ホットミルク (新潮クレスト・ブックス)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105901820

作品紹介・あらすじ

灼熱のバカンス地で、病身の母とふたり。夏の幻の果てに、娘が出した答えとは? 原因不明の病で歩けない母の治療のために、イギリスから南スペインの町を訪れた夏。介護のために学者の道を諦めた25歳のソフィアは、母親を怪しげな医師ゴメスに診せつつ、地元の男子学生と謎の長身女性に惹かれてゆく。私の人生って何なんだろう? やがてソフィアは本当の痛みと向き合う。ブッカー賞最終候補作、映画化決定!

感想・レビュー・書評

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  • そもそも彼女の体は何を求めていて、誰を楽しませるものなんだろう、との問いが心に残る…
    征服、解放。
    考えさせられる…

    原因不明の病で歩けない母を幼少から介護してきたソフィア。
    研究者の道を諦め、家を抵当に治療のため母と訪れた南スペインの街で…

  • タイトルとはおおよそ繋がらない表紙が気になって本屋さんで立ち読み。
    その後ちゃんと読んだ。
    前半と後半で印象がなんとなく変わる。たぶんソフィア自身の考え方が、ローズ主体から自分主体に変わったからだろう。
    幸せになる勇気をくれる。

  • 繊細で儚くて苦くてちょっと甘いホットミルクを味合うたびに浮かぶ情景があまりにも美しくて。芸術作品に触れたような。もっともっとイメージを鮮やかにしたいから、近いうちに、一気読みする!

  • 母の介護のために自分の人生を見失った25歳の女性が
    介護のために訪れた南スペインで自分の人生を取り戻す話。
    おもしろかった。
    作者が詩人・劇作家として名高い女性ということで、詩的で綺麗な表現が多い。
    幼い頃に家を出て行ったきり戻ってこなかった父。
    助けを求めてたのかどうかもわからないけど
    父を訪ねて行ったときの、二人の会話が胸に残った。
    -父はもうすでに遠いところにいる。
    -父は自分以外のどんな視点も、私に持って欲しくはないのだ。
    -いつだって父は、彼女たちには目を閉じていて欲しいと思っている。
    母の介護、自分のセクシュアリティ、そして人生の自立。
    彼女が出した最後の答えには、涙が止まらなかった。
    「私は砂の上に母の足跡を探した。」

  • 母と娘の物語。
    母の心気症は仕方ないとして、娘が言いなりになり過ぎるでしょうと思った。親子に起こる洗脳とか詐取とかスポイルとかそういう類のものがあるんだろうと感じながら読んだ。
    娘に路上に置いて行かれた後、母は何事もなかったかのように歩けるようになっていて、娘もこれから自分の人生を歩いていく…?という解釈でいいんだろうか?ちょっと行間で語る部分が多くてわかりにくい物語ではあった。
    暑いスペインが舞台なのに、ひんやりとした雰囲気が漂っていて、小川洋子さんの小説のようでそこは好き。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00630740

    原因不明の病で歩けない母の治療のために、イギリスから南スペインの町を訪れた夏。介護のために学者の道を諦めた25歳のソフィアは、母親を怪しげな医師ゴメスに診せつつ、地元の男子学生と謎の長身女性に惹かれてゆく。私の人生って何なんだろう? やがてソフィアは本当の痛みと向き合う。ブッカー賞最終候補作、映画化決定!
    (出版社HPより)

  • 足が不自由な母のため自分の夢を諦めた25歳の女性の夏の物語。

  • 毒親に呪いをかけられた娘の物語。

  • ヤングケアラー物、ということになるんだろうか。原因不明の病で歩けないお母さん、結構わがままだし強いし。南スペインまで付き添ってきた25歳の娘は、あれこれ人生に迷いながらもちょっと軽妙な感じもあって。

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