- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103399919
作品紹介・あらすじ
こんなビジネスモデルがあったのか! 驚きの「反転戦略」。障害は人ではなく、環境にある―― この小さな気づきが、車イスに乗った青年に4000万人市場をもたらした。偏差値33の高校中退ニートが一念発起、大学進学、起業時代の極貧生活を経て、ユニバーサルデザインを牽引するベンチャー経営者へ。その劇的な半生と、斬新なビジネスモデルを生んだ独自の「反転戦略」を明かす。
感想・レビュー・書評
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『感想』
〇区別することと差別すること、この2つの違いについて考えさせられた。障がい者に対して言えば、配慮は必要でも必要以上に遠慮しないこと、相手の強みを生かしてあげられるように手助けしていくことが必要なんだと感じた。
『フレーズ』
・人生はバネなんだよ。今、君はしんどい時期だろう。顔を見たらわかる。それはバネがギュッと縮んでいる時期だということだ。いつかはわからない、すぐじゃないかもしれないけど、そのバネはいつかバシッと伸びる。それを信じて、今を乗り越えなさい(p51)
・君はちゃんと登り切った先の景色を見たのかい?
・歩けないことに胸を張れ。お客さんに覚えてもらえているなら、それは営業マンにとって大きな強みだ。
・障害(バリア)や弱点としてとらえてきたことも、考え方や周囲の人次第で、価値(バリュー)や強みに置き換えることができる。
・自分の弱点を克服することばかりに注力するのではなく、「その弱点に意外な強みが隠されているのではないか」と発想を転換させることが重要である。大事なのは、弱点と強みをセットで考えることである。
・ビジネス上で相手に同情させてはいけない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
バリアフリーと簡単に言ってはいるが、わかった気になっているだけで、気づかないことがたくさんあるなと改めて気づかされた。「May I help you?」「Win-Win」の大切さをしっかり考えなければならないなと思う。
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褒める、下準備をする、儲ける
気を効かせるのではなく、何を望んでいるのか聞く -
バリア、障害、マイノリティ、弱点、マイナスイメージのところから新たな取り組みやビジネスチャンスを見つけていく。
これまでの価値観や見方を変えることで見える世界が全く違うものになるというのは、まさに今この時代の発想だなと思う。 -
障害者からこのような前向きな意思を示されると、健常者も心から社会のバリアとどう向き合い、改善していくかと同じく前向きに考えていくことができる。
障害者とバリアフリーに関することは、とかく良心やら道徳心やらに訴えかけてさも義務であるかのように説き伏せる言論が主流だが、それは人間心理的には逆効果だと思う。何かのきっかけで反発に回りかねないから。
文章も平易で読みやすいので、中学生くらいの読書感想文の課題図書にぴったりではないだろうか。 -
うーんポエム。
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一見、障害のある方の自伝のように見えますが、読めば全く違うことがわかります。
当事者として、同時に支援者として、日本における障害者対応をどうしていくのがいいかが丁寧に記されています。
バリアをバリューに、言うは易し行うは難し。
でも、行うは難ければこそ、言い続けるべき観点でもある。
障害は人ではなく社会の側にある。
一人ひとりの困り事にまっすぐ目を向ける。
繰り返し様々な場で提唱されていながらなかなか形にならないこの感覚を、やはり地道に高めて広めていく他ないのかなと、改めて思った。
そして、障害に限らない様々な困り事を、本人が、周囲が、社会がバリューに変えていければ、ますますよい社会になると確信した。
そして「障害」という言葉を使わなくても、誰もがあるがままで当たり前に幸せになれる社会を目指したい。
そのために自分ができることは? -
バリアをバリューに変える。今まで考えもしなかったこと。障害=ハンデは広義では左利きも妊婦もそうだと。そういう見方を教えてくれた。
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障害者も健常者も関係なく、みな自分の人生を生きているのだなと感じた。
障害者だから可愛そうではなく、健常者だから恵まれている訳でもない。
仕事に壁を感じている今の自分にフィットした。 -
逆境に向き合い、むしろそれを価値に変える生き方の実践書。筆者の尽力には賞賛さぜるを得られない。