落雷はすべてキス

著者 :
  • 新潮社
3.75
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本棚登録 : 391
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103538127

作品紹介・あらすじ

祈りと予感に満ちた言葉が世界の極北を切り開く、最果タヒの最前線。読む人の世界の美しさのきっかけになりたい──。webマガジン「yom yom」掲載詩を中心に、「最果タヒ書店」のグッズ、雑誌、SNS発表作品を加えた44編を収録。詩の映画化、個展、作詞、街とのコラボレーションなど、ジャンルを超え続ける詩人が、言葉にならない思いを紡ぎ、未知の感覚を呼びさます最新詩集。

感想・レビュー・書評

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  • 難解だ、最果タヒさんの詩。
    読めども、読めども、心に入ってこない。どうしたもんなのか。

    でも一つ分かったことは、横書きの詩は、縦書きの詩、よりまだ身近に感じる。これって見た目、字面の違い、文字数の違い。

    また、最果タヒさんの本、手に取ってしまうんだろうな。
    でも、それぐらいの余裕はやっぱり欲しい。

  • #落雷はすべてキス
    #最果タヒ
    24/1/31出版
    https://amzn.to/4aVEc0c

    ●なぜ気になったか
    図書館の新着リストで発見

    ●読了感想
    今の僕自身の年齢と相性が合わないのだろう、まったく響いてくるものがなくつまらない。「愛」などにドキドキは感じないし、「死」を考えるのは気持ちが沈む。この2ワード頻出文章読む気がしない

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き

  • 「金色の詩」に出会えたことが何にも代え難い、宝物です。

  • いつも本の装丁と厚さとサイズ感がすごくいいと感じさせてくれますが本書も色使いが絶妙と思います。

    作品全体としてはこれまでと同様に、透明感があり、ヒリヒリとした感じがあり。でもヒリヒリも数年前とはちょっと質が変わって若者にありがちな鋭い壊れ物のような感じからちょっと鋭さが取れ、けれど丸くなったという訳でもない諦めに似たようなといいますか、引いた感じの老成感を感じます。
    個人的な感覚なのでうまく表現できないのですが(伝わるかなぁ。本書を読まれた人の何人かにはこの感覚同意を得られる気がしますが)

    好きな人ははっきり好きだし苦手な人ははっきり苦手なんじゃないかなと思われる一冊。
    「氷柱」「光の注文」「波音の詩」「線香花火の詩」「金色の詩」「本棚の詩」「麻酔」が自分は良かった。

  • タヒさんワールド全開!
    キラキラしたことばが紡ぐ愛のカタチ。
    共感できる詩をみつけたときに、ことばにできない気持ちをかたちにしてくれることが嬉しくなりました。
    いまのお気に入りは、
    朝日、金色の詩、波音の詩、銀木犀の詩、日没の詩、こいぬ座の詩、涙の詩、夕焼けの詩、上弦の月の詩

    図書館の新刊コーナーにて。
    装丁の色使いに惹かれた。
    最果タヒさん、初読み。

  • 今回の詩集もとても良かった
    わからなくても、どこか心に響く、不思議な詩たち
    また改めて読んでみても響く詩は変わらずにあるんだろうなと思います

    心がなんだか落ち着かない、そんな時に読むと
    自分だけじゃないとほっと落ち着く、そんな本

  • 好きだったもの
    7 上弦の月の詩
    23 衛生の詩
    25 運命
    31 夕焼けの詩
    49 日没の詩
    55 銀木犀の詩
    58 宝石
    64 浅瀬
    67線香花火の詩
    72 陽
    87 麻酔
    あとがき

    相変わらずあとがきが良い。
    気に入った詩の数が、過去作品の中で一番多かった。
    装丁の印象もあり、夕焼けのような優しくて穏やかな詩が多く感じた。
    特に好きだったのは、7.25.31.58.87。
    上記以外にも、気に入ったものが沢山あった。
    例えば、52ページの『2022』は書き始めの3行と書き終わりの1行がとても良かった。76.77ページには、月の詩が隣どうしで並んでいて素敵だった。
     

  • 持ち歩きたくて電子版で購入、読了。気に入ったので紙媒体も購入。紙の方はまた違う味わいがあります。読んでいると静かな美しい世界に没入できて、必ず人は死ぬし世界は美しいということに気づかせてくれて、今日を精一杯生きようという心持ちになります。紙媒体購入特典のポストカードに書かれていた夕焼けの詩が好きです。「優しくいるということは、傷ついてもいいと契約すること。」このフレーズが刺さりました。仰る通り。長文の詩は超短編の小説を読んだ気分になります。物語があるように感じました。読み応えのある詩集でお勧めです。

  • はっきり言って難しいのだけれど、その難しさが心地よく感じる

  • どんなことをしても僕らにはちゃんと終わりがくる。
    それがどうしようもなくさみしくて、震えるほど恐くて、一歩先の暗闇に足がすくんでしまうけれど、顔を上げて見渡した先に小さくても光を見つけられたらいいなと思う。この作品を読んでそんなことを考えた。

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著者プロフィール

最果タヒ(Tahi Saihate)
詩人。一九八六年生まれ。二〇〇六年、現代詩手帖賞受賞。二〇〇八年、第一詩集『グッドモーニング』で中原中也賞を受賞。二〇一五年、詩集『死んでしまう系のぼくらに』で現代詩花椿賞を受賞。その他の主な詩集に『空が分裂する』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(二〇一七年、石井裕也監督により映画化)『恋人たちはせーので光る』『夜景座生まれ』など。作詞提供もおこなう。清川あさみとの共著『千年後の百人一首』では一〇〇首の現代語訳をし、翌年、案内エッセイ『百人一首という感情』刊行。エッセイ集に『きみの言い訳は最高の芸術』『もぐ∞【←無限大記号、寝かす】』『「好き」の因数分解』、小説に『星か獣になる季節』『少女ABCDEFGHIJKLMN』『十代に共感する奴はみんな嘘つき』、絵本に『ここは』(絵・及川賢治)、対談集に『ことばの恐竜』。

「2021年 『神様の友達の友達の友達はぼく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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