芦原英幸正伝

  • 新潮社
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本棚登録 : 54
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103014539

作品紹介・あらすじ

生前、ただ一人だけ取材を許された著者による〝魂の評伝〞完成! 著者との10年に及ぶ濃密なる交流と、膨大な関係者の証言により、50歳の若さで逝った伝説の天才空手家の実像がくっきりと浮かび上がる。大山倍達が震え上がった最後の支部長会議、拳銃の刺客返り討ち事件、正道会館によるクーデターの真相他。誰よりも強く、破天荒で、そして優しかった天才の真の姿が、ついに描き出された!

感想・レビュー・書評

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  • これはひどいなぁ。
    空手の世界のことは良く分からんけど、芦原英幸という人がどんなに素晴らしいかを語るために、色んな人を悪人に仕立て上げたり、サンシタに見せかけたり、やってることはこの本で批判している「空手バカ一代」と同様なのかも。

    ガールフレンド(名前も出さない)とやらの話が論拠になったり、ソ連製トカレフに安全装置がついていたり、ちゃんと取材したのかどうかも分からん内容が多く、「正伝」と名付けたその自信が逆にオモロいくらい。

    なんだか週刊実話とかアサヒ芸能のヤクザ抗争のルポを読んでいるような薄っぺらさ猥雑さが漂う。そういうゴロツキライターみたいなヤツが書いた恫喝的な雑分も、ある種オモロい読物ではあるんだが。また古くは力道山刺殺事件等、こういう世界には、そっち側のアヤしさが似合うのも事実。

    「空手や武道をする人の多くはこんなヤクザまがいではないですよ」と武道を真剣にやっている人が読んだら、きっと悲しい思いをする本だろうな。

  • 他の人のレビューを見たら、全く知らない人とかいうのがあって、もう時代が違っていることを痛感した。
    ケンカ十段芦原英幸と言えば、「空手バカ一代」の後半の主役だったのに。

  • 劇画より超人!

  • 芦原さんがすげえというのはわかるけど、絶賛するほどではないとおもう。やはりノンフィクションだったら「何故木村は力道山を殺さなかったのか?」の方が引き込まれるし、胸にささるものがあった。

    文章構成・内容もいまいちわからない点あり。

  • 伝説の空手家、芦原英幸氏の素顔が見られた。大変興味深い内容でした。芦原氏はやはり超人だった。

  • 極真会館を破門になった武道家の一生涯。書評が良かったためまったく知らない人物だが読んだ。昭和の男たちの織り成す熱いドラマ。
    著者は極真の黒帯で、主人公に私淑しているが、客観的にエピソードを重ねている。加えて著者の息子が現在の視点からあとを追っている。芦原英幸は極真黎明期の最強の人物だが、梶原一騎の空手バカ一代の主人公になったことで有名になり大山倍達の不興を買い破門となる。そのあと、四国を基盤に警察の逮捕術を取り入れたサバキと呼ばれる動きと極め投げ打撃を組み合わせた空手を完成させる。しかしそれはあまりに危険であり一子相伝すらできず、彼の病死の後は芦原会館はバラバラになり、結果的には途中で分裂した正道会館がその流れを最も引き継いでいる。こうやって書いているとまさに劇画。

  • 叶わないが、芦原英幸さんに会ってみたくなりました。

  • 不世出の天才空手家芦原英幸の軌跡がわかります。
    読んでみると、その凄さが、ひしひしと伝わってきます。
    それにしても、初代が亡くなると、跡目争いが起こるのは、どこの組織も同じですね。極真会館しかり。
    残念なことです。

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