- Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101312644
作品紹介・あらすじ
ふとしたきっかけでメンバー不足の自転車部に入部した正樹。たちまちロードレースの楽しさに目覚め、頭角を現す。しかし、チームの勝利を意識しはじめ、エース櫻井と衝突、中学時代の辛い記憶が蘇る。二度と誰かを傷つけるスポーツはしたくなかったのに―—走る喜びにつき動かされ、祈りをペダルにこめる。自分のため、そして、助けられなかったアイツのために。感動の青春小説。
感想・レビュー・書評
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「サクリファイス」のアナザーストーリー。
大学生の正樹はひょんなことから自転車部に入る羽目になる。期限は一年間。
自転車の初心者にも分かりやすく話が描かれていく。どんどん体が絞られていく正樹に、自分もやってみたいなと思いながら読み進めてしまう。
「自分がどこまで行けるか試してみたい。」
まさに青春。気がつけば正樹のレースを夢中になって追いかけてしまう。正樹はどんどん才能を開花させていく。
ただ、学生とはいえ競技の危険性はプロと変わりがない。骨折や裂傷と背中合わせでやはりかなりの覚悟がいる競技なのだ。だからこそ、スリリングな展開にレースの醍醐味を感じるのだけれど。
趣味でよく公道を走ってる人を見かけ車からみると危ないなぁと思うのだけれど、何十キロも走っていけるなんてすごい。自分もいつかやってみたいなと思う。
今回もやはり面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
嬉しいお久しぶりの『サクリファイス』ロードレースシリーズ、その4作目『キアズマ』
今作品は前3作品と違って、プロではなく大学生自転車部の話
そして登場人物はみんな初出演(一部レギュラー出演有り)
シリーズを読んでいない人でも、全く問題なく読める
しかも主人公がロードレース初心者であるので、読む側も経験や知識がなくてもスイスイ話に入っていける
主人公は、友達や先輩との関係、ロードレースを続けるのかやめるのか、自分と葛藤し続ける
命をかける覚悟、誰かを傷つける恐怖、もう傷つきたくない自分――。
でも潜在能力がある事を知り、どんどんロードレースにハマっていく
ただ走りたい、自分自身と向き合うために
助けられなかったアイツのために――。
そういえば、最後のアイツのメールにはなんて書いてあったんだろう。。。
良い事の様な気がする
次の『スティグマータ』に出て来る?? -
「サクリファイス」の第4弾という位置付けですが、登場人物や設定はこれまでと異なる物語です。
最初は「あれ?」と思いましたが、少し読むとあれよあれよと物語に没頭して行きます。
ホントに登場人物たちと一緒に自転車乗ってるみたい。
真剣に自転車始めようか悩みます。(結局坂の街長崎は危険すぎるので断念)
今回の物語はプロではなく、アマチュアというか学生がロードレースを始めて徐々にのめり込んでいく様を描いたストーリー。
こちらも青春ありで、オススメです! -
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2024/03/16
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主人公が違うからシリーズじゃ無い気がするけど自転車レースがテーマだから良いのかな。
シリーズで一番面白いと自分は思います。
単純に自転車に乗りたくなりましたね。 -
読みはじめてすぐに、ぐいぐい引き込まれていきました
ロードバイクもロードレースも全く知らない
1回くらい乗ってみたいけど
ママチャリ派の私にはまず無理っぽいロードバイク
それくらいの知識しかないけど面白かった
正樹も自転車部の先輩達も見た目と違って実はけっこう繊細で優しい
読み終わってジーン
読んでいる間中、正樹と一緒にロードバイクに乗ってました
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サクリファイスシリーズ4作目。
今度の主人公はキアズマ君なんやと思ってたら、”キアズマ”は生物学の用語らしい。染色体が交差するところ。僕、生物工学専攻やったんやけどなぁ、覚えてへんなぁ。授業ほとんどサボってだからなぁ。それはさておき、
サクリファイスシリーズは毎回、ロードレースの熱狂をもたらしてくれるが、初心者を主人公とした今作は、主人公と共に、改めてロードレースの魅力を発見していく喜びを体験できる。
舞台は大学の自転車部だ。大学のちょっと面倒臭い人間関係とかも思い出してしまった。いるよね、こういうセンパイ。
主人公の正樹はトモスと言うモペットに乗って登場する。モペットとは、初期の原付。自転車にエンジンをくっつけた様な小型バイクだ。僕も以前,トモスに乗っていたので、早々に親近感を覚えてしまった。しかし、そのトモスが無茶苦茶重いことも良く知っている。エンジンを切ってペダルだけで漕ごうなどと決して思わない代物だ。ガソリン代を浮かすためとは言え、正樹の筋力と体力の異常さに驚かされる。化け物並みだ。
しかし、今回もっとも魅力的な登場人物は先輩の櫻井。粗野にして繊細、横暴だけど親切。そして秘められた思い。ちゃんと弱点があるところも良い。アニメだったら、主人公を差し置いて人気が出るタイプ。友達にはなれないけど、友達の友達くらいにはなりたいよ。 -
シリーズ第4作目、主人公がガラリと変わり大学の自転車部。
いいですね~~、青春真っ盛り、自転車に乗りたくなりました!! -
キアズマというタイトルの意味が、最後までわからず。
ただ、解説を読むと、ギリシャ語で、「交差」という意味である、とのこと。
正樹と豊の間の交差、櫻井兄弟の交差、など、登場人物が生きてきた中での出来事に由来するタイトルのようだ。