ブラック オア ホワイト

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 493
感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104394050

作品紹介・あらすじ

夢を見なければ人生の三分の一は空白だ。それは罪だと思わないか。「近ごろ、よく眠れるかい」久しぶりに再会した都築君はそう言って語り始めた。三代続くエリート商社マンだった彼の輝かしい人生を暗転させた美しい悪夢の数々、そしてその果てに見たこの国の本性を――。バブル全盛期、経済の最前線に立った一人の男の「夢」を通して近代日本の実像を描き出す、野心に満ちた長篇現代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 白い枕を使うといい夢、黒い枕を使うと悪夢を見る。
    <ブラック オア ホワイト?>
    選ぶのは絶対白い枕に決まってると思うが、、

    エリート商社マン都築が世界各地で体験する出来事とそこで見るさまざまな夢。
    悪夢が真実を映し出し、覚めることのない現実がもっとも恐ろしい悪夢のようなものだと気付いたら。
    黒い枕を選ばずにはいられない。

    読んでいて世界旅行をしているような、歴史の中を旅したようなとても贅沢な気持ちになる。
    おもしろかった。

  • 白い枕と黒い枕、どちらかを選んで床に着く
    その日によって、夢が違って物語りが進んでいく。
    いつもと同じパターンだか、引き寄せられてしまう

  • 商社マンの人生を振り返る、夢とうつつの物語。
    ちょこっとミステリー風味もあり。
    浅田次郎さんの作品ということで期待して読んだけれど、既読の名作を読み返した方がよかったかなという読後感。
    サラリーマンを長く勤めたおじさんには響くのかもしれない。

  • p163 ロートル 老頭児 中国満州や華北の方言で、年寄のこと

    p176 過ぎてしまえば、何もかもが夢のようだよ。成功も失敗も。幸も不幸も、なにもかもも

  • 黒と白
    選ぶ枕の色 ふーんと思いながら読み始めた。
    3世代続く物語が 枕の色で解明されていく感じかなぁ
    読みやすいけどわかりにくいかなぁ

  • 寝る前にいつも本を読む。
    すぐに眠くなってなかなか進まず。頭にも入ってこず。
    最後は語りすぎていて、説明的。しかも難解。

  • 浅田次郎さんの本では、やはり、プリズンホテルあたりとエッセイが私の好みですね。

    払ってもいい金額:300円

  • 浅田さんは大好きな作家の一人なので期待していたのだが、ついていけず読了。
    私の力不足を感じて落ち込んでレビューをみたら、私のような感想を持った人がいるのでちょっと安心。
    ただ、素敵な日本語の言い回しと世界各地の描写はさすが。

  • 白い枕で幸せな夢見ている現世であれば、黒い枕の所謂悪夢も見てみたいという覗き見的な感じもする。人間のあまのじゃくは分からないでもないが、浅田次郎観からすると今ひとつ伝わらない。

  • 『夢十夜』モノと聴いて、期待して読んでみたが、ノレなかった。
    バブリーな団塊世代の自慢げな昔語りを聞かされているようで、鼻について仕方がない。
    夢の話なので非現実的なのは仕方がないが、それにしても浮つきすぎ。
    もうちょっと身につまされるようなものが読みたい。

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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