神話の密室 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101801971

作品紹介・あらすじ

まるで神の御業のような不可思議な「密室」の謎。アルコールが一滴もないはずの閉鎖病棟で泥酔を繰り返す人気小説家。キックボクシングのタイトルマッチ、勝利の瞬間にリングで死亡した王者。かたや厳重な警備の病院で、こなた千人以上の観客が見守る中で。まるで神様が魔法を使ったかのような奇妙な「密室」事件、その陰に隠れた思いもよらぬ「病」とは? 天才女医・天久鷹央が不可能犯罪に挑む。現役医師による本格医療ミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • 天久鷹央の事件カルテ第六弾!
    今回は2本の中編です。
    いよいよ、小鳥遊が一人で謎を解くことに..

    ■バッカスの病室
    泥酔した人気小説家が救急搬送。アルコール依存症で入院予定だった小説家はそのまま入院。しかし、アルコールが一切ない閉鎖病棟で泥酔を繰り返します。
    誰がアルコールを持ち込んだのか?
    なぜ、泥酔を繰り返す?
    鷹央がとった治療はびっくり!
    その真相は..医療ミステリーですねぇ

    でも、アルコールのない病室での泥酔のもととなったものってなんとなくわかっちゃった(笑)

    ■神のハンマー
    キックボクシングのタイトルマッチで勝利した瞬間に死亡した選手。
    なぜ、どうやって、死んでしまったのか?
    犯人は誰?
    最後、鷹央は小鳥遊に解決をゆだねます。
    それにこたえる小鳥遊。
    そして、哀しい真相..

    どちらの物語も、あっという間に読み切ってしまった。
    まだまだシリーズは続きます

  • 密室状態での事件が2作。どちらも面白かった!
    特に「神のハンマー」は、小鳥遊が鷹央から推理を託される。空気が読めない鷹央だけど、こういう時は細やかな配慮があるんだなと思った。
    二人の信頼関係もますます深まっているようで、いい感じ。

  • ☆4

    シリーズ11作目

    いつも通り長編だと思って読み始めたのですが、今作では中編が2作の構成となっておりました。(どちらのお話も面白かったです!)

    小鳥先生が統括診断部にやって来て1年が経ったということで、今作では小鳥先生の成長をとても感じられたように思います。
    シリーズ11作目になりますが、これからもまだまだ続いてほしい大好きなシリーズです❁⃘*.゚

  • 神に係る中編2つからなる1冊。1つ目の作家がアルコール依存症になるお話では、少し愚痴も混ざってるんでしょうか。
    2つ目は衆人環視のリングの上で起きた事件。これも言われてみればですが、医療関係者以外でこの違和感に気づける人はいるんでしょうか。

  • 知念実希人『神話の密室 天久鷹央の事件カルテ』新潮文庫。

    書き下ろし医療ミステリーシリーズ。

    今回は『バッカスの病室』と『神のハンマー』の2つの短編ミステリーを収録。2編のいずれの短編とも、いつものような複雑な謎ではなく、特に紆余曲折も無く、淡々した展開で結末を迎える。そろそろ医療ミステリーのアイディアが尽きたのか、少しマンネリ気味のようにも思うが。

    『バッカスの病室』は、急性アルコール中毒で天医会総合病院に運び込まれた人気小説家がアルコールの無いはずの閉鎖病棟で泥酔を繰り返す謎を天久鷹央が解き明かす。

    『神のハンマーはでは、キックボクシングのタイトルマッチで勝利した選手が勝利の瞬間に1,000人の観客が見つめるリング上で死亡した謎を、天久鷹央ではなく、なんと小鳥遊が解き明かす。

    本体価格590円
    ★★★★

  • シリーズ11作目。

    このシリーズはまぁ医療的知識もないので考えても謎が解けないのは解っているのでタカタカペアの行く末を期待しながら読んでいるのだが、今回は全く進展なしかぁ。

    あっ何かちょっと鷹央に認められて来てるみたいなところがあったからちょっとはあったのかな?

    次回以降に期待。

  • と、取り寄せてしまった(−_−;)
    面白いのが、悪いのだ!

  • 今回もイッキ読みです。

    シリーズ何作目なんだろう?
    天久鷹央の事件カルテの6作目でした。
    短編が2つ。キーワードは神!

    短編1つ目
    アルコールが無いはずの閉鎖病棟で泥酔を繰り返す作家の話。

    短編2つ目
    キックボクシングのタイトルマッチで、チャンピオンに勝った選手がコミッショナーからチャンピオンベルトをうけとり、挑戦者の腰に巻かれ、レフリーが手を取り大きく挙げた。両手を突き上げながら、拍手の雨を浴び続けた。そして、事件が起きたのだった。
    鷹央が途中で、この事件から手引くと言い、コトリが真相を探る。

    小鳥遊が鷹央のもとに来て早一年が経ったのね!

  • 天久鷹央シリーズ、最新作。
    『バッカスの病室』と『神のハンマー』の2篇。

    アルコールが一滴も無い病室で泥酔を繰り返す小説家。そして、衆人環視の中、リング上で勝利の瞬間、亡くなったキックボクサー。

    2つの『密室』の謎を、鷹央はいかに解決するのか?

    後段の『神のハンマー』では、あえて解決を小鳥遊に委ねた鷹央は、素晴らしいですね。
    なかなか人に任せると言うのは、難しいものかと。

    2篇とも、医学的に謎の解明に至るところは、流石です。

  • '22年8月6日、Amazon audibleで聴き終えました。

    シリーズ何作目、だっけ?ようやくaudibleにアップされて…早速飛びつきました。

    もはや安定の面白さ!中編2作が収録されていましたが…量的には少し不満かな?僕は個人的には、このシリーズは長編よりも中編(あるいは短編)の方が好きです。小説の規模が、内容にマッチしているような…。

    今シリーズが好きすぎて…他の知念実希人さんの小説にはチャレンジできてませんが…何か他のも!と思わせる楽しさでした。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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