創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 630
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101016412

作品紹介・あらすじ

「メタルギアソリッド」を生んだ天才ゲームクリエイターが
己の創作衝動を焚きつける愛すべき小説、音楽、そして映画について語る。
新作「DEATH STRANDING」の秘話、
音楽家など様々な分野で活躍する星野源氏との対談も掲載。

感想・レビュー・書評

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  • 「世界のコジマ」とも評される世界的に有名なゲームデザイナー、小島秀夫氏の著作。

    二部構成になっていて、第一章は雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載された『僕が愛したMEMEたち』。
    MEME(ミーム)とは生物学的な遺伝子GENE(ジーン)とは異なり、文化や習慣や価値観などを次世代に継承していく情報のこと。
    監督自身が自分の血肉になっている、と自覚する本や映画、ドラマのガイド&批評集。
    2010年8月号から2013年1月号まで。

    第二章は『ある日、どこかで、好きだったこと』
    こちらは『papyrus』2007年4月Vol.11から2009年6月Vol.24まで。
    小島氏が好きだったこと、、、映画、ドラマ、宇宙、、、について書いている。

    小島さんの作品は『ポリスノーツ』『メタルギアソリッド2』『虹色の青春』だけやったことある。
    いずれも大変面白く、楽しいひと時を過ごさせてもらった。
    そんなライトな、ファンとも言えぬファンからすると、この本は濃すぎたー。
    逆に小島氏の作品を理解したいと思っているコアなファンには必読かも。
    、、、って小島さんてば天才ゲームクリエイターってなだけでなく紹介も上手いから読みたい本がまた増えたのだけれど。

    新作のPS4『DEATH STRANDING』はノーマン・リーダスとマッツ・ミケルセンが出演して、ギレルモ・デル・トロとニコラス・ウィンディング・レフンが友情出演。
    もしかして、私のために作ったの?と勘違いしそうなくらい気になる(笑)

    こちらもマルチな才能を持つ男、星野源との対談が巻末にある。

    • 5552さん
      猫丸さん

      ああ、録画って貯まると大変なことになりますよね、、、。特にビデオテープ時代が、、、。

      関西ローカルに良質なドキュメンタ...
      猫丸さん

      ああ、録画って貯まると大変なことになりますよね、、、。特にビデオテープ時代が、、、。

      関西ローカルに良質なドキュメンタリー番組があるんですね。残念ながら関西圏に住んでないので見れないんですよ。
      こども食堂。地元の食堂がよくニュース番組で取り上げられています。運営されている方たちの気概と努力と、こども達がごはんを食べている姿に、ついウルウルしてしまいます。
      2021/04/13
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      5552さん
      どの地域にも、お金にらないけど良い作品が、深夜や早朝に、きっと放映されている筈、、、
      5552さん
      どの地域にも、お金にらないけど良い作品が、深夜や早朝に、きっと放映されている筈、、、
      2021/04/13
    • 5552さん
      猫丸さん

      そうですよね。うちの地域にもあるかもしれません。こういうのってDVD化されないから、ちゃんとチェックしなきゃいけませんね。
      猫丸さん

      そうですよね。うちの地域にもあるかもしれません。こういうのってDVD化されないから、ちゃんとチェックしなきゃいけませんね。
      2021/04/14
  • 小島秀夫の自伝エッセイ「創作する遺伝子」がロシアで発売 - ロシア・ビヨンド
    https://jp.rbth.com/lifestyle/85033-kojima-hideo-jiden-essay-sousaku-suru-idenshi-roshia-hatsubai

    小島秀夫さんの著作「創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち」の英語版が今秋出版へ | ガジェット通信 GetNews
    https://getnews.jp/archives/2950906

    「小島秀夫」とは何者なのか 最先端の作品を創作する原点を戦友「野島一人」が明かす | レビュー | Book Bang -ブックバン-
    https://www.bookbang.jp/review/article/592972

    小島秀夫 『創作する遺伝子―僕が愛したMEMEたち―』 | 新潮社
    https://www.shinchosha.co.jp/book/101641/

  • ゲーム「DEATH STRANDING」のプレイと並行して読んだ。小島秀夫監督がゲームに込めたメッセージの源泉となったような小説、映画が紹介されている。読書案内としても良い。

  • 中学生の頃から尊敬するゲームクリエイターのエッセイ集。
    映画、音楽、小説を通じて小島秀夫に伝えられたMEMEはやがて彼の作品へと昇華し、私たちファンへとそのMEMEは受け継がれていく。
    小島秀夫のいる時代に生まれてよかった。

  • クリエイターとしても、人間としても大好きな小島監督の頭の中を少しでも覗いてみたいと思って購入しました!
    小島監督を構成した小説・映画・音楽について、当時の心境や背景も交えながら説明されており、小島監督の考えていることや感じたことを少しでも読み取れたような気がします。
    これまでのMEMEを巡る旅、新しいMEMEを探す旅に連れて行ってくれる一冊でした!

  • 小島秀夫「創作する遺伝子」読了。監督が大好きな本・映画・音楽に関するとても素敵なエッセイ集。ドーキンスのMEMEが監督の創造性に関係する事に驚いたが、繋がり引き継がれるデスストのコンセプトを思うと納得できた。読後、思わずJoy Division を聴きながらお気に入りの本屋を回ってしまった。良書

  • 「物語」の良さを教えてくれる、素晴らしい一冊。

    本書は、ゲームデザイナーの小島秀夫さんがお勧めの本や映画を紹介していた連載を、一冊にまとめたもの。
    安部公房『砂の女』や中島敦『山月記』といった文学から、『天才バカボン』、『クレヨンしんちゃん』といったアニメまで、紹介される作品の幅はとても広い。
    そんな一作品一作品の魅力を、小島監督らしい、深い洞察と語り口で紹介していく。
    その文章に惹きこまれ、夢中で読んでいるうちに、紹介される作品たちを自分でも読んで、観てみたくなる。
    こうした作品たちと触れ合い、咀嚼してきたからこそ、小嶋監督は『MGS』のような傑作を作れたんだなぁ。

    人は物語を通して世界のことを学び、自分の痕跡を残し、そうして文化を、生き方を紡いできたのだと感じさせてくれる本。そして、「自分はどんな物語を紡いでいきたいのか?』と考えさせてくれる本。
    とてもオススメ。

  • 自分の好きな作品をここまで生々しく語れる才能ってないと思う。レビューもその端くれというか、MEMEのための行為であると思うが。SF踏み込んだことあまりないけど、挙がったタイトルは一先ずブックマークです。

  • 読んだ理由: ジュンクのヒデミスコーナーに置いてあったので。
    毎日本屋に行き自分の感性を磨く、という小島監督の姿勢に感銘を受けました。監督がオススメ上手なので紹介されている本や映画をチェックするつもりです。

  • 小島監督が愛したものを紹介したエッセイ。
    海外の文芸作品はからっきしなので、紹介されていたものを読んでみようと思います。多分『悪童日記』ぐらいしかよんだことなかったような?

    また、巻末に星野源さんとの対談が収録されています。デスストのあの老人には驚きますよね。そういえば、PS4,PC版とプレイしてますが小説は読んでいなかったので今から読んでみようと思います。11月はデスストマンスですし。

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著者プロフィール

明治学院大学教授

「2023年 『一歩先への刑法入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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