まひるの散歩 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.58
  • (6)
  • (30)
  • (26)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 328
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101058313

作品紹介・あらすじ

ある日には他人のごはんブログに夢中になり、ハイレベルなお呼ばれ料理に驚いたりへこんだり。またある日には、果物大好きと言えない理由にはたと気づき、妻の料理自慢をする夫の心のうちに思いをはせる。つくって、食べて、考える。『よなかの散歩』に続き、小説家カクタさんが、毎日きちんとごはんの時間がやってくるうれしさつづる、食の味わいエッセイ第2弾。写メも満載!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「よなかの散歩」と一緒に買った本。半身浴をしながらゆっくり読みました。思わずお風呂の中で笑って、声が響いてしまった程なのだけれど、思い返すと何で笑ったか全然覚えてない(^_^;)でも、そんなさり気なさすぎる日常が描かれており、読んでいて心地良い。また何度も読み返して、何度も同じ所で笑ってしまいそうな…そんなエッセイです。

  • どんなに大事件が起きようと、どんなに大災害が起きようと、酷いいい方になるのはわかっているのだけれども、当事者でなければ、毎日は淡々と続いていく。

    けれど、淡々とした毎日というもの意外に大変だったりする。

    読みながらそんなことを考えていた。

    朝、朝ごはんを食べながら買い物で買うものを考えて、夕飯のメニューも考える。洗濯して、掃除して……。

    繰り返す淡々とした日々のありがたさをこの本を読んでかみしめた。

  • オレンジページで連載していたエッセイ。やはり食にまつわるものが多いですね。
    こ本人も述べているように、実にたわいもない、ささいな、なんてことない日常の一コマを切り取ったエピソードがならんでいる。
    それが角田さんの文章をとおすと、発見や気づきが生まれたり、何やら意味のある素敵な瞬間にみえたりするからさすがである。
    空港食欲、旅先貧乏性、過去の栄光料理、市場飢え、などなどの造語もおもしろい。

    それにしても、こういうことを覚えていて取り出して何年も何年も書きつづけているというのはすごいことだ。
    私だったら確実に見落としている。というか今の時点で書くに足るネタなぞこれっぽっちも思い浮かばない。
    生活なんてつまらないと一蹴するのではなく、役に立たないことでもいいから、くだらないことでもいいから、もう少しだけでも目を凝らして探してみようと思った。

  • 今日もごちそうさまでしたが面白かったので これも買ってみました。感じは違うけど これも読みやすくて面白かった。今度は よなかの散歩を見つけて読まねば。

  • 角田光代さん「まひるの散歩」(2012.6刊行、2015.4文庫化)、単行本次いで文庫本を再読です。「よなかの散歩」(2011)に続く、食のエッセイです。楽しい本です。ごはん日記がお好きとか。方向音痴、マラソン好き、そして猫好き。アメリカンショートヘアのトトちゃん、確か、今7歳ぐらいのはずですw。お酒好き、そして飲酒後のラーメン好き。二日酔いの時もラーメン好き、カレーそばも好き。かっぱえびせんが好き、富士登山は夏でもしんどかったそうです。そんな角田光代さんです(^-^)

  • 食べ物や日常にふと感じる疑問等々、楽しいエッセイでした。
    適当に作ったため二度と再現できない激ウマ料理、言い訳の話…どれも、うんうんわかる〜とすごく共感しました。

  • オレンジページという雑誌に掲載されたエッセイがまとめられた本
    角田光代の本は結構読んでるけど、エッセイを読むのははじめて
    食べたりご飯作ったりするのが好きみたい

    書き出しが引き込まれるのが多い
    例えば口に出すのに妙な抵抗感のある言葉がある
    私は一口食べる?というのが苦手というはなしとか

    角田さんの買ってる猫の写真がちょこちょこ載っててかわいい

  • よなかの散歩の続編。色々なテーマのエッセイがあるが、食べ物に関するものが一番面白い。

  • 2017年1月11日購入。

  • わずか3,4ページで終わってしまう短いエッセイなので読みやすいし面白いです。(殆どが食エッセイですが)
    角田先生の自宅内写真やトトちゃんや食べ物の写真が載ってるのもいいですね。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

角田光代の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×