夏の騎士 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
4.03
  • (115)
  • (146)
  • (79)
  • (7)
  • (4)
本棚登録 : 1237
感想 : 122
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101201948

作品紹介・あらすじ

小学六年生の夏。ぼくは友だちの健太、陽介と「騎士団」を結成した。さっそくぼくらは、憧れの美少女、有村を守るため、隣町で起きた女子小学生殺害事件の犯人探しを始める。そんな騎士団をからかうのは、クラス一の嫌われ者、壬生(みぶ)紀子。憎たらしく思っていたぼくだが、不良に絡まれた所を壬生の機転に救われてーー。あの頃のみずみずしい思いが蘇る、ひと夏の冒険を描いた最高の少年小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小学六年生3人組、ひと夏の少年小説♪
    主人公が30年前の自分を回想しながら、物語が少年時代と今の自分と行き来する。少年時代の話がメインです!
    爽快感全開って読後感。
    百田さんって色んなジャンル描けるのがすごい。
    なんか、最近、人間の内面やら、ドロドロしたものや、権力やら、大人が登場人物のを読んでいたから、新鮮でしたわ(((o(*゚▽゚*)o)))

    「大人は常識にとらわれていて、み、見えるものも見えないときがある」

    「人生は攻撃よりも守るほうがずっと困難で、しかも大切だ」

    「今やるべきことをやる   これができる人間は成功を収める」

    「人はみな勇気の種を持っている。それを大きな木に育てるのは、その人自身だ」

    解説でも触れられている印象に残るセリフ。
    そうだよねえ、大人になると、何かと言い訳をつけたり自分に都合のよいように捉えたり、、、
    困った困った〜(^◇^;)
    少年は真っ直ぐで、健気でした!

    エピローグのラスト3行っ!
    (о´∀`о)ʕʘ‿ʘʔ

    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      なんなんさん、初めまして♪

      そうです、エピローグラスト3行!
      なんとも言えません、ホッコリしました(^O^)
      なんなんさん、初めまして♪

      そうです、エピローグラスト3行!
      なんとも言えません、ホッコリしました(^O^)
      2023/07/08
    • なんなんさん
      ハッピーアワーさん、初めまして★
      そですよねー、ホッコリ、ニヤリ( ̄∇ ̄)
      2度読みしてしまいましたぁ〜
      これからも宜しくお願いします(^^...
      ハッピーアワーさん、初めまして★
      そですよねー、ホッコリ、ニヤリ( ̄∇ ̄)
      2度読みしてしまいましたぁ〜
      これからも宜しくお願いします(^^)
      2023/07/09
  • 初、百田直樹さん
    今、表紙の様なとても爽やかな気持ち
    とても読みやすくて単純な話なんだけど、結構好きかも
    特にエピローグの最後から三行目、心奪われました(*'▽'*)

    冴えない小学六年生男子三人組の厚い友情と恋と勇気の物語
    まだ小六の男子は幼くて、クスッと笑っちゃう場面も時々あって可愛らしい
    「騎士団」を結成し、「秘密基地」を作ったり、殺人犯探しをしたり、女の子の体に興味を持ったり、大人っぽい女の子に憧れたり、訳がわからなくてドキドキしたり、小学生の男子っぽいよね〜
    「騎士団」を結成してから
    ①天羽祭の出し物のミュージカル
    ②模擬試験
    ③殺人犯探し
    の三つの目標に向けて並行して話が進む
    「騎士団」は目標に立ち進み、ちょっぴり大人になる
    そして恋の行方は。。。

    子供の頃、クラスの冴えない男子がちょっとだけ格好良く見えたりする瞬間ってなかった?
    目立たない女子が、可愛く見えたりする瞬間ってなかった?
    自分の小学生の頃を懐かしく思い出しました

    是非、違う作品も読んでみたいです

  • 凄く良かった。男勝りの「壬生さん」と学年一の美人「有村さん」との対比が素晴らしい。

    また、文化祭(演劇)や模試を通じて、騎士団の3人が成長していくシーンが素晴らしい。

    後半の流れる様な展開はすごい。
    しれっと奥さんの名前を1行で明かすところも良き!

  • 3人だけの秘密基地にて、騎士団の結成を決意した小学生の男の子たち。
    落ちこぼれだと馬鹿にされていた彼らが、"勇気"を手にしてぐんぐん成長していく姿が格好よかったです。

    模擬試験や文化祭といった夏のイベントを通して、努力の大切さを学び、周りに流されない芯の強さを身に付けていく。
    あと、素敵な女の子との交流も、男の子たちを少し大人にしてくれます。

    よくありそうな筋書き…といえばそうなんですが、百田さんの文章は読みやすいし、関西弁が心地よかったです(笑)読み終わった後も清々しい気持ちになれて、私も頑張らなあかんな!って前向きな気分にさせてくれました。
    暑〜い夏、、一歩踏み出して新しい何かを始めてみたいなと考えている人にぴったりの小説だと思います。


