いつまで

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 574
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104507306

作品紹介・あらすじ

若だんなが行方不明になり、長崎屋の不運が幕を開けた。最大の窮地を乗り越えられるの!? 長崎屋から妖が消えた! 最初は噺家の場久、次は火幻医師。彼らを探すため、影内に紛れ込んだ病弱若だんなは、すべて西から来た妖・以津真天の仕業だと知る。大事な友を救うため、果敢に悪夢に飛び込んだ若だんなだが、目覚めた先はなんと五年後の江戸。鍵を握るのは、以津真天なのか、それとももっと大きな力なのか……。

感想・レビュー・書評

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  • しゃばけシリーズ22作目
    今回はもうすこしページ数があってもいいと思った。西から新顔の妖がやってきて、逆恨みされてややこしいことになる。さらに長崎屋のほうでもちょっとうざい商売敵が出てきて面倒なことに。商売敵の大久呂屋がよくわからんので、薄く感じるのと、同じく以津真天ももうすこし詳しく!と感じてモヤった。タイムトラベル物ではあるが、最後は元にもどってさくっと終了。若旦那が覗いた5年後の未来とパラドックスがちょっとまあ、、アレやなとは思う。難しい設定かねぇ、結局は大日如来か。
    まあ、あっさりしてるところが魅力なのかも。
    おもしろかった。

  • 西からきた妖が騒動を引き起こし、5年後の江戸に飛ばされた若旦那。

    5年後で待ち構えていた長崎屋のピンチを救うために病弱な若旦那が頑張ります。
    兄や達ではない妖と一緒に奮闘する様子はとても新鮮でした。

  • お店のために考えた薬升がとんでもない事に。
    若だんながタイムスリップした。
    そして今回も頑張りました。
    仁吉や佐助たちはあまり出てこなかったけど、於りんちゃんが成長して登場。
    若だんなの最後の一言にほっこり。

  • シリーズ第22弾は長編。
    始まりは、西からやってきた妖・以津真天。
    場久が消え、火幻が消え、若だんなも悪夢の中へ。
    なんと5年後に飛ばされてしまったのだ。
    若だんな不在の5年間の出来事は、考案した薬枡のせいらしい。
    何故飛ばされたのか?5年前に戻れることは出来るのか。

    若だんなの5年の不在で、変わったことがある。
    長崎屋が危機を迎え大変な状況に。
    於りんちゃんが子どもから娘に成長し、新しい縁談が。
    一方で、変わらぬこともある。
    高広徳院の寛朝様と秋英。豪快な河童の大親分・禰々子。
    若だんなの両親の心配も、日限の親分の様子も健在。
    妖たちの若だんなへの一途な想いは心にしみる。
    相変わらずの若だんなの病弱ぶりは、お約束。
    以津真天の寂しい怖い想いにまでも、心と情けをかけてしまう。
    元の世界に戻ってからは、以津真天も変化していくと期待します。
    そして、未来。
    聡い、綺麗な娘に成長した5年後の於りんちゃんの
    姿を心の糧に、若だんなが元気になりますように。

  • 「いつまで」という妖怪に5年後の世界へ飛ばされた、若旦那と場久と火幻。

    若旦那達が見た5年後の世界は……。

    そして、元に戻ることができるのか?

    自分のちょっとしたアイデアが変な方向へ行っちゃう話。(そんな事もあるよね)

  • 若だんなとタイムトラベル、よく話を繋げたものです。

    五年後に行ってしまうのはともかくどうやって戻ってくるのかとひたすら私は案じましたが、それはそれ、しっかりと人情話に仕立ててありますので、安心して(^_^;)お読み下さい。

  • 場久が突然姿を消した。
    鍵を握るのは火幻のもとにいる西から来た妖・以津真天。
    場久を探すため悪夢に飛び込んだ若だんなが、目覚めたのは五年後の江戸。

    長編だからか、話がちょっと回りくどい。
    そろそろ於りんちゃんと夫婦になっての第2章に突入しないかな。

  • タイトルの「いつまで」は以津真天という妖の名⁈
    人間の顔と羽が付いた蛇の身体、寂しくて寂しくて寂しさに苦しんでいる妖
    いつまで?

    また一人(一匹)新メンバーが加わるのかも

  • 畠中恵の「しゃばけ」シリーズ最新作は、珍しい長編でした。内容もタイムリープものという結構攻めた内容の作品ですが、そこは若旦那と妖が巧みに絡んだ展開で、非常に面白い内容でした!
    続編にも期待が高まりました!

  • ちょっと忙しくしてて毎年恒例のしゃばけシリーズを忘れてました。
    慌てて今日買いに行き、お盆休み最終日にゆっくり読めて大満足。

    一太郎にまた新たな仲間?剣呑な西から来た妖が巻き起こす一大騒動ですが、どこまでいっても優しさいっぱいのシリーズなのです。推しの仁吉の出番が少なくて残念でしたけど、禰々子姐さんがその分活躍です。

    やっぱり長編は読み応えあっておもしろい!

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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