シスト

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 79
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103400516

作品紹介・あらすじ

感染爆発(パンデミック)の裏に潜む超大国の思惑。リアリティとダイナミズムが同居する社会派サスペンス! 全世界を襲った原因不明のパンデミック。超大国の陰謀が見え隠れする中、一人の日本人女性ジャーナリストが真実を追う。感染はなぜ起きたのか。世界は救えるのか――。長く報道の現場にいた著者が、メディアの裏側から、国家のスパイ活動、紛争の最前線までを圧倒的リアリティで描いた、読み応え満点の社会派サスペンス!

感想・レビュー・書評

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  • 若年性認知症となったジャーナリストでロシア人のハーフの御堂万里菜が主人公。戦場でも取材に行く海外慣れした記者。内容は、世界で発症するとほぼ命を落とす感染症のパンデミックが発生するというもの。御堂は、その感染症を日本に持ち込んだのは、パンデミックのきっかけの一つとなるチェチェンに紛争の取材に行った自分ではないかと悩む。御堂に接触した人は感染するのに、御堂自身は陰性。御堂は、認知症と何か関係があるのか、感染症についての究明も進めていく。感染症予防のため、裏ではロシア、アメリカ、日本が動く。ちょっと陰謀論的な内容だが、COVID-19が広がっていく状況と似ていて面白かった。

  • 国内でパンデミック起きたらそうなるよねってコロナを経験した今では当たり前のように思える。外出禁止とか飲食店が閉まって空港も閉鎖される…コロナ前だったらその描写を想像して恐ろしくて不安な気持ちになったのかも。

    主人公の設定など意外性があって面白かった。病気と感染がそんな作用を起こすなんて。後半から怒涛の展開が続くが、ちょっと現実離れしてたかな?好みの問題かもしれないけど。でも全体的に読みやすく面白かった。

  • 102時期を得た作品だが、認知症との知見何見出せない。さらに最終章の大国同士の争いがあっさり描かれすぎていて本質が見えなくなった。ここは放っておいてもいいから主人公中心の意味ある生き方のお話にしてほしかった。

  • 現在世界を席巻している新型コロナウイルス。これとは比べ物にならない致死率ほぼ100%の劇症出血性脳炎をめぐる話を日本人女性ジャーナリストを主人公に描く作品。

    新型コロナウイルスが蔓延している今の現状と中々に似ています。もちろん詳細は違います。こちらの方が遥かに凶悪ですし、陰謀もあります。

    まあ正直社会状況のリアルさ半分、陰謀論者にとってはおもしろいっていうのが評価ですかね。普通にお話は面白いし、読ませるものになっているので普通におすすめです。

  • 新型劇症出血性脳炎パンデミックの恐怖とその裏に潜む国際的陰謀を描くサスペンス。まさしく息をもつかせぬ展開でぐいぐい読まされました。エンターテインメントとしての威力ももちろん、これがまるっきり絵空事で済むとは限らないのでは、というリアリティも感じられ、面白いのだけれどかなり怖い話かも。
    若年性認知症の進行に恐怖しながらも真相を突き止めようとするヒロイン・万里菜の姿が実にカッコよいです。美人じゃないとか、そんなのどうでもいい。とにかく素敵。そして彼女に好感を持つほどに、パンデミックの拡大に加えて彼女自身の病気の進行という二重のタイムリミットにはもうはらはらさせられどおし。これは読み始めたらやめられません。

  • 少し大げさで荒い印象も受けたが、娯楽として楽しめた。

  • アルツハイマー
    と、パンデミック
    最初に大きい話が
    だんだん狭まって

  • おまけの星4つ
    若年性アルツハイマーは辛い、と思ったが
    自分が原因で死なせてしまった人のこと考えたら
    忘れてしまう方がいいかも

  • 若年性アルツハイマーにおかされたジャーナリストの女性が、世界的パンデミックの謎に迫る。

  • いい意味で映画・ドラマのような作品だった。

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