- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104781034
作品紹介・あらすじ
芸術の起源とは、人間の意識の起源である。そこにこそ、現代を生き抜くための手がかりがあるのではないか。作品図版多数、中沢新一氏との対談も収録!
感想・レビュー・書評
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刺激的な章と退屈な章の差がすごい。なんだか茶の湯関係は気合入ってる傾向。ジェットコースターのような対談は、体感含め楽しめた。
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P9
P22
P26 -
『丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催された「アートの起源」展のカタログとして』とあるけど、読んだ印象としては、杉本博司氏のこれまで関わってきたアートがテーマのエッセイ集といった印象。全部が理解できるわけではないけど、面白かった。
杉本氏の知識や興味の範囲もさることながら、古美術側からも杉本氏を求めるような出来事(『時の浮き橋』)もあり、もうすごいとしか言えない。
『魔の差す場』での『神秘主義者という魔物と、合理主義者という妖怪が二匹住みついている』。『高松宮殿下記念世界文化賞を受賞して』での句の解説。中沢新一との対談『歴史の歴史』での「歴史や流行のスパンが短くなってきている(スピードアップしている)」。などなど、時間をおいてまた読みたいところがたくさんある。
長時間露光での撮影・写真が好きということもあって、ウェブで見かけた『劇場』シリーズの美しさに惹かれたことが杉本博司氏を知る切っ掛けだったと思う。そのため杉本氏を写真家として認識している時期があって、その後SWITCHインタビューか何かで拝見したときに(当然写真も含めた)現代美術家であるという認識に改めた。ということも思い出した。 -
知的探究と空想と繰り返し、骨董(歴史)と写真(科学)で遊ぶ。そんな杉本さんの思考が垣間見れる本。
杉本さんの本の中では特に"言語"に焦点が当てられているような気がします。
科学、歴史、宗教etc..についての膨大な知識に裏付けされた空想には「そういう見方もあるのか!」とひざを打ちたくなるものもあるし、そんな空想の一端が作品につながっていることにワクワクする。
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芸術とはこれからの世界にとってどうあるべきか?2010年11月から1年間に渡り行われた杉本博司「アートの起源」展を機に、この本は刊行された。杉本は自身の作品を「言葉に触発されながら」生まれてきたものであることを記録するため、これまでの作品と文章をこの一冊の本にまとめた。その作品たちは時空も分野も超えてマクロに見た世界そのものであることがひしひしと感じられ、彼の作品をさらに深く知ることができる。本書の後半では、杉本博司と人類学者・中沢新一の対談も収録されており、杉本氏の芸術観をよく理解することができる。
(人間環境システム専攻 M2) -
杉本博司の博学と、ユーモアを堪能した。もっといろいろなことを知りたいと思った。
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ほぼ黒な、モノクロームのカバーを外すと真っ黄色な表紙が好対照な杉本博司、アートの起源
中身はサクサク読めるので1日で読了
中沢新一との対談と、茶会をつくるときの機縁や仮託、本歌取りなどの方法が面白い。見立て、やつしなど、日本的方法を取り入れたい。
日本的方法の本歌取りをやりたい。
利休とデュシャンは僕もいつでも憧れです -
教養を身につけたいな…と思いながら読んでた。
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平成の白洲正子さん。
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丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で2010年に開催された特別展について書かれた本。本人が作品を制作するに至るまでの思考などが書かれていて興味深いです。