木のいのち木のこころ 地 (新潮OH文庫 93)

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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102900932

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  •  法隆寺の宮大工だった西岡常一の愛弟子小川三夫が語る、宮大工の世界。ある年の日経お正月版で紹介された、その年に読みたい本のうちの一冊。

     高校の修学旅行で訪れた法隆寺の五重塔を見て、自分もこんな建築物を建ててみたいと思い、西岡に弟子入りする。当時仕事のなかった西岡に三度も断られたという。「三顧の礼」ではないだろうが、ようやく弟子入りした小川は、西岡に言われた通り修行に励んだ。その結果一人前の宮大工に成長することが出来た。

     西岡が語った「(天)」の部と同様に口述でとても読みやすい。師匠の西岡と話をするというかたちで記録したものだそうだ。西岡棟梁がどのようにして技術を伝え残そうとしたのか、小川がそれをどう受け継いだのか、厳しさの中にも愛情が感じられ、熱いものが湧いてくるようだ。

  • 最後の宮大工、西岡常一の唯一の弟子の聞き書き本。読みやすい。
    たんたんと、さも当たり前みたいにやってきたことを語っているけど、この小川さんて人の行動力はすごい。決めたことを真っ直ぐひたすらにやるとは、こういうことなのだな。

    棟梁からもらった手紙が後生大事にとってあること、またその棟梁の達筆な文字と内容に感じいった。

  • 関西の方ではないので、天、の直後に読むと、語り口に多少抵抗を感じますが、西岡さんの弟子たちの等身大のエピソードに興味がつきません。

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