花ざかりの森・憂国 (新潮文庫)

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  • / ISBN・EAN: 9784101050416

感想・レビュー・書評

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  • 11月25日は、憂国忌。1970年三島由紀夫割腹自決事件。明日ですね。憂国とは、国の現状や未来を心配すること。艶やかな言葉だなあと思います。とか、書いちゃってるけど、初読です。初読ですので、覚書多めです。および、順不同。自選短編集全13編。

    「憂国」
    二二六事件外伝として。
    新婚の美しい中尉。皇軍のクーデターを知らされず、友人達の討伐が任務となる。皇道派への忠誠心として、彼は、妻と共に死を選ぶ。ぷはー。
    死を前にした二人の最後の夜。1Q84よ、生と死の間のエロスはかくあるべきと思うのよ。
    戦場の孤独な死と美しい妻との共在。
    三島自身が、1冊だけ読むならこの1冊をとしている作品です。

    「詩を書く少年」1954年
    15歳の少年時代を描く三島。自伝的作品。
    少年は、自分を天才だと思っている。そして、詩は楽に溢れてくる。少年は、詩により微妙な嘘のつき方を覚えた。彼は、嘘をつく美しい言葉を探す為辞書を引く。
    少し前、淳水堂さんが、詩が苦手というレビューをされていて(たぶんかなりの謙遜をされていると思ってます。)嬉しくなって、私も苦手なんです!と
    告白したのです。そして、この作品を読んで、そうだこれだ、私は自分が詩を作った時(学校でね。)綺麗な言葉を探して嘘をついていたからだ。と、すごく納得したんです。
    少年は、先輩の恋愛相談を受け、詩の源泉について思い、自分の詩が偽物であったことを知る。感受性の乏しい自分が詩人となり得ない。と気付く。
    かなり短編で、難解だけど、詩そのものについても考察されていると思う。

    「海と夕焼け」
    鎌倉建長寺(月と蟹で行って来ました。)の、フランス人の年老いた寺男。彼に起こった神託と、その後の不幸を鎌倉の山の上で、海と夕焼けを見ながら語る。フランス人は子供十字軍に参加していたが、奇跡は起こらず、信仰を捨て、日本の禅寺に住まう。
    三島の奇跡願望と沈黙の神の短編。

    「花ざかりの森」16歳の処女作
    本人は、もう作品としては、お気に召さなかったらしい。これは、わからないのよねえ。天才少年が、古今東西の書籍を読みまくって、その時点の知力を結集して読者のレベルを考えないで書いちゃった感じ。とはいえ、ぼんやりと読めるのは、私という語部が、いくつかの時代の祖先達と会う。その家系は海に関係している。といえば、螺旋プロジェクトに重なるとこがあるようなないような。

    「遠乗会」1971
    良家の子女であった善良な婦人。彼女の息子への偏愛。若かりし頃の淡い記憶の自己愛。現社会とのズレ感。

    「新聞紙」
    映画俳優の自宅で、息子の看護師が出産してしまう。リビングは血に染まり、許されざる出産は、新生児のお包みを新聞紙とする。妻は、この異常な状況を受け入れられない。彼女は、思考の逃避を自分と息子の幸福度に求める。
    妻は、皇居の桜舞う公園で意識を逃避させる場面が見事。小説としてかなり好み。

    「牡丹」
    牡丹園に580本の牡丹。それは、園の所有者の南京大虐殺の大佐が、殺した女の数だという。

    「百万円煎餅」1960
    堅実な夫婦の浅草巡り。しっかり貯金、きちんと節約。この夫婦、仕事は、本番行為のショービジネス。夫婦の生活とのギャップと、富裕層の婦人達の放漫さの対比。風刺コメディ。

    「橋づくし」1956 戯曲化
    橋を巡る願掛け。ルールに従って橋を渡り続ける女達。一人又一人と願掛けから脱落。最後まで行けたのは意外な人物。小洒落たコメディ。近松、名残の橋づくしエピグラム。

    「女方」
    冷艶な女方に思いを寄せる作家の男。新劇監督の男に惚れる女方に、幻滅と嫉妬を同時に襲われる。
    これは、現代でも充分にドラマ化もできてしまいそうなストーリー。

    「卵」
    謎のコメディ。ちょと厳しめの童話の様な。三島の頑張ってるギャグ。本人は、純粋な馬鹿らしさと自評してるみたい。
    5人の大柄で無謀な大学生が、卵警察に捕まって卵裁判にかかるけど、何故かめでたしめでたし系。

