- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103791027
作品紹介・あらすじ
たましいに語りかけるエッセイ55篇。"私が生きた"と言える人生を創造するために。
感想・レビュー・書評
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「己を賭けることもなく、責任を取る気もなく、100%正しいことを言うだけで、人の役に立とうとするのは虫がよすぎる。」
「子どもたちの力が爆発するとき、その前に立ちはだかる壁になるのではなく、「子どもたちの爆発するのもよくわかる」などと言って、その実は、それをどこかで回避し、自分はうまく衝突を免れようとしているのではなかろうか。」
正直なところ、人生指南系(と私が勝手に判断する)本は普段は手に取らないのだけど、好きな方が勧めてくれたので読んでみた。
泣いた…。
冷水を浴びせながらも、繋いだ手は離さないでいてくれるような言葉の数々。
読んで良かった。
「それでも、人間はよいことずくめを望んでいるので、何か嫌なことがあると文句のひとつも言いたくなってくるが、そんなときに、「ふたつよいことさてないものよ」とつぶやいて、全体の状況をよく見ると、なるほどうまく出来ている、と微笑するところまでゆかなくとも、苦笑ぐらいして、無用の腹立ちをしなくてすむことが多い。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
30年前(1992年1月)発行
2022年新年号朝日中高生新聞の本の紹介を読んで手に取りました。
昭和の匂い感満載の文章ながら、今にも通じる感もあります。
(印象に残ったコラム)
・絵に描いた餅は餅より高価なことがある
・100点以外はダメな時がある
・心の中の勝負は51対49のことが多い
・心の新鉱脈を掘り当てよう
・灯を消す方がよく見えることがある
・生まれ変わるためには死なねばならない
・同じ「運命」でも演奏次第で値段が違う
・ソウル・メーキングもやってみませんか -
心理系の仕事を目指すなら一度は読んだ方がいいと進められて読んだ本。
物事の考え方はひとつじゃないっていうのがよくわかるし、なるほどなって思う内容。
色んな考えの参考になる本。 -
学生時代、専門学校で読んでたら
DQNにメンヘラ扱いされましたが
別にそういう本ではありません
心理学とか興味ある中二におすすめしたい
非常にわかりやすいです -
時々読み返したい本。良書。
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たましいに語りかける、55篇のエッセイ。
各題名がとても印象的。
人の心などわかるはずがない、
ものごとは努力によって解決しない、
一番生じやすいのは百八〇度の変化である、
どっぷりつかったものがほんとうに離れられる、
など。
こりかたまった頭や心をほぐしてくれる一冊。 -
とにかく心が落ち着く本。ただただ冷静にお伝えしてくれる感じが、説得力を増す。1つのお題で数ページなので気軽に区切って読めるのもいい。
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これは、タイトルがある意味ハードル高そうだけど先入観をもたずに読んだがよろしいと思います。
「なるほど~」と思うようなこと満載。
日常生活での人間関係における常識というものをここまでわかりやすい言葉でなるほどなーと思わせる河合隼雄さんはすごいです。
「常識」とは言葉で名言しなくても存在するものだったが、今はその「常識」さえも言葉で表すことが必要な時代であるという。
人付き合いというものを違った角度から楽しめるのではないでしょうか。 -
勤務先の相談室に置いてあった本。
通勤途中の車の中で少しずつ読み進めていったが、
帰路につくときに読んだ方が、心が癒されている感覚がしたので、
仕事終わりに読むのがオススメかなと。
河合さんの著書は、これまでもけっこう読んできたので、
河合さんの思いをさらに重ねながら、そして自分自身の思いとも重ねながら、
本当にしんみりとした感じで読むことができた。
これが20年前に出された本だなんて思えないくらい、
現代の感覚にマッチしていたなぁとしみじみ…