平松洋子の台所 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101316529

感想・レビュー・書評

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  • 平松洋子のおすすめエッセイ5選!明日からの毎日がちょっと幸せになる文庫本 | ホンシェルジュ(2021.11.7)
    https://honcierge.jp/articles/shelf_story/3468

    平松洋子さん vol.1「料理名にとらわれず、素材の持ち味を生かす名のない料理を作る」 | 暮らしとおしゃれの編集室(2019.2.18)
    https://kurashi-to-oshare.jp/life/62043/

    平松洋子 『平松洋子の台所』 | 新潮社
    https://www.shinchosha.co.jp/book/131652/

  • 豊かな暮らしってこうゆう事をいうんだろうなぁ。

    鍋、器、スプーン、箸置きにいたるまで
    一つの道具で一つの章ができるほど
    思い入れが詰まった品々に囲まれる生活。
    長年使っている物でさえ、飽きもせず愛情をもち続けている。

    そんな道具たちはみな機能的であり潔く美しい。
    そしてなによりおいしそうな予感をたっぷり漂わせているのだ。
    道具のエピソードなのになぜこんなに脳内がヨダレまみれになってしまうのか。。。

    家事や仕事もこだわりの道具たちが
    幸せでとっておきの時間にしてしまう。

    そこにあるのが当たり前になっても
    いつまでも幸せな気分になれる道具を見つけてみたいと思った。

  •  すごく文章が好き。親しみのある、やわらかい文章だなぁ。うまいなぁ、料理も文章も。
     この人の、料理道具や調味料へのこだわりがいい。とことんって感じ。

  • 大好きなものに囲まれた、これこそ「豊かな生活」
    なんだろうなと思わせてくれる1冊

    自分がよいと思ったものにこだわるって
    お金もだけど、心にも余裕がないとできないだろうなぁ

    白黒の写真も素敵

  • 心地よく、素敵な暮らしは、
    もの選びから始まる。

    ものの選び方、愉しみ方を
    ワクワクしながら読む。

    特に好きだったのは
    「い、のまや」出雲の饅頭蒸し
    開高健の「不昧公」の話から
    茶の話、饅頭の話、人との向き合い方まで
    考えさせられる。
    何よりも出雲に行きたくなった。

  • 題材がニッチなので人を選びそうだが、何より凄いのは作者の感性と、それをばっちりと言い表す言葉選び。保存に困った野菜を生花に見立てて保存する話や、ブリキの米櫃を利用することで米1粒1粒への感謝、日常の生活の大切さを再実感するような話が特に印象的だ。
    直接実生活に行かせたり、共感が得られるようなことがなくても、新たな価値観や視点を得るきっかけとなってくれる本であることは間違いない。

  • 白黒が中心ですが写真も良いし、台所用品のエッセイという著者の得意範囲ですから、それは読みやすくて良い感じのエッセイになっていますね。
    うちに置き場所と使い場所があれば欲しい道具もいっぱいあるんですけど。(^^;

  • 表紙は平松洋子さんが25年以上使い続けているブリキの米びつだそうです。米びつの底が見えればじんわりわびしい。開けるたび「知足」(足るを知る)の言葉を思い出すとか。平松さんの台所には、海外で購入されたおしゃれな道具も沢山ありますが、平松さんのポリシーとかちょっとした工夫が面白く楽しいと感じました。湯を沸かす道具は盛岡の鉄瓶だけで、電子レンジはもちろんヤカンも魔法瓶もないと。また、わけぎ、香菜、にんんくの茎などを花瓶に生けたり、投げ輪よろしく巻き貝をゴム輪かけに利用したり~~~(^-^)

  • この本も結構前からチョビチョビ読んでいた本
    やっと読み終わりました
    夕飯後のマッタリとした時間に読むのに最適な本で
    そのまま寝ちゃうこともしばしば(笑)
    なので、読了までに時間がかかってしまいました・・・

    平松さんのエッセイはどのエピソードも素敵で
    敢えて付箋を付けながら読むことをしないのです
    何回読んでもハッとさせらるしね
    料理家でもある平松さんのエッセイは
    真似してみたくなる器の使い方や暮らしのこと
    もちろん登場する料理の数々・・・
    でも、やっぱり真似するのは難しくて(笑)

    自分の日常を、生活を愛おしむ感覚が
    文章全体から伝わってきて憧れます・・・
    私ももっと丁寧な生活をしようって思うのよね(笑)

    きっと、これからもマッタリした時に読んでしまう1冊です!

  • 平松さんのエッセイ。
    欲しいと思ったらいてもたってもいられないところとか平松さんらしいなぁって思えて、ちょっと可笑しい。
    ご自身の身の回りに置くものに本当にこだわりを持っていらっしゃる。
    それが物に対しての愛着にもなるから、素晴らしいなぁって思ったり、正直家族だったら大変なのかなぁって思ったり…慣れるまで…ね。

    やはり、今回も暮らしのヒントがたくさん散りばめられている。
    ケーキの下にレモングラスの葉っぱを敷く。なんてお洒落で涼やかなんでしょう。
    是非とも試してみなきゃ。

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著者プロフィール

平松洋子=1958年、倉敷生まれ。東京女子大学卒業。エッセイスト。食文化、暮らし、本のことをテーマに執筆をしている。『買えない味』でBunkamura ドゥマゴ文学賞受賞。著書に『夜中にジャムを煮る』『平松洋子の台所』『食べる私』『忘れない味』『下着の捨どき』など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

平松洋子の作品

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