦土からの再生――戦災復興はいかに成し得たか』(新潮社)、『熱風の日本史』(日本経済新聞出版社)、『忘れられた島々――「南洋群島」の現代史』(平凡社新書)、『昭和天皇は何と戦っていたのか――「実録」で読む87年の生涯』(小学館)、共著に『「東京裁判」を読む』『「BC級裁判」を読む』(ともに日経ビジネス人文庫)がある。

「2017年 『天皇の戦争宝庫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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