- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101801148
作品紹介・あらすじ
あなたの時間を僕にください。旅路を経て、皇子アリルが下した決断。たった一つの想いを貫き通すため、彼は歩みを止めなかった。恐怖帝ヴァルデミアスも、白の妃も、死神ギィも、彼を止めることはできなかった。すべては、この日、この時のために。明かされるロジェの秘密と、十三年前の真実。そして遂に、皇帝選の披露目の日が到来する─。オレンディアと十三翼将のグランゼリア戦を描く中篇「碧落」を収録。
感想・レビュー・書評
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皇帝選のその先まで描かれるかなーと思ったら、冬至までだった。滅びのその先まで読んでみたかったな。冬至の披露目も、なんとなく全容が知れない感じだけど、絶対に手放せないものだけは握りしめている物語だった。
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雪乃紗衣さんの作品はどれも愛読しているんですが、この巻は特に何回読んでもしくしく泣いてしまいます。オレンディア達もミレディア達も、大切なものがポロポロと欠けていきながらそれでも大人になっていくんですよね。切なくて、クスッと笑えて、なんとも素敵な物語です。
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『彩雲国物語』の作者の新シリーズ。ラノベ好きから誘導できると吉。挿絵はほぼ無い。新潮文庫の新レーベル「nex」はラノベ寄りの作風を集めつつ、文章はきちんとした人達を集めている。
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ギィが出てくるとなんだかほっとする。
一途な人が多くてこれと決めた一人を馬鹿みたいに追いかけて行くので、心変わりしてくれた方が皆も自分も幸せだろうなと、余計な事を思いつつ読みました。
グランゼリア戦は本当に苦しくて涙が出る。
皆心に大切な人を持っているのに何故こんなことになってしまうのか。
アキの両肩を掴んで何をしたいのか問いただしたい。 -
登場人物のほとんどが、腹に一物をもち、幸せになれない道を突っ走っています。
それぞれの事情や思惑が複雑に絡み合い、愛憎ひしめきあいながらも、期限付きの小さなやすらぎのなか手をつなぐミレディアとアリルの今後が気になります。
・・・でもこのままだと不幸まっしぐら・・・。