- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101207711
作品紹介・あらすじ
人生に占める仕事の時間は3割程度。だからこそ自由に、勇気をもって仕事をしよう――。60歳で起業した異色の実業家にして当代随一の読書名人が語る、ふつうだけど大事なこと。「仕事は人生のすべてじゃない」「失敗して当たり前なのだから恐れることはない」「自分が楽しく働くことこそがお客さまのためになる」。読めば20代から50代まで、それぞれの世代でやっておきたいことが見えてきます。
感想・レビュー・書評
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著者のお名前は、ネットや新聞で知っていたが、著作を読むのは初めて。先日、ネットで働き方改革についての対談記事があり、それに感銘したため、著書も購入。
著者の日本に対する見方、特に経済面に関する見方は、デービッド・アトキンソのそれと共通している部分が多い。日本がGDP2位の先進国になったのは人口が多かったから、というもの。経済の総量=数量(人口)×単価(一人当たりのGDP=生産性)であるから、今後は単価を上げるためにどうするべきか、ということである。
著者の面白いところは、アメリカの後追い型で経済成長してきて、若い人は考えずにただ一生懸命仕事をすれば、所得も上がった、企業は人手を確保するために青田買いをした、という考え。結局、そういう「仕組」で回ってきて、これが制度疲労を起こしている。時代が変わったのだから、社会の仕組みも見直していかなければならない。50歳でも、もっと高齢でも知力や経験を生かして、社会に還元できる社会に変えていけばいい。そのためには、著者のようによく本を読み、常識を身につけ、自分で考える力をつけることが必要なのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっぱり50代は自立するチャンスだけど、何したら良いのかが分からん。また、会社を卒業しろと言われた気がします。
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■人生はトレード・オフ
■選ぶということは捨てること。新しい家具を入れるには
何か捨てないと…
■人はみな変な人間、みんなナマケモノ
■大義への共感
■根拠の無い精神論は不毛
■人はゴマスリには勝てない
■プレイヤーからマネージャーになるということ
■2-6-2の法則
■株主総会は株主が役員の能力をチェックする場
■グローバル人材はスペシャリスト
■ビジネスでは成果を出すこと
■迷ったらやる、迷ったら買う -
最後に差し掛かって一ヶ月くらい空いてしまい、前の方を忘れちゃったから、
また今度読み返したい
出口さんは、事象をファクト、数字で捉え、よくよく考えて、こうするのが良い、というご自身の考えを持っておられ、仕事の場ででよく言われることだけどやはり大事だなと思った。
まだ40代半ばだけど、50になっても人生明るいな、という気持ちになれた。 -
連続して読んできた出口本。
たくさんの学びを頂いてきたが、おおよそ結語は幾つかに集約されるのがわかった。
しばらく出口本はお休みして、他に目を向けてみることとしよう。 -
起業の可能性があったら、検討はすることにしよう
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以下、勉強になったトピックスと個人的な意見。
■凡人と偉人の違いは?
常に原理原則に則って自分のアタマで考え、行動できるか否か。
自分の価値観・思考軸がしっかりしている人ほど、インパクトのある仕事をしている。
そして、軸をブラさずに仕事をしていると、やがて仕事におけるセンターピン(本質的な問題点)が見えてくる。
■優秀な人の定義
頭の中に様々な情報を持っていて、その情報を材料に自分のアタマで考え、自分の言葉で意見やアイデアを表明できる人。
⇒ そのためにはインプットの質と量に投資する必要がある。
優秀な人の絶対条件は、知的好奇心・探究心が旺盛なこと。
■成果を出すために必要なことは?
仕事の目的を具体的、そして鮮明に考えること。
いつまでも仕事ができない人は、ただ漫然と目の前の仕事をこなしているだけ。
⇒ 仕事は学校の宿題ではない。目的は与えられるものではなく、自分で考え設定するもの。
社会人と学生で最も異なることは、すべてが「自分がどうするか?」に委ねられること。 -
自分の先行きが見え、子供の行く末も見え、人生におけるさまざまな事が見えてくるようになるのが50台。
人生における土台は原理原則。自分の原理原則を確認し、価値観や思考軸を強固なものにするためには、常に学ぶこと、知ろうとすること、考えること が大切。
人生の過ごし方は「悔いなし、遺産無し」多くの先人が死ぬ前に考えた、やっておけば良かったという「悔い」をなるべく減らすことが良い。人間として大事なのは次の世代を育てきちんとバトンタッチをすること。高齢者が生きている意味は培った経験や知恵やお金を次の世代のために使い切ること。
成人した子供は一人で生きていくべき。甘えを許すことが長い目で見ると不幸を生む。
子供に教えるべきは、チャレンジすることは尊く失敗は珍しくない、むしろ失敗が次の飛躍の経験になるということ。
人間の幸福が喜怒哀楽の絶対値の総量だと考えれば、チャレンジ怯むことはない。
人生を無駄にするのは、済んだことに愚痴を言う、人をうらやむ、人に良く思われたいと思うこと。
人生はトレードオフ、大事なのは選ぶことより捨てること。1週間後に決める、などの意思決定のルールを定め、それまでに集めた情報で決められなかったらコインで決める。
仕事は人生の三割。人生とは三割の時間を使ってお金を稼ぎ、それを使って食べて寝て遊んで子育てをすること。仕事はたかが三割で大したことが無いのだから、自分の信念に基づいた正しい行動をとるべき。人の評価を気にせず自分に正直であれば人間関係に悩むこともない。
パートナーとのプライベートな関係は明確なルールが無く難しい野に比べれば仕事は相対的に簡単。本来仕事は合理的にやるものであり、日本企業のように同質的な集団では遠慮や曖昧さが入り込むため、かえって意思決定が遅くなりがち。年齢差やダイバーシティがある方が楽。
30代で人を使う役割になったときに大切なのは「人間のリアリティ」を知ること、つまり、まともな人はいない、立派な人なんかいない、みんななまけもの。衣食住を親に依存している子供でさえも、親の言うことを聞かない。
まずは上司と部下の役割を明らかにし、仕事を与えるときは期限と目的を提示する。複数の部下には実質的公平性(各人が同じような時間で終わるような仕事)で仕事を割り振る。1回の -
序章 人生は「悔いなし、遺産なし」
第1章 人間と人生をどう考えるか
第2章 仕事と人生の関係
第3章 二〇代の人に伝えたいこと
第4章 三〇代、四〇代のうちにやっておくべきこと
第5章 五〇代になったら何をするか
第6章 あなたが生きるこれから三〇年の世界
終章 世界経営計画のサブシステムを担って生きる