さよならの言い方なんて知らない。2 (新潮文庫 こ 60-12 nex)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101801674

作品紹介・あらすじ

そして、戦争が始まる。八月を繰り返す、この街で。架見崎。誰も知らない街。高校二年生の香屋歩と幼馴染の秋穂栞が訪れたその場所には、戦争があった。人と人が対立し、殺し合い、奪い合う。そんな世界で、二人はかつての親友トーマと再会する。架見崎で二年余りを過ごした彼女は、最大の領土を誇るチームの「伝説」となっていた……。食い違う現実。開かれる戦端。謎の核心「ゼロ番目のイドラ」。死と涙と隣り合わせの青春劇、第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 『さよならの言い方なんて知らない。2』の概要と感想になります。

    ネタバレの境界線が未だに分からない本シリーズですが、青崎有吾さんの裏染天馬シリーズ並みに飽きることなく読み終えました。
    本作はアクション映画の撮影現場に居合わせたかの如く、一つ一つの描写がイメージしやすく、そして何より鳥肌が立つような知略に興奮しました。早く次回作を読み進めたくなります。

    簡単な概要です。
    ※前作未読の方はご注意下さい。

    とんでもなく臆病な香屋歩(かや あゆむ)は前作で同級生のトーマと再会を果たし、トーマが架美崎という戦場の半分の領土を占める「平穏な国」に所属していることを知る。そして「平穏な国」と同等の権力を誇示する他の勢力との戦いを前に、香屋歩の生存のための知略が前作を超えて披露される。誰も死なない平和を求めて…。

  • 架空の世界におけるルール設定と、そのルールを活用した駆け引きの構想は常に自分の想像を上回っています。
    これだけの展開を最新から想定してシリーズを書き始めたとしたら驚異的な才能だと思う。

  • 続きが気になる!!
    戦いの話なので人が死ぬのがつらいです。
    皆が元々いた世界についての話が少し掘り下げられていて、なるほどなぁと思いました。
    シリーズ1作目で理解したつもりでしたが、やはり設定が難しい。物は基本的にループで元の位置に戻るが、能力が関係した物は戻らない、ってことですよね。
    リリィの二つの能力も明らかになりましたが、二つ目の能力がよくわかりませんでした。能力自体は簡単なのですが、時間との関係がイマイチわからず。ここではあまり言えませんが、12時間で気付いたら8/1にループしているとは…?

    今回から登場した月生、かっこいいです。
    余裕があって謎が多い人物最高。
    彼が電車を待つ理由が明らかになる瞬間を楽しみにしています。

  • 死ぬことが安らかだって?ふざけるな。勇敢に戦うことを、まるでいいことみたいに語るな。考えてみろよ。今日、戦場で死んだ全員を想像しろよ。いったいどこに救いがある?ふざけるな。全員が生き物としてまともなら、こんなこと起こらないんだ

    自己犠牲を絶対に許さない、どこまでも生きるのに愚直で、臆病で、だからこそ震えながらも世界に抗う香屋が好き

  • 一巻を読み終わってから初めてシリーズものと気付き、続きが気になり過ぎたので読みました。今回の主人公は白猫と黒猫ですね。
    そして今回初登場の月生さんの今後が気になりますね。是非香屋の味方になって欲しい。

  • 表面的な交戦はもちろん、裏での根回しややりとりまでワクワクする

  • 生きる理由も分からずに死ぬなという言葉に感動しました。命の尊さを訴えながら能力などを使うアクション系なのでとても面白いです。生きる理由を見つけるために生きたいと思います

  • 世界が大きく変わり始める日。
    誰にも知られない自分は安全な場所で、世界を支配している事は天才的だな。
    これだけ多くの戦いが多数起きている中で、表裏で活躍する二人の存在は大きいだろう。

  • 架見崎での2ループ目。
    ブルドックス、ミケ帝国、PORT、平穏の国、キネマ倶楽部、月生の6チームの戦いがメインの回。

    最後のQ&Aではまさかの、「人を生き返らせる能力」が存在していた、ことにとても驚いた。

    引き続き明らかになっていく架見崎の実態を楽しみにしています

  • 続編を心待ちにして、発売日に買いに行きましたが、近くの書店にはなく、取り寄せた記憶があります。前作からどんな展開になっていくのかと心待ちにしていました。読み進めていく中で、登場人物と私自身が一緒に成長していくような錯覚を覚えました。本当に好きだなぁと思った作品です。

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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