聖者のかけら (新潮文庫 か 100-1)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (736ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101047614

作品紹介・あらすじ

聖フランチェスコの遺体はどこに消えてしまったのか──。特異な能力を有する修道士ベネディクトと、金の亡者たる助祭ピエトロは、使命を帯びて訪れたアッシジで、大いなる謎に遭遇する。ふたりはさまざまな人々と出会いながら、その核心に迫ってゆく。そして物語は驚愕のラストへ。神と聖人に篤き祈りが捧げられた中世イタリア。絶賛を浴びた冒険譚にして信仰の根源を問う本格歴史ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 待ってましたの文庫化。ハードカバーで買って読んだけど、また読もう。

    中世イタリアを舞台にした本格歴史ミステリにしてビルドゥングス・ロマン(良質で胸熱な青春小説と言い換えていい)でもある傑作。ミステリファンじゃなくても歴史に詳しくなくても読めるから、若い人にぜひとも手にとってほしい一冊。

  • 最高にスリリングなミステリー!
    キリスト教内の複雑さや歴史について凄く勉強になりました。
    登場人物も魅力的で、主人公のベネディクトが精神的に成長していく様子にも心動かされました。

  • ミステリーとしてかなり面白いが、やはり宗教の部分にとっつきにくさがある。
    しかし、人物像の細かさや投げかけられる問いのわたしたちへの親和性が物語へ繋いでくれる良作。

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著者プロフィール

川添 愛(かわぞえ・あい):1973年生まれ。九州大学文学部卒業、同大大学院にて博士号(文学)取得。2008年、津田塾大学女性研究者支援センター特任准教授、12年から16年まで国立情報学研究所社会共有知研究センター特任准教授。専門は言語学、自然言語処理。現在は大学に所属せずに、言語学者、作家として活躍する。 実績 著書に『白と黒のとびら』『自動人形の城』『言語学バーリ・トゥード』(東京大学出版会)、『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』朝日出版社、『コンピュータ、どうやってつくったんですか?』(東京書籍)『ふだん使いの言語学』(新潮選書)など。

「2023年 『世にもあいまいなことばの秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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