漱石を知っていますか

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 80
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103343301

作品紹介・あらすじ

はっきり言って小説のヘタなこの人が、なぜ「国民作家」と呼ばれ続けるのか? 小説の体をなさない「吾輩は猫である」、不親切な「門」、女性軽視が際立つ「こころ」―― 多くの難点を抱えつつも一世紀以上読者を魅了してきた作家の真の凄さとは。主要13作の手法・文章・創作者心理・完成度を作家の目から徹底解説。漱石生誕150年のトリを飾る、読まずにわかる名シリーズ最新作!

感想・レビュー・書評

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  • 漱石が好きと公言してるけど、「三四郎」と「猫」は確かに好きで何度か読んでるものの、後は「こころ」ぐらいしか完読してない身としては、これは良い本と思い、手に取った。

    「〈猫〉は第一章を読めばだいたいわかる」といきなり書かれていて、実は今も「読み返そう」と何度か思っても一章でやめてしまうところがあるので、やっぱそうなんや、と我が意を得た思いがした。

    小説を項目ごとに5段階で採点されてれるのが分かりやすい。
    やっぱり「三四郎」と「こころ」は点数高いんだなー。

    漱石ガイドブックに大変良い本です。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1206580

  • 漱石誕生150年、阿刀田高さんによる漱石の10作品の読み解き。
    「吾輩は猫である」をはじめ、作品の本文かなりを引用しながら作品と漱石そのものにも迫っていく。
    なんだか10作品全部を読んだような気にもなり、阿刀田高さんの読み解きが自分の解釈であるように思い違いをしてなんだか得をしたような一冊だった。
    それにしてもそういった漱石の文章を今読むと、なんて理屈っぽい、回りくどい、わかりにくい文章なんだろうと思い、たかが中学生の自分が「猫」を読んで面白いと思ったなんぞとんでもない間違いだったと思う。

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著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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