時の名残り

著者 :
  • 新潮社
3.25
  • (1)
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 18
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103147121

作品紹介・あらすじ

夫・吉村昭と共に苦労した若き日々のことなど、懐かしい思い出を綴る一冊。作家として立つため共に必死で書き続けた若い頃。仕事以外に旅をしない夫の取材に連れ立った思い出の土地。「戦艦武蔵」「海鳴」などそれぞれが生み出した小説作品の創作秘話。故郷・福井への思い。そして今もふと甦る夫の姿――。88歳の著者が来し方に想いを馳せ、人生の哀歓をあたたかい視点で描いた珠玉のエッセイ集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2006年7月31日に亡くなった吉村 昭氏(享年79歳)の妻で作家の津村節子さんが、夫と共に歩んだ苦難の日々、小説の創作秘話、取材先の思い出、故郷(福井)への思慕など、移ろう日々のなか切々と語りかけた珠玉のエッセイ53篇です。『夫の面影』の章(20篇)を読んでいると、天国の酒場で吟醸酒を呑みながら、ひとり微笑まれている姿が浮かんできます。

  •  日暮里図書館の吉村昭コーナー、何度か訪れました。諏訪神社も富士見坂も馴染み深いです。昭和3年福井生まれ、昭和28年日暮里生まれの吉村昭さんと結婚した津村節子さん、白髪がないのがご自慢だそうですw。足腰もヨガで鍛えられてるそうです。そう言えば、何歳ぐらいの時でしたか、長男と相撲を取って上手投げで投げ捨てたとか(^-^)そんなお茶目な所も魅力的な津村節子さんです。「時の名残り」、2017.3発行。夫の面影、小説を生んだもの、故郷からの風、移ろう日々の中で、の4つの章立て。読んでて心が洗われるエッセイです。

  • ちょっと期待はずれ.

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

津村節子(つむら せつこ)
1928年 福井市生まれ。
学習院短期大学国文科卒。
1953年 吉村昭と結婚。
1964年 「さい果て」新潮社同人雑誌賞受賞。
1965年 「玩具」芥川賞受賞。
1990年 『流星雨』女流文学賞受賞。
1998年 『智恵子飛ぶ』芸術選奨文部大臣賞受賞。
2003年 恩賜賞・日本芸術院賞受賞。
2011年 「異郷」川端康成文学賞、『紅梅』菊池寛賞受賞。
日本芸術院会員。
主な作品
『重い歳月』『冬の虹』『海鳴』『炎の舞い』『黒い潮』『星祭りの町』『土恋』『三陸の海』等。
2005年『津村節子自選作品集』(全6巻)刊行。

「2022年 『紅色のあじさい 津村節子 自選作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

津村節子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×