スタイルズ荘の怪事件 (新潮文庫 ク 3-18)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102135198

感想・レビュー・書評

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  • クリスティの処女作。つまりベルギー人の名探偵、エルキュール・ポワロが推理小説の世界に名を刻んだ最初の作品。

    展開がちょっと粗いところも多少ありますが、クリスティの推理小説は基本的に「ほとんどの手がかりを読者に示してくれる」ので、じっくり読んでいくことで犯人推理を楽しむことはできます。が、犯人の行動の意図を見抜くには、当時のイギリスのある分野に関する法制度を知らないと、ちょっと難しい。もちろん自分はその分野の知識なんぞないので、最初に読んだ時には何が何やらワケわからんという感じでした。

    ただ、ポワロという探偵の流儀をお披露目するための小説、という点で考えると、この作品はとても面白い。ポワロものの登竜門として読むのも良いかと思います。

  • アガサクリスティのデビュー作でポアロ初登場の作品。
    この新潮版では「ポアロ」ではなく「ポワロ」と表記されていますが、なんとなく「ポアロ」の方がしっくりくる。
    まだヘイスティングズとの間柄も少しぎこちなさがある感じ。ヘイスティングズの惚れっぽくてお人好しなところは好感が持てます。今まで読んできたポアロはどれも紳士然としていたけど、意外と奇人っぽいとこもあるんですね。
    ポアロはヘイスティングズの推理をことごとく否定するけどその理由をその場で言ってくれないのでもやもやした。古今東西探偵というものは焦らすのがお好きなようです。新訳のクリスティ文庫の方でも機会があれば読んでみたい。

  • クリスティのデビュー作

    途中ちょっとたいくつだった。

  • 請求記号:933.7ク
    資料番号:010659142

  • 人が死ぬハッピーエンドミステリー

  • 【読了】クリスティ「スタイルズ荘の怪事件」を読了。6月2冊目。

    本来は5月に読んでいたものだけど、読み切れずに読了日が6月にずれこんだので、6月としてカウント。

    「スタイル荘の怪事件」はアガサ・クリスティのデビュー作。愛すべきポアロもこの処女作で登場している。

    (ちなみにポアロ、ポワロという表記ではポアロの方が好きである。読んだ新潮文庫版ではポワロだったが)

    とうも登場人物の名前がカタカナってことと、同一人物でも呼び方が微妙に変化するので、頭に入ってこなかったんだけども、ストーリーそのものは、そこそこ面白い。

    犯人が誰なのか・・・という予想は読みながら二転三転したし、終盤のどんでん返しもなかなかのもの。頭の中で候補としてはあがるんだけど、無意識にマスキングされてしまっていて、あぁクリスティには勝てないやと。

    それにしても、この作品でもっとも愛すべきは我が敬愛するヘイスティングズだろう。なんと愚かしく滑稽で、でも嫌いになれない素敵なキャラクターなんだろう。全く素晴らしい。ヘイスティングズは、ヘイスティングズであることに価値があるのだ。

  • k_65: アガサ・クリスティのデビュー作。再読。

  • 旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは、到着早々事件に巻き込まれた。屋敷の女主人が毒殺されたのだ。難事件調査に乗り出したのは、ヘイスティングズの旧友で、ベルギーから亡命して間もない、エルキュール・ポアロだった。不朽の名探偵の出発点となった著者の記念すべきデビュー作。

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著者プロフィール

1890年、英国、デボン州生まれ。本名アガサ・メアリ・クラリッサ・ミラー。別名メアリ・ウェストマコット、アガサ・クリスティ・マローワン。1920年、アガサ・クリスティ名義で書いたエルキュール・ポアロ物の第一作「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビュー。以後、長編ミステリ66冊、短編ミステリ156本、戯曲15本、ノンフィクションなど4冊、メアリ・ウェストマコット名義の普通小説6冊を上梓し、幅広い分野で長きに亘って活躍した。76年死去。

「2018年 『十人の小さなインディアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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