「患者様」が医療を壊す (新潮選書)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106036712

作品紹介・あらすじ

「患者中心の医療」はなぜ間違いなのか-?医者と患者は対等であるべきだ、というポリティカリー・コレクトな言説が、医者も患者も不幸にする。お医者さんはなぜ「偉い」のか?「賢い」患者はなぜ損をするのか?「全人的な医療」に隠された欺瞞とは?「薬害」は本当に存在するのか?意外な視点から、医療現場の対立構造を解きほぐし、コミュニケーションのあり方を洞察する一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 良くも悪くも岩田先生らしい本でした。

  • 落語好きな人のようで、軽妙な語り口でとても読みやすい。説いているのは大人の知恵ということにある。こうした考え方が常識化すれば、医療分野に限らず日本社会は随分ましになるのではないだろうか。医療の世界にある対立構図について述べた第二章は、やや蛇足に感じた。

  • 人を評価しては行けない、相手の言いたいことを推し量り、それをプッシュする、健康に関する価値交換

  • 患者様みたいな呼び方が患者を偉くして、医療の恩恵が受けにくくなった、と言う本。
    心理学も織り交ぜながら、なかはか面白く書いてある。
    でも、なんかそれだけ。

  • タイトルがキャッチーすぎる、というか。わざとそうしているんだろうけど、そういう対立構造の話じゃない。

    お医者様ごっこという言葉は、内容は理解できるんだけど、そりゃそうだ、その通りですと思いますが、語感としては好きになれないんだよね。本音とたてまえ、それはそのままアメリカ風のpolitically incollectというつまりは建前論に同じように思うし。

  • タイトルに惹かれて読んだが、内容はそれとは大分違う印象を受けた。
    また、読んでいてだらだら書かれているような気がして、まどろっこしさを感じた。
    患者と医者に始まり、医療業界内の対立構造など、結局は相手の意見を尊重した上で、謙虚になることが大切だということだ。
    引用した文章を見ていただければ分かるが、そのことが状況や言い方を変え何度も繰り返されている。
    著者のポリシーは、非常に生産的で合理的だが、そのことばかりが強調されているようで少し食傷してしまった。

  • タイトルとは裏腹に「先生、丸くなったな」と感じてしまう曖昧な書きぶり。これは誰に需要があるんだ…

  •  今日の、「医師は患者の希望を出来る限り優先し、物腰は柔らかくすべき」という考え方に疑問を呈し、「お医者さんごっこ」をキーワードに、医療のあり方を論じている本。
     ここでいう「お医者さんごっこ」とは、「患者は医師を信頼し、医師は目の前にいる患者にとって適切な医者像を振る舞い、良好な関係を築いで治療にあたろう」というものである。

     言葉の正しさについて「安易な言葉狩りが危険なのは、言葉の萌芽=語源の部分ばかりに注目して、時代を経てどのような文脈で使われるのかという流れが読めなくなっているため(言葉は出自ではなく、「今」の捉えられ方が大切)」、呼称について「友人の黒人女性曰く、黒い肌を黒いといってダメという言い方こそ差別的だ(悪意を込めていう人こそ問題)」、「レトリックを駆使して相手を説き伏せるのではなく、対話をしなければいけない」、アメリカは実績を挙げるために「医学生は褒めて伸ばせという一方で、劣等生は退学処分にすべき」という教育方針を持っている、(医療に携わる)官僚は国民やメディアに不審がられない為にも自ら情報を発信し、かつ現場を知らないのに薬の使用の可・不可を決めるのではなく、「ワクチンのメリット・デメリットの情報」を開示すべき、国民も官僚に頼り切っている実情に疑問を持つべきなど、筆者の持論が易しい文章でふんだんに込められている。

     筆者は「医師と患者は厳密には対等でない、ネットで情報を収集するのは大いに結構だが、医師の言いつけを最優先すべき」とも述べている。これはネットで有名(?)な林公一精神科医も以前自分のサイトで強く主張しており、いくら私達が情報をかき集めた所で所詮素人なのだから、「どのような考えのもとで医師はこの処置を施したのか」など分かるわけでもなく、自分・身内の健康のためには、指示を素直に聞いておくのが一番だということなのだろう。そして、医師と患者の関係が良好になることは、結果的に治療が進んですぐに治るようになっていくのだ、と述べている。
     もっとも、だからといって医師は横柄・傲慢に振舞って良い訳がなく、一生をかけて患者との対話とやり取りを学び続けて実行していかなければいけない、とも主張している。

     「医師と患者の良好な関係を作るのは一朝一夕には行えるものではなく、「何が正しいやり方なのか」という解答も簡単には見つからない。双方が必死に暗中模索することで、病の治癒というゴールを目指していくのが、望ましいあり方なのだ」、というような主張で本書は締めくくられている。至極当たり前の話なのだろうが、一部の迷惑なモンスターペイシェントのために、こんな本が生まれたのだろうか。

    自分用キーワード
    ニューヨークのジョーク:「僕はアラブの王様だ。3000万人の国民の為に働かなければいけない」「私はニューヨークの市長なのですが、2000万人の王様のために働かなければいけない」(世界一要求度が高いということを示唆している) Nevre say never(「絶対に、絶対と言うな」。アメリカで研修医はこう教わるという) ダイアレクティク(dialectic:対話のこと) ピグマリオン効果 内田樹(筆者はこの著者のファンであり、本書の内容の多くを著書から引用していると、後書きで述べている) 張良と黄石公の沓のエピソード 『House』(アメリカの医療ものドラマ。このドラマが好評を受けたことから、アメリカ人も「医師と患者は正確なやり取りが求められる」という風潮に嫌気がさしているのではと推測している) ドクターショッピング(筆者の指導医曰く「一人、二人と医者を変える患者は医者の方に非があったのかもしれないが、三、四人となると、大抵患者側に非がある」) 「病気を診ずに、患者を診る」「全人的に患者を診る」(筆者の大嫌いな言葉。病気と患者は対立概念ではないのに、病気しか診ない医師」を敵視してしまうこと、医師にも時間の制約があり患者の「本当の気持ち」など分かるわけが無いのに、解ったふりをしようとするのが軽薄に感じられるため、とのこと) 量的研究・質的研究 前向き(後ろ向き)介入試験 EBM(Evidence Based Medicine。個人の(医療などの)経験よりも第三者の視点を重視し、一意的な行為よりも「他者との比較」を重視し、バイアスの影響を重視、検査値の改善より患者にとって密接な問題(死ぬか否か)が大切であり、インターネットのもたらす大量の情報に依存しているのが特徴) エビデンス至上主義 ドラッグ・ラグ(薬の審査に時間がかかりすぎて、必要な人に提供できない状況に陥ること) ダブルバインド(局面が良い方・悪い方に転んでもバッシングをすること。ベイトソンが提唱)    

  • カタカナ多い。

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著者プロフィール

1971年、島根県生まれ。島根医科大学(現・島根大学医学部)卒業。神戸大学都市安全研究センター感染症リスクコミュニケーション分野および医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授。著書に『コロナと生きる』(朝日新書、内田樹との共著)、『新型コロナウイルスの真実』(ベスト新書)、『僕が「PCR」原理主義に反対する理由』(集英社インターナショナル新書)ほか多数。

「2022年 『撤退論 歴史のパラダイム転換にむけて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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