没イチ パートナーを亡くしてからの生き方

著者 :
  • 新潮社
2.56
  • (0)
  • (2)
  • (3)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 83
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103521310

作品紹介・あらすじ

妻を、夫を亡くしたあなたへ。「逝った人の分まで人生を楽しむ」ススメとは? 夫を突然死で失った著者は、自らの境遇をバツイチならぬ「没イチ」と呼びます。死別の喪失感は抱きつつも、せめて亡き人の分も楽しく生きようと提案します。没イチゆえの人間関係や日常生活、さらに自身の終末期から死後まで――知っておいて欲しい心得の数々を、没イチ仲間の会「没イチ会」メンバーの体験談とともに一冊にしました。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 没イチとは、配偶者が没し、一人になったことを指す。配偶者を亡くすというのは人生最大のプレッシャーである。残された人がその後の人生をどう生きるかがテーマである。離婚の様に「私バツイチ」ですとは明るくは言えないけど、自立して生きていかねばならない。

  • 老後をよりよく生きるには、キョウイクとキョウヨウを身につけることが大事、これは、今日行く(所)今日(する)用事を日課として身につけようと言うこと。
    配偶者を亡くした人は、多少なりともウツ状態になる。寂しい・悲しい気分これは、放おっておいても治らない。頬っておくと、病にまでなって、病になったら一生ついて回る。治す方法、とにかく外に出ること。人と会わなくてもいいので、外に出かけること。
    人間は、いい時も悪い時もそうそう長く続かない、幸せだなと思っても、1年後もそうとは限らない、逆に今が不幸のどん底だと思っても、明日には気分が変わっているかもしれない、同じ状態は長く続かない、と言うことをいつも意識していると良い。
    高齢社会を支える上で重要な要素に自助 控助 共助の三つがある。
    自助とは、自分でできることは自分で行うこと。老いを重ねて病気になり、死に向かう過程、そして死後の処理においては、誰もが他人の手を借りることになる。
    公助は、生活保護や社会福祉などの社会的な支えのこと。
    超高齢社会になり、支えるべき高齢者が増えれば、公的支援だけでは足りなくなる。
    共助は自助と公助の隙間を埋める様な存在。人間関係の構築が面倒だと感じる人が増えたことで、急速な勢いで共助が失われつつある。
    お墓を準備することをお墓を買うと言うがこれは、墓地の永代使用権を取得すること、永代とは永久や永遠ではなく、代がある限りと言う有限を意味する。

  • ふむ

  • パートナーと死別した人を没イチと呼び、その生き方を考える。
    老後を考えているつもりでも、想定していないことがまだまだあるなぁと。
    自分がひとりになったときはもちろん、自分が先立ったケースも準備しとこう。

    「死後離婚」という言葉もあるのね〜。

    うろおぼえメモ
    ●昔は、夫が死んだら妻が元気になるといわれていたけど、高齢化に伴い、夫が死ぬころには妻も出歩ける年齢ではなくなっているケースが増えている。

    ●「死別したら、悲しいはずだ」「さびしくて何もする気がおきず当分は引きこもるはずだ」という世間の偏見が、没イチ当事者を苦しめ、行動を規制してしまうのです。

  • 死別について。

  • 図書館

  • 長い間悲しみから抜け出せないでいる友人にどう接したらいいか考えるために読んだが、著者はかなり「さばけた人」のようで(もちろん内心には深い悲しみがあることは読めばわかる、だが立ち止まらずに行動をし続けている点で私の友人とは対局にあるように感じた)、直接参考にはならなかった。でも自分のためには大変参考になったし、共感できた。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

第一生命経済研究所主席研究員。博士(人間科学)。専門は生活設計論、死生学、葬送問題。主な著書に、『今から知っておきたいお葬式とお墓45のこと』(家の光協会)、『変わるお葬式、消えるお墓《新版》』(岩波書店)、『こんな風に逝きたい~ホスピスからお墓まで』(講談社)などがある。

「2018年 『お墓どうしたら?事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小谷みどりの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×