    「月」
    しんしんみりみり。で爆笑。

    • workmaさん
      おびのりさん、
      丁寧なお返事ありがとうございます。
      詩とか歌詞が苦手、という理由が 、よく理解できました。
      逆に自分は、『三島...
      おびのりさん、
      丁寧なお返事ありがとうございます。
      詩とか歌詞が苦手、という理由が 、よく理解できました。
      逆に自分は、『三島由紀夫』は、『なんか難しそう…!』と、10~20代のころ、『金閣寺』を読んだだけで、『よくわからん』と、挫折し、それ以後、敬遠しておりました。 中年になった今なら、三島由紀夫を受け止めることができる?かも?
      瀬戸内寂聴さんも生前、『三島由紀夫さんのことを書きたい』と、高橋源一郎ラジオ『飛ぶ教室』の対談の際、話していたので、いつか、三島由紀夫にも挑戦してみたいと思いました。

      『太宰治』『芥川龍之介』は、作者の思いを『そっか、そっか~、わかるよぅ~』と、バッチリ受け止めながら読めるのですが……。
      その辺りと、三島由紀夫を比べてみるのもおもしろいかも!と、思いました。

      おびのりさんの書評や、ブクログの交流を通じて、自分の知らない本や、新しい世界が広がったこと、とても嬉しいです(*^^*)

      これからも、 本棚に遊びに行くと思うので、よろしくお願いしま~す(^-^)/
      2022/11/28
    • 淳水堂さん
      workmaさんこんにちは。
      詩のおすすめ、どのように読んでいるか、教えてくださいましてありがとうございます。
      私が「詩が苦手ですー(・...
      workmaさんこんにちは。
      詩のおすすめ、どのように読んでいるか、教えてくださいましてありがとうございます。
      私が「詩が苦手ですー(・・;」と言ったら、色々な方におすすめしていただき興味が広がります。

      詩や短歌俳句は、言葉が短いので素直な言葉で感性が直接伝わるというのが良いのだろうとは感じます。
      自分が何かを感じたときには、俳句のよえな短く素直に的確な物が浮かぶことがあります。「貯金たまらない~」というより「じっと手を見る(石川啄木)」というほうがなんか分かりあえるようなw
      workmaさんが吉野弘で「沁みる」もそのような感じなのでしょうか。

      「のはらうた」は1冊ですが読みました。
      もぐらくんの「天気いい、元気だ、散歩だ」みたいな(うろ覚えなので違ってたらすみません)素直に前を向いた感覚が良かったです。

      私も小学校のときは、詩書いて提出するのは全く苦でない、むしろ楽しかったんですよ。
      おそらく今苦手なのは、感性が直接伝わるぶん、わからないものは本当にわからない(意味はわかるが感覚がわからない)からなんだろうかと思ってます。
      おすすめしていただきありがとうございます!
      2022/11/28
    • workmaさん
      淳水堂さん、
      丁寧なお返事ありがとうございます。
      こんなやりとりは、普段なかなかできる機会がないので、お二人の会話に乱入した(?(^^;...
      淳水堂さん、
      丁寧なお返事ありがとうございます。
      こんなやりとりは、普段なかなかできる機会がないので、お二人の会話に乱入した(?(^^;)おかげで、交流できて、ほんとに嬉しく思っています。

      時々、淳水堂さんの本棚にも遊びに行きますので、よろしくお願いしま~す(*^^*)
      2022/11/28
  • 13編からなる自選短編集。「憂国」「海と夕焼け」がとんでもなく良い。「花ざかりの森」「卵」「月」は読まなくてもよかった‥‥かな。

  • 最近、文豪を読みたい欲が高まっていて、
    いろいろな作品を少しずつ読んでいる。
    今なら理解できるかもと期待しながら…。
    そしてこの三島作品。
    やはり、難しい。

    印象的な作品は「憂国」
    生(性)と死が、品のある文章で綴られており、
    映像が目に浮かぶようだ。
    儚さと強さ。美しさと醜さ。白と赤。エロティシズムと尊皇。肉欲と殉死。華やかな結婚と信義の切腹。
    並べて描かれる事により、落差がより濃くなる。
    ただただ壮絶のひと言しか言えない。2人は果たして幸せだったのか?おそらく幸せだったのだろう。
    三島の最期を思うとこの作品には三島の憧れが凝縮されていると感じる。実際、やり遂げたのだから凄い。
    没後50年。(現在は53年)
    三島文学と共に彼の生きざまは後世に語られ続ける。

  • ジャンル:短めで耽美な純文学

    こんな人におすすめ:
    短編で三島由紀夫の美しい文体を手っ取り早く読みたい人

    三島由紀夫の作品は美しい文体が特徴と評される事が多いが、ほんと日本語って美しいなと思わされる。

  • 「憂國」三島本人が主演の映画も能楽の舞台のようで興味深い。しかしやっぱり小説が秀逸。

  • 「そうして時間は燦めきを放ち、宝石のようになった。」

    繊細な綺麗な言葉で紡がれた物語。
    「憂国」が中でも一番好きです。

  • 三島由紀夫の自薦短編集。彼の文章をじっくり楽しみつつ、さくっと読了できるので、せっかちな私には向いている。

    個人的に印象深かったのは「卵」「詩を書く少年」「海と夕焼」「憂国」。

    「卵」は、三島がこんな軽めの作品も書くのかと新鮮な気持ち。三島の解説の中で、主題らしい主題のない知的操作のみに頼る「コント」型式の作品とある。逆に「詩を書く少年」「海と夕焼」「憂国」は三島の切実な問題性を秘めた主題のある作品とある。

