- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103505112
作品紹介・あらすじ
なぜ彼らは最愛の肉親に手をかけたのか? その時、彼らの何がれたのか? 夫婦・親子だから当然と始めた家庭での介護がやがて困難を極め、長期化する――そして今、全国で後を絶たない介護苦による殺人事件。家族の絆が悲劇に変わる「魔の瞬間」は避けられなかったのか? 「加害者」となってしまった家族本人の生の声を聞き、間近にいた関係者への取材も重ねて明らかになった、在宅介護の壮絶な現実と限界。
感想・レビュー・書評
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在宅介護は一人で抱えこまず、協力してもらえる体制を整えておかなければ、と思った。
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長寿って本当に良いのか?医療の進歩は喜ばしいけど、長生きの先にある問題を知ることが出来た。私は長生きを特に意識はしていない。本書を読んで長生きしたいと思う人は少ないだろうと思う。介護家族の辛さ、被介護者の辛さ、双方にはお互いに深い確かな「愛」がある。会社の先輩が50代で90歳の両親の介護をしている。施設は2年待。
身近な問題だ。
現在は介護と無縁でも、当事者の話、体験談は知る機会は必要だと思う。介護保険制度の概要も。
社内教育や学校の現場でも高齢社会についてのセミナー等あればいいなと感じた。
介護殺人。内容はあまりに辛い。自分の価値観は変化した。 -
「地裁が泣いた介護殺人」など、毎日新聞が書いた介護殺人がテーマのシリーズ記事記録。
長い介護の末に殺人を犯してしまった人などに取材をしている。この本の中で介護殺人まで追いつめられているのは不眠、完璧な介護をしようとする生真面目な人が多い傾向。長期間不眠を強いられた介護者はうつを発症すること。
老老介護、二重介護、障害児を半世紀近く介護する老障介護等紹介されていますが、介護の壮絶さはあまり書かれておらず伝わってきません。
家中に沁みついた排泄物の匂い、夜中の喚き声、削られていく睡眠、その状態で家族が1人なら仕事まで…もっと凄まじいものだと思います。
結局は施設入所が良いんだろうけど、お金がない人は自宅で介護するしかないし、怪しい施設も多いし…。
そう思わせることがこの本の目的じゃないだろうけど、読み終わった後心底長生きしたくないと思いました。
早くレスパイトケアとか広めて充実してほしいですね -
東2法経図・6F開架:369.26A/Ma31k//K
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長寿社会、高齢化社会に制度が追い付いていない現在、介護の現実は厳しい。長期間の介護、介護離職、二重・三重介護…。責任感のある人ほど一人で抱えこみ心身共に追い込まれている。介護殺人は起こるべくして起きている。助けを求めてほしい。
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最愛の家族に手をかける「介護殺人」
最悪なことだとわかってはいるけど
どうしようもなく追い詰められてしまい
介護者も心が病んでしまい選んだ選択を誰も責められはしない。
うちの祖母が介護が必要になった時、
母がした苦労や生活は本当に凄まじいものだった。
気丈な母が介護に疲れて電話口で泣いたときに
ひどいことに私は駆けつけることができなかった。
でも、この本を読んで「なぜあの時に私はすぐに駆け付けなかったのだろう…」と後悔している。
母は祖母の介護をなんとか成し遂げた。
それはギリギリのところだったのかもしれない。
もしかしたらの悪い選択もあったかもしれない。
「介護殺人」
それは少し歯車が違っただけで誰の人生でもありえることなのだ。
私が自分の両親を介護する立場になった時
私は自分が「介護殺人」を犯してしまうのではないか…
そんな恐ろしさは消えるどころかますます深くなった。
そんな恐ろしさを感じた一冊。 -
内容(「BOOK」データベースより)
なぜ、彼らは最愛の人に手をかけたのか?―家族の絆が悲劇に変わる「魔の瞬間」は避けられなかったのか。当事者取材で明らかになる、在宅介護の壮絶な現実と限界。
当事者取材がどこまて深くされているのか気になって読んでみましたが やはり当事者の立場になったらそうそう深く答えることは出来ないですよね。
いつかやってくるだろう介護が今の世の中では不安でしかありません。介護する立場から今度は介護される立場にいつかなるであろう自分の事で子供達に迷惑をかけたくない気持ちでいっぱいです。
医療の発達で助かってる部分があるのは確かですが 寝たきりで訳もわからず生き続けていくのはどうなのか...?と考えてる方なので家族には延命治療は必要ないとは伝えています。
日本は平均寿命を伸ばす事に力を注ぐのはこの辺でストップして 国は社会保障費を抑えようと在宅介護を推進するのなら 英国やオーストラリアのように介護者支援の法整備をもっとしてゆくべきだと思いました。 -
重い。。。重すぎる。
睡眠って大切だな、もっと社会で考えるべきだけど、自分に何ができるのか?考え込んだ -
両親ないが、自分や夫、妹たちが
認知症になったら…
答えはなかなか出ない、重い問い。
西道先生、早く予防薬作ってください‼︎