ミュシャ: パリの華、スラヴの魂 (とんぼの本)

  • 新潮社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106022791

作品紹介・あらすじ

時代の寵児から、魂の国民画家へ。人気画家の真の姿に迫る決定版! ベル・エポックのパリで活躍したイラストレーターは、なぜ祖国で「時代遅れの巨大歴史画」に命を懸けたのか? スラヴ民族への祈りに満ちた畢生の大作《スラヴ叙事詩》全20点を完全掲載。最新知見も加えて、気鋭の研究者がその魅力を徹底的に解き明かす。パリ時代の傑作やチェコガイドも収録した、決定版作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 年末年始用に図書館からミュシャを3冊借りてきてあった内の、3冊目。
    次に借りたい人がいないので延長、長期休館期間も含めて3月まで借りていられる。
    やっと読み終えた。

    本書は、《スラブ叙事詩》全20作の方に重きを置いている。

    ミュシャのアール・ヌーヴォー時代の作品展なら行ったことがあるし、旅行でプラハにも行ったことがあるが、ミュシャのファンというわけではなく、私がミュシャのチェコ時代の作品《スラブ叙事詩》の方を初めて知ったのは2023年2月に読んだ書籍によってだ。

    この《スラブ叙事詩》はミュシャがチェコ国民とプラハに寄贈したのだが長期間しまいこまれていて、全点初公開がプラハですら2012年だったそうだが、なんと2017年に日本の国立新美術館で全作品展が有ったそうだ。
    大きいものでは1枚が6m×8mもある《スラブ叙事詩》を日本国内で観られたとは、凄い!
    しかし、そういう美術展の予定も知ることのできる『芸術新潮』の存在を私が知ったのは2019年だから、全然知らなかったのだ。
    『かがみの狐城』の舞台化も知らなかったし、なにかと出遅れている。

    それにしても、ポスター類と《スラブ叙事詩》とでは作風が大層違う。
    《スラブ叙事詩》に関しては、本書の説明を読んでも、私には今ひとつよくわからなかった。
    (なぜ長期間しまいこまれていたのかは理解できたが)

    《スラブ叙事詩》は凄い作品だと思うし、見てみたいとは思うが、好みとしてはパリのアール・ヌーヴォー時代の作品の方かな。

    近年ミュシャについて色々と書籍を読んでいる内に、なぜか大阪の堺市のミュシャ館所蔵という文字がやたらと目につき、調べておいた。
    そしてつい先日、大阪に行く用事があったので、ついでにミュシャ館へ行ってきた。
    大阪在住の友人達は、ミュシャ館も、そもそもミュシャのことも知らなかった。
    灯台下暗し。
    えてしてそんなものかもしれない。

  • ミュシャといえば、何といってもパリ時代のポスター画が有名ですよね。私もかつて『時の流れ』の3,000ピースのジグソーパズルを完成させたり、美術展に行ったりもしました。あの流麗で緻密な装飾が好きで、以前にもミュシャの本を借りて見たことがありますが、その時は申し訳ないけど『スラヴ叙事詩』にはあまり興味がわきませんでした。でも今、ウクライナやロシアのことが問題になっていて、ちょっと遠いけどスラヴ系民族を知るてがかりになるかと思って借りてみました。私が学校で習った世界史ヨーロッパ史ってのはホントに狭くて浅かったんだなぁと改めて思いましたね。
    絵画本って大きいサイズのが多いですが、この本はコンパクトだけど解説も丁寧だし、ミュシャの生涯を通じての作品群や縁の地まで載ってるのでとても読みごたえがあります。

  • ふむ

  • ミュシャの別の一面(こちらがメインかも)であるスラブ叙事詩を中心にまとめられている。

    ミュシャは理解するためにもお勧めかな。

  • もう、来ないだろうなぁ「スラヴ叙事詩」、、、

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    未掲載

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