戒厳令の夜 上 (新潮文庫 い 15-9)

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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101147093

感想・レビュー・書評

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  • 血湧き肉躍る名作‼️

  • 著者:五木寛之(1932-、八女市、小説家)

  • 2014.2.7(金)¥105。
    2014.3.7(金)。

  • 風の王国 と同様にサンカについて触れられた作品ということで読んでみました。
    歴史の闇に埋れたパブロ・ロペスなる画家の作品をあるべき場所へ返そうとする主人公がみたものは、巨大な中央権力に翻弄される流浪の人々の真実であった。。。という伝奇ロマン。
    魅力的なキャラクターとグイグイ引き込まれるストーリーにつられて上下巻通して一気に読んでしまいました。
    かつて日本にも、国に属さず各地を点々としながら自由に生きる人々がおり、彼らによって日本の山中には網の目のように道が作られていた、とかゾクゾクする話ですね。

  • 久しぶりに読んだ。最初に読んだのは中学の頃だろうか。
    鶴田浩二さんが出演してドラマになってたのを見たのが最初かな。
    この作品以来、五木寛之さんは大好きです。

  • 高校生の頃に読んだ、五木寛之の大傑作を再読。忘れてた所もあったが、大筋は覚えているものだ。
    海の民と山の民。右翼と左翼。民主主義とファシズム。原住民と征服民族。男と女。様々な対立軸が複雑に絡み合って物語がグルーヴしていく。その圧倒的な物語力。まったく別物だけれど、どこかしら村上春樹とダブルのは俺だけかな。

  • むかーしの本だけど

    そんなの関係なしで今でも楽しめる

  • やっぱ争ってる。4人のパプロのお話。一人はピカソっす。

  • いろんなことがてんこ盛りである作品ですが、ハラハラさせてくれる展開の場面を割愛し、物事をただすんなりと都合よく進めていく筋は少し気に入りませんでした。重要人物だった鳴海老人の死やロペスの作品群の大脱走、民俗学上の言葉だけで都合よく展開させたのは読者としては物足りなさを感じました。
    この物語の根底には「淋しさ」が漂っていました。
     終わっていくことを五木氏は描きたかったのでしょうか。全てがもはや手遅れになりつつある最後の足掻きを書いていたのでしょうか。それを肝に銘じて時代を歩いてくことを読者に薦めたいのでしょうか。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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