- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101354019
感想・レビュー・書評
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んー、、とても好き。
春樹のノルウェイ・スプートニク、福永武彦の恋愛作品のような、主人公のひたむきさに心を打たれるタイプなのかもしれない。
内容もスッキリしていて簡潔、ジュブナイルのほろ苦い青春を描くにあたりお手本の様な完璧さだと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
烏兎の庭 第五部 書評 7.7.15
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto05/diary/d1507.html#0707 -
淡く、どこかしら幻想的な青春期の恋物語。結末をよく覚えていないけど切ない思い出があるので成就しなかったのかもしれない。二十歳くらいの頃に読んで、その時点でノスタルジックで自分にはかなわない思いに満ちて、ずっと胸の内にしまってきたような小説。
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昭和20年代を舞台にした恋愛小説です。
30年代生れの私には微妙な年代です。どこと無く記憶にあるような、少なくとも容易に類推できる時代。現実感をもって辿れる最大の過去と言えるのかもしれません。で、まず第一の印象は”古臭い”です。
これがいっそ戦前や大正以上に遡れば、別の世界の話として受け入れやすいのだと思います。また、舞台は20年代であっても、若い作家さんが書くのなら、その感性でもって古臭さは消えていくのですが、20年代を20年代の感性で描いた作品なのです。
悪い作品だとは思いません。ヒロインの生き方は納得できないところもありますが、シットリとした風情など出せていると思います。いっそ、もっと若い人が読んだら、もっと違った受け取り方をされるのではないかとも思います。
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昔の恋愛小説。
最後があっけないなーとも思う。明史かわいそうというか、棗が狡いな・・・ -
学生時代に一度読んで大好きだった本。久しぶりにもう一度読みたくなり読んでみたが、名作は何度呼んでもやはり良いものであることを実感した。
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好きな人からの手紙が届く事を期待しながら家に帰るドキドキした気持ち。
気になるあの娘と、偶然を装って出会うためにウロウロと時間調整をする通学路。
好きな娘が、他の男と話しているのを偶然見た時の、逃げ出したくなるような動揺。
月並みな言い方だが、イマドキの若い人たちに通じるのだろうか?
戦後という、自分が若い頃よりもずっと以前の話ではあるが、青春の繊細な思いはあまり変わりないのかもしれない。そう思えば、ツールが違うだけで現代でも読める作品なのかも。
手紙はメールに変わっても、ドキドキは同じようにあるのだろう。
現代では理解の難しいところもあるが、それとは別に少年が持っている異性への憧れや性への興味など、時代を超える共通なエッセンスもつまっている。
誰にでも、どこにでもあった青春。 -
男女共学がはじまる時代の恋物語。
まだ、若く不器用で、将来へのいろんな不安や夢がない交ぜになっている。
不器用だからこそ、いっそう懐かしい感じもした。
まさに、青い春といったところ。 -
100729by朝日
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