自省録

著者 :
  • 新潮社
3.61
  • (6)
  • (13)
  • (14)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 104
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104687015

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 戦争を経験している政治家と聞くと、なぜだろうか、その政治活動に説得力が増す気がする。しかし、考えてみればそれも一種のコマーシャルであり、時代が時代ならば戦争に参加していた人間が政治に関わるのは当たり前でもあり、疑い無き愛国心を強調するためのパフォーマンスとも取れる。石原慎太郎も似たような経験談を売りにしていた。

    中曽根康弘と言えば、私はもはや同時代人とは言えない年齢差があり、共通言語がかなり違ってくる。日本専売公社の話や田中角栄との関係、三浦甲子ニというテレビ朝日社員の存在。三浦は、中曽根康弘に10年役職に就かなければ、総理大臣にさせると言ったという。発言の根拠も、人物像も明かされない。後に彼はソ連のスパイ疑惑も受ける。この本には、残念ながら、政治と金、政治と宗教については触れられない。

    一般的に有名なのは、ロンヤスと呼び合ったロナルドレーガンとの関係、ロバートケネディ来日時のテレビパフォーマンスに感銘を受けて、自ら政治家によるテレビパフォーマンスの先駆け的存在を務めた事、胡耀邦に配慮して靖国参拝をやめた事。勿論、本著でもこれらは触れられるが、本人の口から聞けるのは嬉しい。政治家としての良し悪しは結果論故に判らぬが、時代を担う一人の人物であった事は確かだ。一読の価値はある。

  • (09.24.2020)

    国会議員とか総理大臣は、これぐらい自分のことが大好きで、自信満々で、自慢話が止まらない人しかなれないと再確認できた。ある意味尊敬。

  • サミットは休憩には2つに分かれる。アメリカ、イギリス、ドイツの英語。フランス、イタリアのフランス語。
    明治憲法は、人間力で統治ができる明治の元勲に頼った制度だったため、元勲がいなくなって戦争になった。今の日本国憲法は戦争を経験した人たちの思いがある上での制度であり、その世代がいなくなると制度としてうまくいかなくなる。そういった点からの憲法改正の主張は面白いと思った。

  • 町田市立図書館

  • 中曽根元首相の半生、最も外交をうまく行ったとの専門家の定評ある首相の、心の指針がよみとれる。

    九州大学:たけ

  • 自省録ってタイトルなので、自身の過去の悪事を懺悔する本かと思い読んでみたが、自身の自慢話が大半の典型的な政治家の本だったのでガッカリ。

  •  面白かった〜。やっぱ総理をやってた人ってかっこいいね。

  • 元総理。自分の自慢のような気がしました。個人的には角栄派ですが。

  • 中曽根康弘の自伝。うーん。昔は、バランス感覚に優れた切れ者って印象だったけど、今はもう。。 ただ、権力の中で生きてきただけあって、内幕の描写は興味深かった。

  • 現在の教育にも大きな影響を与える政策を断行した中曽根内閣。彼はやはりエリートですね。

全12件中 1 - 10件を表示

中曽根康弘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×