- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101801339
作品紹介・あらすじ
殺人か。呪いか。人体発火現象の真相は? 安倍晴明と同時代に生きた平安時代の陰陽師・蘆屋炎蔵の墓を調査した大学准教授が、不審な死を遂げる。死因は焼死。火の気がないところで、いきなり身体が発火しての死亡だった。殺人。事故。呪い。さまざまな憶測が飛び交う中、天医会総合病院の女医・天久鷹央は真実を求め、調査を開始する。だが、それは事件の始まりに過ぎなかった……。現役の医師が描く本格医療ミステリー!
感想・レビュー・書評
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天久鷹央の事件カルテ第四弾!
今回は呪いvs鷹央
さらには小鳥遊が容疑者となってしまいます!!
平安時代の陰陽師の墓を調査した大学准教授が焼死。
同じく墓を調査した教授たちも原因不明の症状が出てきます。
陰陽師の呪いなのか?
その原因を鷹央は素早く突き止めます。
そうそう、昔の人のお墓を調査するときってそんなことあるなあって、どこかで聞いたことあるなあ!って思っていたら、なんと、小鳥遊の目の前で教授の身体から発火!
これこそが呪い?
その結果、小鳥遊は容疑者として疑われることになります。情報が制限される中、任意で引っ張られる前に、事件の真相を暴くことができるのか?
といった展開です。
そして、今回のラストはかなりドラマチック!
アクションもだんだんとど派手になっていきます!
おすすめです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
空気を読めない天才女医・天久鷹央、部下の小鳥遊優、看護師の鴻ノ池舞の掛け合いが面白いシリーズ。今回は、美人准教授・倉本葵が加わって、わいわいと物語を進めていく。事件は、有名な蘆屋道満に近い者だったと思われる法師陰陽師の蘆屋炎蔵の墓を暴いた教授たちが次々と体の具合が悪くなり、いきなり体が燃え出してしまうという不可解なものだ。現場に居合わせた小鳥遊が容疑者となってしまい、さすがの鷹央も焦る。意外な犯人ということで、やたらと鷹央と小鳥遊に近づいてくる葵が犯人じゃないかと思ったが、どうもそれには別の思惑があったようである。謎解きが、うーんまあまあ、すきっとはしないよなあ。
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☆4
シリーズ9作目
今作では鷹央先生が謎を解くのに苦戦し、小鳥先生と共に容疑者になってしまう...!
そんな鷹央先生を助けようとする小鳥先生の成長も感じられて、2人の絆も深まりとっても楽しく読ませて頂きました❁⃘*.゚
引き続き、シリーズを読み進めていきたいと思います! -
陰陽師の呪いって、怖いんですけど。
真実に近づいたと思ったら、また新たな事件が起こって…鷹央の推理も二度楽しめた気分。
それにしても、小鳥遊の体当たりっぷりが加速していて面白い。 -
陰陽師の呪いと人体自然発火がモチーフの作品ですね。今回鷹央は結構追い詰められますが、終盤は一気にという感じでした。
しかし人の体ってそんなに簡単に炭化するまで燃えますかね? -
天久鷹央の事件カルテの4作目
ハズレ無しで面白いですね。イッキ読みです。
テーマは「呪い」
炎蔵の墓を調査した研究者、内田准教授が発火現象で焼死。
鷹央は解明するのですが…。
人体発火の謎は「なーんだ、そんな事か!」
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今回は鷹央ちゃんと小鳥先生の絆がはっきり見えて微笑ましかった。事件は全く微笑ましくないけれど。小鳥先生も大躍進。成瀬さんも相変わらずファインプレイ。すっかり一員になった舞ちゃんもお見事でした!今回も鷹央先生の完璧な推理、気持ちいいです。
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知念実希人『火焔の凶器 天久鷹央の事件カルテ』新潮文庫nex。
半年以上、寝かせていた文庫本。シリーズ全作を読んでいながら今さらなのだが、ラノベっぽい表紙にオジさんの俺は暫く躊躇していた。
またまた奇妙な事件の調査に手を染める天医会総合病院の女医・天久鷹央。小鳥遊との関係はと、恋愛のスパイスが利いた医療ミステリーが描かれる。謎解きも想定の範囲内というか、語り尽くされたことだし、全体的にはまあまあかな。
安倍晴明と同時代に生きた平安時代の陰陽師・蘆屋炎蔵の墓を調査した大学准教授らが、次々と原因不明の病魔に襲われたり、不審死を遂げたりする。蘆屋炎蔵の呪いなのか……人体自然発火焼死事件の謎に天久鷹央が挑む。
本体価格630円
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安倍晴明と同時代に生きた陰陽師・蘆屋炎蔵の墓を調査した准教授が不審な焼死。さらに、墓を調査した他の教授たちも謎の病に苦しみ始め──。これは呪いなのか、病なのか?天久鷹央は調査を開始する。
今回は呪いがテーマ!墓を調査した者に降りかかる謎の病と人体発火現象。もうこれは呪いじゃない?と思ってしまうほど不可解な現象に立ちすくむ。しかも、推理する材料が少なく、中盤はもどかしい展開に。統括診断部の存続すら危ぶまれる絶体絶命の窮地に明かりを灯したのは一体何か?!
墓の調査からの診断や、終盤の転がり続ける展開はさすが。ただ、医療ミステリとして「診断」を見どころにしてきただけに、終盤は物足りなさを感じた。焼死する呪い!中盤の膠着状態!ラストの大立ち回り!と風呂敷を広げた割には、トリックは単純なのに事件がごちゃついてスッキリしなかった。
第一章から第二章へと突入するあたりの勢いが一番読み応えあった。ミステリとしては面白いんだけど、あくまで医療ミステリとしてこれまでの作品と比較すると惜しい感じがする。