- Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103060765
作品紹介・あらすじ
あなたたち後世の人々よ。改竄された物語に、私が耐えられると思うか? 死して百有余年、怨霊として甦り「本もの」の宇治十帖を語り始めた紫式部。一方、海賊たちは瀬戸内に跋扈し、蝦夷の末裔は孤島で殺人術を研き、奥州の武士たちは太刀と黄金を全国に運んでいた。いくつもの物語は次第に交錯し、やがてひとつの像を結ぶ。圧倒的なスケールと幻視力で紡がれる《古川日出男版》源氏物語。
感想・レビュー・書評
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「源氏物語」に取材した意欲作。現行の「宇治十帖」は「贋もの」だ、と紫式部の怨念が「本もの」の「宇治十帖」を語り出す、というふれこみ、導入の訴求力はすさまじい。
となると想定されるのはメタ的な構造を持った小説で、結構難解なんだろうなと構えるがやっぱり難解だった。文体も人の語りを意識した勿体ぶったような独特の雰囲気を醸し、最後まで慣れることができなかった‥。
語られる「本もの」の「宇治十帖」と「小説内現実」が絡んでくる様相、タイトルにもかかわるが、読者を含めたあらゆる者を裏切る展開、これらを整理して読めたら面白いのだと思う。問題は、そこまで没入できるか、か。
小説の語り、語り手が誰でどの地点からどの立場で語っているのか。基本だけれどもこの点、「うまいなぁ」と唸らされてしまう作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
難しい。一応、最後まで読み通したが集中力も切れてよくわからなくなった。なので、情けないことに好きレベルの星をつけることが私にはできない、残念
途中までの感想…
紫式部が語る本当の宇治十帖。900年代前半くらいを舞台にしてる?知っている話の行間を埋めるような隙見の内容が面白い。なよなよしてるようで女君たちもしたたかに計っている。
一方で平安末期、1100年代?(←1192作ろう鎌倉幕府だからこのへんかなぁ)の、海賊の話が。
平家も。
くどい言い回しが、舞台っぽくて怨念感?出してるのかな。暗いところで話を聞いている感じ
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能楽的な幽玄の世界観に包まれる
舞台は平安末期、武士の台頭
物語る意味
古川版宇治十帖✖️平家物語プロローグ? -
文学
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【由来】
・学問ノススメ
【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
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「伝える」その意図はなんなのか?
→https://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-12325279121.html -
Yotsuya
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この長さが、この物語に必要か?
問われれば、要るとは答えられない。
"アラビア"の様な先へ先へという誘いは薄く、
"ベルカ"の様な疾走感もなく、海の神と
紫式部との交わりは、意図した場所に、
行き着くべき処に、あったのか?
300もの裏切りを為しえる理があったのか?
砕かれずに残った感覚。でも、久しぶりに
"らしさ"が余韻として残ったのは確か。 -
いくつもの物語が錯綜して進むので、読みにくく、ようやく読み終えた。
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まだまださわりで苦戦中。海賊の子供のイニシエーションの次に源氏物語の宇治十帖が語られだした。