新任警視

著者 :
  • 新潮社
4.04
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本棚登録 : 161
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103327455

作品紹介・あらすじ

公安vs.カルト! 元警察キャリアの知識と体験と想像力が融合した、唯一無二の警察小説! 二十五歳で県警察本部の公安課長。六十七人の直属の部下たちは、一筋縄ではいかない強者ばかり。しかも、その県には、日本を危機的状況に陥らせるかもしれない「カルト」の総本山があった。いざ赴任! というそのときに飛び込んできたのは、あってはならない殺人事件の知らせだった――。元警察キャリアにしか描けない世界が、ここに!

感想・レビュー・書評

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  • 圧巻のリアリティ。人間として偉いかどうかなんて関係ない。みんな役割を演じているだけ。仕事中は自分の性格上どんなに難しいことでも、役割を全うしなければならない。

  • ★5つ
    警察組織のアレコレもふんだんに盛り込み、魅力的なキャラ増産し、対立構造を箱根細工のように組み立て、エンタメに徹したストーリーに、緻密な構成でラストまで描く

    読むしかないよね(´・ω・`)

    (オニキスの時から警察組織に詳しいと思っていた)

  • 面白かった。キャリアの生態や組織内政治とかも興味深い。。
    時折冗長だったり、発言者が違うのに事象表現が同じだったりが若干残念だったが、ラストも良かったし、大長編だけど、飽きさせない面白さだった。

  • 25歳で愛予県の警察本部公安課長に任命された警察キャリアの司馬。赴任直前に警察内部で起こった毒殺事件はカルト教団による犯行なのか。読み応え重量級の公安警察ミステリ。
    普通にミステリ、という頭で読むと、いかにもお役所な警察内部のあれこれを描いた部分がかなり多くて、事件はまだか、ってなってしまいます。メインは公安警察小説といった印象でした。いろいろと大変なんだなキャリアも……。
    一方ミステリ部分はといえば。毒殺事件はいたってシンプルな状況に思えるものの、「キューピッド」とか「中華鍋」とか謎の言葉の意味が分からん……いったい何なのこれ、って思ってたら。6章からの展開にひっくり返りました。なんじゃそれ、凄まじすぎ! そしてミステリのロジックとして犯人を指摘する手掛かりが、実はそこここに緻密に仕込まれていたことにも愕然。

  • 愛予県警に公安課長として赴任するキャリアの新任警視の任務は新興カルト宗教集団への討ち入りそして毒殺された前任者の弔い合戦!着任するまでに200ページ余、終章まで640頁の大作だ。お約束のどんでん返しを期待し騙されまいと伏線を見落とさないよう、登場人物を疑いまくりながら読み進めたが、最後はやられました。まいった。夜中にクライマックスを読み始めたら朝までやめられなくなって困った。めったにない☆5つ。

  • すごいボリュームだったー。大満足の読書。

  • 最初からひたすら説明説明で本当にウンザリしながらもしかしたらこの後面白くなるかもと読み進めました
    何度も挫折しそうになりながら読み進めると終盤今までのダラダラしたところをキレイに回収して結果とても良い読後感で終わりました
    でもこの2/3くらいの量でサクサク進めてくれたらなあとは思いました

  • ふむ

  • お仕事小説なので、助長なほど仕事内容が書いてあり、遅々として話が進まない感が我慢できれば、最後の大どんでん返しは本当に爽快。

  • 『娯楽』★★★★☆ 8
    【詩情】★★★★★ 15
    【整合】★★★★★ 15
    『意外』★★★★★ 10
    「人物」★★★★★ 5
    「可読」★★☆☆☆ 2
    「作家」★★★★★ 5
    【尖鋭】★★★★★ 15
    『奥行』★★★★★ 10
    『印象』★★★★★ 10

    《総合》95 S

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著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2022年 『老警』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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