- Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106021237
作品紹介・あらすじ
星野の実姉の紹介で初めて対面した91年暮れ-星野道夫39歳、萩谷直子22歳。翌3月にはプロポーズの言葉を残し星野は再びアラスカへ発つ。その夏、直子は星野の誘いで初めてアラスカを訪れそこが星野と共に自分が生きていく場所であると確信した。以後、愛息の誕生を経て人々に強い衝撃と悲しみを与えた事故までの短くも、宝石のように輝いていた二人の時間を今、夫人が初めて語る。
感想・レビュー・書評
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小川糸さんのエッセイに出てきたので読んでみた。妻・直子さんが語る、星野道夫さんとの短い結婚生活。
家のあるアラスカでの生活や、撮影に同行したことなどを沢山の写真と共に。わずか3年の結婚生活だったなんて…
星野道夫さん、名前だけは存じていたけれど、出身地が同じことやどのように亡くなったかについてはこの本で初めて知った。 -
アラスカに咲く花のような本。
はかないけれど、毎年咲く花はふたりのあいだで交わされた美しい約束。 -
星野道夫さんの一番の理解者、星野直子さんの著作
直子さんの道夫さんに対する気持ちが綴られた、貴重な作品です。
カバー裏の花はクロッカスでしょうか。
これは星野家をイメージして撮影したのでしょうか。一番左が道夫さん、真ん中が直子さん、1番右が翔馬さん。
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写真展”悠久の時を旅する”
の写真たちを拝見してその帰りに思わず購入。
星野さんの本ではなく、星野さんの奥様、直子さんの視点を主に、その中に時々星野さんの本の引用、写真を使いながら、出会いから別れまでを綴っている本。
たくさん本が置かれていた中でどうしてこれにしたかというと、ご家族からみた目線での星野さんを知りたかった、というのと、写真展以外の星野さんが写す写真をもっと見たかったから。
いつもわたしたちに写真を通して語りかてけくれる星野さんは、奥様のファインダー越しにも優しい冒険家として写っていたことが文面から読み取れた。
自然は雄大で人間はちっぽけで、、みたいな次元ではない異質な空気感を星野さんの写真から感じる。
星野さんにとって生きることはなんですか?
と聞いてみたかった。 -
良い本でした。
星野直子さんの追憶がとても色彩豊かでした。星野さんの生命力を感じさせました。
星野道夫さんとの馴れ初めから別れまでのお話を拝見。
お互いを気遣いながら、少しずつ各自が大事にしていることに関心を持ち、視界と考え方を広げていく佇まいが素敵でした。
日常は当たり前にあるわけではなく、意識的にもしくは無意識に、互いを受け入れ、認め合うことによって築かれていくのだと、改めて教えられました。
P109の「写真を撮ること」のページに勇気づけられました。
このページを読んだ後に再度星野さんの写真ページを読み返しましたが、1枚1枚の急にバーッと命の灯火がともっったように感じました。
自分が行っている遠回りなプロセスが、「大丈夫かな・・(飛び火して、本題から逸れていないかなあ」と不安になることが時々あるのですが、それは全く無駄なことではないのだと背中を押されたような気持ちになれました。
今年写真美術館で星野さんの展示があるようです。必ず見に行きます。 -
もう一度、星野道夫さんの本を出したい!担当した編集者の言葉です。「星野さんの撮影に何度も同行し、彼がシャッターを押した瞬間に立ち会い、その感動を共有した直子夫人の目に映った、星野道夫という稀代のカメラマンの実像を、もう一度描き出してみたかったのです。直子さん自身が作った年譜(小社刊『星野道夫著作集5』収録)を前に、星野さんの撮影日誌や直子さんの日記を確認しながら、なれそめからのお話を録音テープに収めていきました。撮影に同行した時のエピソードはもちろん、出会いから、交際、結婚、新婚生活、出産まで、私たちが知らなかった恋人、夫、また父としての星野さんの姿が、鮮やかに甦ってきました。そして、事故当時のことも言葉を選ぶように、とても気丈に話してくれました。
直子さんは非常に物静かな方。穏やかな佇まいは、とても撮影に同行してフィールド生活を送ったなんて信じられないほど。それも、あんなに様々な場面に立ち会って……」
星野道夫さん押しの有吉さんをイメージして選んだ一冊。(by Hidaka) -
夫人 星野直子さんが語る星野道夫さんの思い出。長くは無いけれど、非常に濃密な時間を過ごされたのだと感じた。
先日、富山での写真展に行くまでは星野道夫さんについては本当にわずかしかなかった。星野道夫さんの写真と言えば動物や広大な風景の写真のイメージしかなかった。しかし、結婚してからご夫人の好きな花の写真を多く取られている。この書籍にも厳しい自然の中で咲く美しく可愛い花の写真がおさめられていて心和まされた。