    「詩を書く少年」は10代の天才詩人の心を描いた作品。私は詩を書こうと思った事がないので、純粋に詩を書きたいと思う人の気持ちが想像できて面白い。「海と夕焼」は想像してなかったイヤミス展開に驚く。「憂国」は、本人も認める彼らしい作品。ぶっちゃけ切腹に美を感じないし、美しい2人が自害するなんて、美貌が勿体無いと思ってしまうが、三島の切腹に対する拘りと熱量に圧倒される。




  • 三島由紀夫の短編集。

    知人に薦められ読んでみた。

    印象に残る作品はたくさんあったが、「憂国」を読んでしまったら、その描写に全て持っていかれてしまった。

    小説を読んでから三島由紀夫自身が出演する「憂国」の動画を見たけれど、小説そのままで「音声なし(厳密には声なし)、白黒」でよかったと思った。

    再読するためにはまたエネルギーを溜めなくては…


    追記
    「百万円煎餅」からの「憂国」…という並び順。

    戦後の日本に憂国しちゃう…笑

  • 叔母が三島由紀夫が好きで(あまり人には言えないとも言っていた..)、気になっていたところ、たまたま見たYouTuberの方が「憂国」を紹介していたのでとりあえず「憂国」だけ読んでみました。

    言葉遣いがとても綺麗なこと、そして知ってはいたけど三島由紀夫の頭の良さをひしひしと感じました。

    ストーリーも、息するのを忘れてしまうくらい最初からぐいっと引き込まれて一気に読み終わりました。

    "死ぬ"しか選択肢がない時代、死がいつも近くにある生活、実際に昔の日本はそうだったんだなと思い、現代で生きるわたしは彼らに比べたらどんなに気を緩んだ毎日なんだろうと思いました。。

    夫婦の愛などと単純に言ってはいけないくらい、(でも語彙力がなさすぎて上手く表現ができないのですが)、精神の美しさを感じました。
    二人の絆というか、運命共同体であることに心を奪われました。

    悲しいお話なのですが、彼らがお互いを心から想っていることや、尊重しているところは素敵で美しいです。
    熱い情愛と真っ直ぐな姿、硬い絆が羨ましくも感じました。


  •  アフォリズムの魅力がこれでもかと、盛り込まれた三島由紀夫さんこ自選短編集でした。作品によって、温度や湿度が異なるところも、作品の並びが面白いところです。(どんな順番で読み進めたら良いかと、自分で組み替えてみるのも面白い)

     私が魅力を感じたのは〝透明感〟です。作品に登場する男女の精神生活はシャボン玉の外側を覆う膜だけがはっきりと視認され、中身が透けて見えるような透明感を持ち生きている。

     『憂国』の夫婦二人の持つ愛国心と、忠義、自分達の生活の根づく揺るがない土壌。二人の肉体とこの世界とが強く結びついているが故の切腹という限定された選択肢に、先のシャボン玉のような脆さと儚さを感じました。

     目を見張るような美しい情景でありながら、あくまで隔絶された一部屋の出来事だということをひしひしと感じさせられます。

     切腹を心に決め実行しようとする夫と、塵一つの疑念や名残をもなく付き従う妻の交わす言葉や肉体の交わりの数々

    〝「今夜腹を切る」「お供をさせていただきとうございます」どうしてこんな重大な許諾が、かるがるしい表現をとるのかわからかった。〟

     に詰まっている、もはや二人にしか分からない、理科できない科白の、川底に沈んでいるガラスのような輝きは、それにしてもこの感覚を理解できない人からは、んん?となってしまうところでもあるので、上記のこんな重大な〜わからなかったという説明もあるのでしょうか。

     切腹の際、夫が未達の死を邪魔されないように、締めた鍵を、妻が達成の死の後始末をつけるように開け直す。この開きと結びに震えました。

     ここに、下に記す『海と夕焼け』がついぞ達せられず、助長した生を感受する主人公との明暗を思わせるのです。

     切腹という文化。一つの世界に殉じ、生死を超えた、物語を完遂するという一つの美学。

     だからこそ、この話は美しく、その透明性は今や透明ということが不可視の現実世界に溶け込む、真の透明となったという解釈をしてみました。

     本当に透明だったら、透明なことすら分かりませんからね。

     本作をヒロイズムに酔っていると批判する人も今しょうが、現実以上の現実を生きた二人の姿に、やはり嫉妬し、憧れる部分もあっての批判ではないでしょうか。

     来し方は、〝天皇様〟が国民全員の〝推し〟だったと言えるのでないでしょうか。まぁ、全員が全員、同じ〝推し〟を推さなければならないというの随分と暴力な話ですが、それが骨組みとなった、一つの条件の上で成立していた国家。

