- Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101277424
感想・レビュー・書評
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クライマックスに入ったところで、すでに泣く。そこから、延々と押し寄せる感情の波に翻弄されながらラストへ。人のいる場所で読んでなくてホントによかった・・・。『鉄腕アトム』を思い出す。他の誰にもできないから、自分たちがやる・・・純粋すぎる強い意志と勇気を持った子供たち、関わった大人たちの強さと優しさ、絆が生んだ、温かいけど、心に痛い物語。ベタなのかもしれないけど、ここは素直に感動して涙したい。かなりおススメです。くれぐれも、人前では読まれませんように!
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可愛くて、かっこよくて、わくわくする。突っ込みどころもいっぱいだけど、さすが、この著者の作品はさわやか。
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子どもたちが大活躍する物語。小路幸也さんの本に出てくる大人はだいたいいつもいい人たちで、子どもたちを助けてくれるので安心して読み進めることができます。
すっきり読み終わることのできる本です。 -
なんて悲しく美しい物語なんだろう。
読み終わったあと、あなたは必ず最初に戻って意味を辿る。 -
【あらすじ】
植物状態の人間からのメッセージが、その家族に届けられるという奇妙な事件が多発し、一人の元刑事が調査を始める。連続する誘拐事件、謎の存在「ハヤブサ」、夜毎、天文台に集う子供たち。無関係にみえる出来事のリンクがおぼろげに明らかになった時、多数の人間を巻き込んだ未曾有の大事件が発生した―。隠された力をもち、強い絆で結ばれた者たちの、勇気と友情と奇蹟の物語。
【感想】 -
7月5日読了
爽やかな読了感 -
★2014年12月15日読了『そこに届くのは僕たちの声』小路幸也著 評価B+
サスペンスミステリーがやや入った小路作品。
子供の頃には多くの人が聞こえていた空から聞こえてくるような『遠話(とうわ)』。それは、携帯電話を使わないテレパシーによる心の会話。
その能力の強い子供たちが、協力して子供たちの巻き込まれる不幸な事件から、心の悲鳴を上げた子供をテレポーテーションのような瞬間移動でその現場から救い出す。しかし、その救い出す子たちは、その現場へ救援に駆けつけるためには、普段の生活の場から理由をつけて消えなければならない。その口実として使われたのが、誘拐されるという狂言。
全国で起きるそのような類似事件の共通性に気づいた新聞記者とルポライターは、結局すぐ身近な人物に帰結することとなる解決の糸をたぐり寄せる。
物語の前提はこうして書いてしまうと、ひどく非現実的なものに聞こえてしまうけれど、実際には導入部からとても上手に自然にストーリーが組み立てられて、違和感なく読み進むことが出来ます。
物語後半に盛り上がる遠声を操れる子供たちの素直な決断と勇気、そして最後に訪れる少々厳しい展開には、まったりだけではない、小路氏の人情物語とは違ったものがあります。少々甘い物語の作りかもしれませんが、私としては十分に楽しむことができたと思います。 -
伏線は大量に張ってるのだけれど、全てが予想の範囲で終わってしまうという、若干残念な感じ。
神秘的にしたかったんだろうなぁ,子供から大人まで楽しめる本にしたかったんだろうなぁ,
というのは伝わってくるんだけどね・・・。
中古で買えればそれで十分かと・・。