地下水路の夜

著者 :
  • 新潮社
3.15
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本棚登録 : 78
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103343295

作品紹介・あらすじ

あの名作が、あの名文句が、驚きの物語を生み出す。名人ワザ冴え渡る名短篇集。古い街の地下を流れる誰も知らない水路。そこで出会ったはずの絵本を読む美女は本当に存在したのか? 亡き父はなぜ「アリマタヤのヨセフを調べろ」と言い遺したのか? 一冊の本、一つの言葉が記憶の鍵を解き放ち、予想外の物語が立ち上がる。著述生活半世紀に及ぶ著者の文学愛が名短篇に結実した、豊饒なる十二話の綺譚集。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館。模試に一部の文章が出ていたので、ずっと気になっていた。
    全体的に、私が40-50代の男性ならもっと面白かったろうな、という内容。
    模試の問題にもなっていた表題作品「地下水路の夜」はやはり、後半が良かった。
    印象的だったのは「朗読者」。ホラー要素もあり、良かった。

  • 2022年4月15日読了

  • 読みやすい文章だなという印象。
    短編集だからということもあってか、すいすい読める。

    不思議なような、それでいて現実にありそうな、引き込まれる話がたくさん。

    奇妙な味、好きな人には有名なのかな。
    阿刀田さんは。

    いろんな人の人生の不思議な一瞬を追体験できるような感じ。

    本の内容とは直接的に関係ないけど、気づかされたこともあり。
    自分の人生に落とし込める話っていうのは貴重だなと思った。

  • 古い街の地下を流れる誰も知らない水路。
    そこで出会ったはずの絵本を読む美女は本当に存在したのか?
    亡き父はなぜ「アリマタヤのヨセフを調べろ」と言い遺したのか?
    一冊の本、一つの言葉が記憶の鍵を解き放ち、予想外の物語が立ち上がる。
    (アマゾンより引用)

    この人の話は何やら分からん

  • 中年の男性や女性が主人公の短編集。一昨日、本屋で広辞苑第七版を見て、欲しいな、でも分厚いし重いな、と思っていたのですが、この本の短編に、何かの折に人に紙の辞書をプレゼントする男性が出てきて、よし、広辞苑買おう、と思いました。寝る前に広辞苑を見るのも楽しそうだなー。

  • 短編集12編
    どれも主人公にとって,少し現実からすべり出たような怪異な現象が起こる.過去に遡る記憶であったり今現在の体験であったりするが,このホラーとまではいかない不思議な感覚が,じわじわと滲み出てくる.「朗読者」と「花を訪ねて」は怖いところもあるが美しくて良かった.「言葉の力」のコースターは謎だけれど面白かった.

  • 久々の阿刀田氏の新刊。
    間隔があいても、すっと馴染んで戻ってくるこの感覚。
    これが阿刀田さんなんだなぁ。
    帯によると、氏の著述生活は50年になるのだとか。
    さすがの名人芸。
    氏の得意とする、日常の隣りに空いた非日常、不思議
    だったり、ぞっとさせられたり。
    見識の深さがさりげないのもいい。
    私が読み始めてからでも30年は経っているはず。
    これからも新刊を楽しみにしよう。

  • H27/12/27

  • 掌編が12.どの話も気が利いていて楽しめるが,「男と女の学校」では朔子が押しかけてくる話を発端にして,正枝,明美,和恵,直枝と出てくる.ほんのりとそれぞれの女の様子を描写していることろが良い.

  • 12編の短編が収められている。どの話も趣きがあって普通に興味深い作品だけど、これはという「決め手」には欠ける。

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著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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