GHQと戦った女 沢田美喜

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103732075

作品紹介・あらすじ

進駐軍は恥ずかしくないのですか? 恐れず怯まず権力と対峙した女性がいた! 米兵と日本人女性の混血児を救うため、敢然とGHQに物申して「エリザベス・サンダース・ホーム」を開いた沢田美喜。大財閥岩崎の令嬢が一転、なぜ養う子供のミルク代にも事欠く生活に自らを追い込んだのか。その決意に秘められた「贖罪」とは。たった一人「戦争の後始末」に立ち向かった女性の、愛と怒りと波乱の生涯を描く。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと期待と違ってましたが、戦後史の一ページを知ることのできる、フィクションです。岩崎彌太郎の孫娘が、アメリカ兵と日本人女性とのあいだに生まれ捨てられた子どもたちを財をなげうって育てた、という実話。しかし、なぜ、どうして沢田夫人がこの事業に着手したか…慈愛なのか、意地なのか、それは曖昧模糊としています。
    確かなのは、いつも、何も知らないか弱い存在が犠牲になるということ。そして、沢田夫人が2000人近くの戦争にまつわる孤児を育て上げたということです。

  • 帯文:”進駐軍は、恥ずかしくないのですか?” ”たった一人、権力に楯突いた女性がいた―。” ”岩崎家の栄枯盛衰と重ね合わせ、たった一人、敢然と「戦争の後始末」に立ち向かった稀代の女性を描くノンフィクション。”

    目次:プロローグ、第1章 鐘をつく男、第2章 進駐軍との孤独な戦い、第3章 岩崎邸の令嬢、第4章 女彌太郎と岩崎と戦争と、第5章 五番街の聖トーマス教会、第6章 「サワダハウス」と「本郷ハウス」、第7章 米情報部とサンダース・ホーム、第8章 澤田信一の告白、第9章 マヨルカ島、エピローグ、あとがき、主要参考文献

  • やっぱり、女性は強いと思う。大きな権力や権威にだって、戦いを挑める。
    もちろん、「沢田美喜」個人が強いのだけれど。

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