- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103395713
作品紹介・あらすじ
砂漠の下から「古代都市」が見つかった! 気鋭の考古学者がその謎を解明。「ナイル川の東は生の世界、西が死の世界」。まことしやかに語られるこの説は誤りだった! 四五〇〇年前、あの巨大建築物をつくった人々はそのすぐ横に住んでいたのだ。最新の発掘データを元に「どのように作ったのか」、「なぜ作ったのか」に加えて、ピラミッドを建てた「人間」に焦点を当てた古代エジプト研究の最前線。
感想・レビュー・書評
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エジプト・ピラミッドを観に行く前にまた読もうと思えるものでした。(いついくかわかりませんが…)ピラミッド好きには堪らないでしょうね。
私はピラミッドは奴隷が作ったものと勝手に勘違いしてました。その周りにはしっかりとした生活があり営みがあったことなどよく知れました。
仮説の域だとは思いますが…
ピラミッドの謎、誰が作ってどう作ったのか
一部アトランティスまで出てきてしまって、妄想を掻き立ててくれました。
その当時の色んな知識・技術を集めに集めて作った事は理解できました。ただそれを後世に残せていないんだろうなと…
紀元前のローマ帝国やアテネ・マヤ文明などの知識・技術が後世に残せず途絶えたのと一緒なのかなと。アトランティスもその一つになり得るのか
まぁあくまで仮説ですが…妄想はいっぱいできました(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ピラミッドを、どのように、なぜ、だれが、作ったのか。
著者の功績は、だれが(ピラミッドタウン発掘)の部分となります。
ピラミッド発掘の歴史も知ることができます。
鉄器が無かった時代、銅ののこぎりで石灰岩を切断していたとのこと。石をつみあげるだけでなく投入した労働力の膨大さにくらくらします。ピラミッド建設が、統一国家としての官僚制度、徴税の仕組みが出来上がっていったようです。 -
ピラミッドのような巨大な建造物が造られたのも、人の営みがあってこそ。
公共事業説が唱えられた当時は冷戦の真っ只中。当時の人々は、公共事業は社会の成長の源だと考えていた。
仮説は、その仮説が生まれた時代を反映したものでもあるんだ。 -
ピラミッド・エジプト文明に対する知のアンカーになる一冊。最新の知見と定説、跋扈しているトンデモ説への反論が一通り網羅され、研究の最前線の様子もわかり、本書で知のおさらいとアップデートが出来た。「アラブの春」は、現場の研究者の眼からは必ずしも諸手を挙げて歓迎できる事態ではないようだ。