     俄には信じがたく、畏怖の念すら覚える程の、怪しげな魅了を感じますね。


     『海と夕焼け』にも見ることができる透明感。ここでは、神のお告げを聞いた少年が、目的を果たすことが出来ずに、行き着いた生を描きます。

     神の啓示という絶対。その透明感。宗教観の濃い作品ではありませんが、彼の神という絶対への信頼感の透明度は際立って読み取れます。

     そんな絶対に裏切られた彼自身が、まるで、透明に内実を明け渡し、肉体というシャボン玉の外側だけが今も生きて、活動しているかのような錯覚を引き起こさせるのです。

     告白形式で語られる、フランスの僧の話をそれを聞いているのは、聾の少年であり、この告白が終わったときに彼は眠っている。僧自身の『お前は何を私が言ってもわかるまい。(略)私の言うことを信じてくれるだろう』『少年には何も聞こえず、少年の心は何事をも解さない(略)自分の目へ直に映し出すことができそうに思われる』という言葉と説明からして、僧が少年に告白する、という被告白としての役割のみ少年が担っていると思いませんでした。

     現実世界と自らとを繋ぐ言葉を受容できない聾の少年であれば、僧の言葉を映し出し、信じるとあるように、僧も、説明文の主体も、僧の実の無さを痛感しているように思われるのです。

     故の透明感。夕焼けを見に山頂へ登る彼が見る、魂の抜けた神への透明な眼差し。いるか、いないのか。いたと実感しできても、ついぞ触れることも叶わなかった神への虚しい愛執。

     こんな激しい絶望の匂いを僧自信が内面に抱き続ける美しい情景と描写が麻酔のように昨日し続け、透明性を保っているように思えます。

     真の透明には至れなかったという無念が、拭えませんね。

     『橋づくし』の女性3人とみな。願掛け。

     精神生活、情景描写こそは小説の真髄の一つであると思います。願掛けとは、他に漏らさないもの。究極の利己が覗ける面白い素材です。
     ここに、みなという、器量の悪い、前者の女性が望み叶えることができるような願掛けを持つ謂れのない彼女が、最後まで橋を渡り切ることができるという、皮肉な作品です。
     しかし、あくまで、願掛けであるならば、他者から干渉を逃れて然るべきであるのに、みなを従える満差子は心の中で、自分の容姿の足元にも及ばないみなが、自分と同じように願掛けを持つことを憎く思う描写。
     その正体は、自分がしている願掛けという行為そのものが、自分が願掛けに抱いているような神聖さ、素晴らしさを持っていないことを、自分で感じとってしまっているというような、事実と内面に矛盾を抱えるという、酷く利己的な自我を暴露する衝撃的な作品になっていました。この微妙な心理の正体を正確に描き切るのが、作家としての力量なのかと思うと、震えます。

     是非共、読んでいただきたいのが『卵』という作品。これはもう傑作でした。
     面白い!人物達の愛らしさは言うまでもがな、無数の楽しみ方のできる作品です。
     哲学的に読むのもよし。sfチックのように、不気味さを楽しむのもよし。娯楽小説のような、アクションだったりを楽しむのもよしと、万能の作品であり、本作の中ではいちばんのお気に入りです。


     他にも『中世における一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜粋』『遠乗会』『花ざかりの森』『詩を書く少年』『新聞紙』『牡丹』『女方』『百万円煎餅』『月』と収録されています。

     三島由紀夫さんの小説を手に取るなら、本短編集から入ってもいいかもしれませんね。

     情景描写、主題哲学、心理描写全てに置いて、勉強させていただくところの多々ある作家様です。。

     語句の選び方、吸収したい。。

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著者プロフィール

本名平岡公威。東京四谷生まれ。学習院中等科在学中、〈三島由紀夫〉のペンネームで「花ざかりの森」を書き、早熟の才をうたわれる。東大法科を経て大蔵省に入るが、まもなく退職。『仮面の告白』によって文壇の地位を確立。以後、『愛の渇き』『金閣寺』『潮騒』『憂国』『豊饒の海』など、次々話題作を発表、たえずジャーナリズムの渦中にあった。ちくま文庫に『三島由紀夫レター教室』『命売ります』『肉体の学校』『反貞女大学』『恋の都』『私の遍歴時代』『文化防衛論』『三島由紀夫の美学講座』などがある。

「1998年 『命売ります』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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