  •  女子小学生殺人事件を巡って展開する、一夏の冒険を描いた少年小説。

     物語は、昔を思い出しながら語られるという展開で、随所に伏線がちりばめられており、先が気になって仕方ありませんでした。

     少年の成長にとって忘れられない一夏の体験がスリリングに展開し、自分も追体験しているかのように読んでしまいました。

     いい意味で予想が裏切られた結末も、素直に受け入れられ、爽やかな読後感でした。

     子供の頃にはあった小さな勇気をもう一度取り戻したいと思うのは年を取った証拠なのでしょうか。

  • 面白かった!
    ドキドキワクワクは勿論、子供達の心の成長や学習意欲向上、戦争の辛さ等々、短いのに、色々な要素が詰まっている。

    期待していた結末と違う?と思わせてからのラスト1ページ。有難う。
    ただエピローグに関しては、個人的には、主人公以外の子たちに色々起こりすぎな気もした。

    由布子とか先生とか何人かの言動は、内心が分からないので、ちょっとモヤモヤしたまま終わってしまったかな。

  • ちょっと期待外れ
    主人公たちやストーリに共感できず..
    小学六年生のひと夏の冒険、成長の物語

    ストーリとしては、
    小学六年生の夏、「ぼく」こと宏志、陽介、健太の3人が騎士団を結成。
    そして、その騎士団が守るべきはレディはクラスのマドンナの有村由希子

    騎士団は女子小学生殺害事件の犯人探しを開始。
    さらに由希子からは、模擬試験で県で100番以内にはいるというミッションを託されます。
    騎士団はミッションをクリアできるのか?(ちゃんと勉強できるのか?)

    さらに、天羽祭で上演する「眠れる森の美女」の配役では、おとこおんなと言われ、クラスから嫌われている壬生がオーロラ姫に、ぼくがフィリップ王子に決定。二人でダンスを踊ることになります。
    騎士団を馬鹿にしていた壬生でしたが、結果的に騎士団のメンバを助けていくことに。そんな壬生を理解し始めるぼく、騎士団たち

    模擬試験の結果は?
    壬生との関係は?
    天羽祭のダンスの結果は?
    そして、女子小学生殺害事件の犯人は?
    ぼくがこの夏で手に入れたものは?

    という展開ですが、正直物足りない
    いろいろ突っ込みたいところが満載でした。
    うーん、この手のストーリはなじめないかなっと

  • 百田尚樹『夏の騎士』新潮文庫。

    確かに百田尚樹版の『スタンド・バイ・ミー』というだけに爽やかな印象と未来を感じる少年小説だった。冒険に、恋に、友達……何でも可能だと夢想した小学生時代の記憶が甦る。小学生時代の経験があって今があるのだろう。

    主人公で物語の語り手の遠藤宏志は、小学6年の夏に友達の健太、陽介と『騎士団』を結成する。宏志は『騎士団』の仲間と共に小学校一の美少女・有村由布子を守るために、隣町で起きた女子小学生殺害事件の犯人探しを始める。

    『騎士団』を馬鹿にしていた男の子のような壬生に助けられてから、壬生を見る目が変わった宏志は、やがて……

    ところで、百田尚樹が作家を引退するとかしないとか騒いでいたが、結局は引退しないのか。

    本体価格590円
    ★★★★★

  • 百田尚樹の名作がまた一つ誕生!

    湯本香樹実の『夏の庭』やスティーブンキングの『スタンドバイミー』の様に、子供達が新たな世界に触れる事で勇気を身につけていく物語!
    思春期を迎えるか迎えないかの小学六年生の夏、少年達と少女は少しずつそして確実に成長していく!

    是非、小学生高学年から中学生に読んでほしいと思う一冊です。


    僕と健太と陽介は勉強も運動も出来ず、喧嘩も弱い落ちこぼれ・・・

    そんな3人が秘密基地の中でアーサー王物語に憧れた僕の発案で『騎士団』を結成する。

    少年達の物語は其処から始まる!



    『勉強しよう!』と学校の帰り道では思うのだが家に帰ると漫画とゲームをやってしまう!?何故か???
    その延長線上に今の自分がいる・・・

  • 面白かった!まじで僕の夏休みって感じ笑
    秘密基地とか騎士団とかやってることが本当に可愛くてなんかすごく懐かしい気持ちになった。読んでる間はずっと頭の中で井上陽水の少年時代がエンドレスリピートしてた笑

    単調な物語じゃなくてものすごく色んなことが次々に起こっていくから飽きずにズンズン読める。最後登場人物たちのその後もちゃんと描かれててちゃんと物語が完結してるってとこも読み切った感あって好きだった。

    あとがきで百田さんは同じテーマ同じジャンルの本は2度と書かないって言ってるらしいので他の作品も絶対読みたい!

全122件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

百田尚樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
湊 かなえ
湊 かなえ
朝井 リョウ
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×