私家本 椿説弓張月

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 40
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103279167

作品紹介・あらすじ

こんなに胸躍る小説があったのか! 滝沢馬琴×平岩弓枝が贈る、本朝最高の冒険譚。武勇に優れ過ぎたがゆえに都を追われた源為朝。美しい鶴に導かれ、遠く肥後国で最愛の妻と巡り会うもつかの間、運命は男をさらなる流浪と闘いへ駆り立てる――。舞台は九州、四国、伊豆大島、琉球まで。壮大なスケールと驚愕の展開で「八犬伝」を上回る人気を集めた江戸時代最大のヒット作が、平岩弓枝の筆で現代に甦る!

感想・レビュー・書評

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  • 2016/02/06

    沖縄行く→沖縄の勉強しなきゃ→街道をゆく(沖縄)読む→解らない部分をwikiで調べる→琉球の歴史を見る→曲亭馬琴が琉球の本を書いたと知る→椿説弓張月→もっと現代風のを読みたい→この本

    で辿り着いた。

    定評のある平岩さんの本なので安心して買ってみようかな。

    楽しみにしすぎてガッカリ感が半端ない・・・
    たんたんと物語が進むだけ
    感動もなく山場もなかった・・・・・・・・・・・・・
    きっともっと面白くできる作品だっただろうに
    残念でならない。

    一つ発見したのは
    テンペストがこの作品からもパクってたということ。
    テンペストの主人公=寧温=真鶴
    椿説弓張月のヒロイン?=白縫=寧王=真鶴

    テンペストってほんとパクリすぎだわ。

  • カテゴリ迷うわ。実在とされてる人物の伝記をもとにしてる話ではあるけど実際ファンタジーかな。馬琴の名作を平岩さんが読みやすくまとめた1冊。そもそもが連載してらした八犬伝を出版してたから、馬琴の作品とか時代背景とかに触れる日々のうちに、壮大なストーリーなのにあまり知名度のないこの作品も現代版抄説として書いておかなけりゃ、と思ったに違いない。なんとなくしか知らなかったけどこういう話だったのか。まあ八犬伝のスケールには及ばないかもしれないけどこれも、もっと多くの日本人に愛されるべき物語なのになぁ。馬琴の筆になったのが200年から前で、舞台は900年くらい遡るかな。そのくらい昔には、この国にもこんな神憑りヒーローいたかもしれない、ほんとに。偉丈夫美男のヒーローと、アクション、美女、悪人、けなげなこども、動物、と ヒット要素もりだくさんだからまた映画化とかされたり漫画化されたりとかで、もっと多くの子どもたちの目に触れてほしいよね。小~中学生あたりの本好きさんは、わくわくするとおもうなあ。
    死ぬまでにはこのストーリーのなにかを、人形浄瑠璃か歌舞伎かで、ひと幕でもいいから見てみたいな。指輪物語やハリーポッターなんかに負けず劣らず、ニッポンにはこんな勇壮ファンタジーが、あるんだぞ!!!お伽話は大好きなのでとても楽しみつつ読めました。オススメ。

  • 滝沢馬琴作の簡易版?
    「伊豆の大島を逃れた源為朝が琉球に渡り,内乱を鎮定して,その子は琉球王」という流れだが、端折っている?
    不運な武将を不幸なまま終わらせたくない願望書

  • 2014年9月刊。小説新潮2012年12月号から2014年4月号まで連載。滝沢馬琴の伝奇小説をリライト。やや冗長さがあったものの、楽しく読みました。八犬伝を凌ぐ江戸時代の人気のお話だということで興味深いです。

  • 源為朝伝説でここまで良い人なのは珍しい?

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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