- Amazon.co.jp ・本 (547ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106027284
作品紹介・あらすじ
国際政治の楽屋裏を発狂させた男。夥しい諜報戦士たちの血を吸込んだこのコードネームは、一人の天才ピアニストに死を賭した東京公演を決意させる。顔のない東洋人スパイをめぐって、東京・ロンドン・ベルファストに繰り広げる、流血の頭脳ゲーム。
感想・レビュー・書評
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登場人物や場所などあまり理解せずに読み終えてしまったので、今またじっくり読み直ししてます。
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登場人物の背景を見失いやすかった。
全てに伏線が張られているのだと思う。 -
これはまた重い、内容的にも重量的にも、ずっしり感のあるネタが来た。
と言うわけで、IRAとはまた懐かしい、と思ったら、2005年に活動終了してた。更には香港返還から今の中国に至るまで、ある種の歴史の教科書っぽい読み物で、そういう意味でも勉強になったり。
ともかくスパイの人たちの感覚はよく分からんというか、まどろっこしいやら世間体なのかやら、まぁ大変だわ。
ってこれだけ壮大な物語を読んだ感想がこれってのもなんだけどもね。 -
圧倒的なボリュームの前に挫けそうになったけど読み終えたぞー!という達成感。魅力的な登場人物達に涙した。いつかきっといや、必ず再読するぞ。
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徹頭徹尾不条理な世界。重厚なサスペンス、かつ複雑な嗜好で耽美にも読める多重構造。ル・カレを読み直したくなる。英国貴族 * ピアニスト(私見)
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もうもうもう!読み進むのに苦労しました。
本文のほとんどはイギリスが舞台。
MI5,MI6,CIA,IRA。中国政府や日本の警察、外務省などもからんで、血で血をあらう謀略合戦。
表の顔と裏の顔。
誰が味方で誰が敵か。
読んでいるうちに頭が混乱してくる。読むのを止めるとどんどん忘れていく。
熱心に文字を追っていると、段落と段落の間の、書かれなかった部分に込められた何かを読み落としてしまう。
500ページ以上もあるこの本を、毎日30ページくらいしか読めなくて。
でも、とことん緻密に描写されたあれこれを読んでも、登場人物たちの顔がどれ一つ頭の中に浮かんでこないの。
髪の色、目の色、体格など書いているけれど、表情が、まなざしが、ピンとこないの。
では面白くなかったのかというと、そういうわけではなくて、とにかく必死で読んでいたもので、いろいろ考える余裕がこちらにない、ということなのね。
必死だったのは作中人物たちも同様で、何ともあっけなく命が喪われていく。
幸せになってほしい人たちも、そうでない人たちも、等しくあっけなく。
物語の中に3組の父子の運命(?)、因縁(?)が描かれていて、これがまた3組とも切ない。
どの父子も、親の因果が子に報いている気がして、ひとりも親を越えられていないような気がして。
4組目の父子はどのような運命を生きていくのだろうか。
あと、どういうわけかわからないけど、主要人物の名前がわかりにくい。
ジャック・モーガン。(テロリスト)
ジョージ・モナガン。(警察)
何でこんなに字面の似た名前を付ける?
なにかの伏線かと思って、ずっと気になっていたのに、ただの偶然だったらしい。orz
ついでに、最後まで名前の出てこないM・G。
これもひっかけじゃなかったのね。orz
それでなくても複雑に入り組んだ物語なのに、どーでもいいことに振りまわされてしまった。
ジャック、ケリー、シンクレア、キム。
魅力的な男たちが、義務と個人の意思の間で、命を楯に闘う話。
面白かった。
でも、疲れた。 -
イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387159273.html)
日本推理作家協会賞(1993/46回)・冒険小説大賞(1993/11回)・山本周五郎賞候補・日本推理サスペンス大賞候補(1989/2回)