村上さんのところ (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001708

作品紹介・あらすじ

春樹さん、こんなことも聞いていいですか? 世界中から集まった質問は何と 3 万7465通。恋愛・人間関係・仕事など悩ましい人生のモンダイから小説の書き方、音楽や映画、社会問題、猫やスワローズまで、怒濤のメール問答は119日間、閲覧数1億PVに及んだ。可愛くてちょっとシュールなフジモトマサルのイラストマンガを多数加え、笑って泣いて励まされる選りすぐりの473通を収録する!

感想・レビュー・書評

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  • 【読もうと思った理由】
    20年以上前に、村上春樹氏の「ねじまき鳥クロニクル」を読了したが、何が面白いのかさっぱり理解が出来なかった。そこから村上氏の作品に対して強い苦手意識を持ってしまい、氏の本は全く読んでいなかった。
    以前、本好きの会社の同僚と好きな本について語っているとき、こんな話を聞いた。※ちなみにその同僚は、中国語が話せる人です。
    昔、中国人の友達と本について話しているとき、村上春樹氏の本は読んだことが無いと、中国人の方に伝えると、結構強い口調で言われたんだそうだ。 
    「村上春樹の本を原文(日本語)で読めるのに読まないなんて、あり得ない!」と。
    ※文学は、やはりどんなに忠実に翻訳しても、微妙なニュアンスなど、原語(作者が最初に書いた言語)でないと、その文学の良さを忠実に再現出来ない。
    その話を聞いてから知人は、日本よりも海外の方がファン数が多い村上氏に興味を持ち、最初はエッセイや短編小説から読んでいったんだそう。エッセイや短編小説は長編小説と違い、凄く理解しやすかったんだとか。

    上記の一連の話を聞き、世界的に有名な作家の作品を原語で読めるのは、結構ありがたいことなんだと、恥ずかしながら初めて知った。そこで20年ぶりに僕も村上氏のエッセイ「職業としての小説家」を数ヶ月前に読んでみた。村上氏の仕事に対する取り組み方に共感し、かなり感銘を受けた。(詳しくは感想をアップしているので、ご興味ある方はそちらをご覧ください)

    エッセイ第2弾としてえらんだのは「村上さんのところ」だ。この本、普通のエッセイとは違い、期間限定でファンの方がメールで著者に質問を投げかけ、それに対し村上氏が返信をするというもの。
    メールの問答日数は、119日間で総数3,716通。文庫本に掲載されたのが、そこから厳選された473通だ。文庫のページ数にして約600ページ。最近「三体」や「カラマーゾフの兄弟」(共に約2,000ページ)をほぼ立て続けに読んでいたので、600ページがやけに薄く感じる。(完全に感覚がバグっておかしくなっています)

    元々上記の理由から村上春樹氏の本は読まないとなぁと思っていた。更に今回ブグログでフォローさせてもらっており、素直に心に響いて且つ、流麗な文章を書かれるIZUMIさんから、村上氏を薦めてもらったこともあり、この本を選びました。IZUMIさん、その節はお応え頂き、ありがとうございました。心より御礼申し上げます。

    【感想】
    このさき、村上氏の長編小説の面白さを仮に生涯分からなかったとしても、村上氏個人に対しては、以前にも増して共感でき、人としてとても好感を持てた。この方の物事の考え方や、メールでやり取りするファンの方への接し方など、相手の方をとことん気遣い、慮る一つ一つの言葉の選択に、ただただ単純に「この人凄いわ!」と恐れ入った。

    本を読む際に、感情が動いたページに幅が極細の付箋をいつも貼っている。今回半分ほど読んだときに、すでに50枚以上貼っており、何が何だか分からなくなり、そこから付箋を貼るのを諦めた。それほど読んでいて「この考え方共感できる」や、「そうか、この人普段そんなこと考えているんだ」など、共感ポイントや新しい発見で溢れる本だ。
    特に感銘を受けたものを、幾つか以下に挙げます。

    (一部抜粋)
    推敲は僕の最大の趣味です。やっていて、こんな楽しいことはありません。推敲ができるから、小説を書いているようなものです。最初はだいたい流れのままにさっと書いてしまって、あとからしっかりと手を入れていきます。最初からみっちり書いていこうとすると、流れに乗ることがむずかしくなるので。推敲にとってもっとも大事なのは、親切心です。読者に対する親切心(サービス心ではなく親切心です)。それを失ったら、小説を書く意味なんてないんじゃないかと僕は思っているのですが。(p156~157)
    ※作家志望の女性から、実はすごく推敲しているのではないかとの質問に対する回答。

    (一部抜粋)
    「私にはこの小説が理解できた」と思っている人には意外に理解できていなくて、「私にはこの小説は理解できない」と思っている人には意外に理解できている、というのが村上の小説のあり方です。なんだか禅問答みたいですね。でも大丈夫ですよ。読んでいて「面白い」と思ったら、それはある意味、根幹を理解できているということなんです。心配せずに読んでいってください。(P198)
    ※男性からの質問で、氏の小説は「すごく面白いけど、すごく意味がわからない」との質問に対する回答。

    (一部抜粋)
    でもね、言葉で表せないことって少なからずあるんです。実際に。また言葉で表してしまうと、いちばん大事な何かが失われてしまうということもあります。そういうものごとをうまく文章化するには、あるいは言語化するには、プロ並みの腕が必要になります。いや、プロにだってむずかしいかもしれません。たとえば誰か大事な人を亡くして、深い悲しみに沈んでいる人に、「あなたの気持ちを正確に言語化してください」と言っても、それは酷ですよね。もちろんそれは極端な例ですが、僕はそれまでにそれに似た局面を何度となく目にしてきました。そしてそのたびに言葉の無力さを実感させられました。
    あなたのおっしゃることは理屈としてとてもよくわかります。面倒だから、時間がかかるから、と言って説明を回避する怠惰な大人たちがいることも確かです。お腹立ちももっともです。でも人には言葉を失ってしまう時があり、場所があります。あまり物事を単純化しないで、そのへんを理解するように試みてください。(p203)
    ※大学生男性からの質問で、「言葉で表せない」と言って片付けることは、考えることの放棄と自分の言語力の無さを、露呈しているだけではないのかに対しての回答。

    (一部抜粋)
    インタビューに関して僕が徹底的に心がけているのは、徹底的に相手を好きになろうとすることです。正直言って、インタビューをする相手の中にはいろんな方がおられます。むずかしい人、クセのある人、口の重い人、口の軽すぎる人、失礼ながら「個人的なレベルではたぶんこの人とはつきあわないだろうな」と思ってしまうこともあります。でも仕事としてインタビューをするときにはいつも、その人を100%好きになろうと真剣につとめます。そして真剣につとめれば、必ず相手のことが好きになれます。そうすれば相手が口にするすべての言葉がとても興味深く思えてきます。もっとこの人のことをよく知りたいという気持ちになります。そしてそのようなあなたの気持ちは必ず相手に伝わります。僕はこれまでずっとそういう風にしてインタビューをしてきました。(p281)
    ※職業ライターの方からの質問で、インタビュー時に相手の方がなかなか心を開いてくれないという、相談に対しての返答。

    (一部抜粋)
    僕は自分の書いたものを読んで泣くことってまずないんですが、『アンダーグラウンド』だけはいつ読んでも思わずどこかで涙が出てきます。たぶんそれはあの本が僕の書いた本というよりは、あくまでいろんな方のボイスの大きな集合体であるからだと思います。あの事件は僕にとっても、いろいろと大きな意味を持つ出来事でした。20年を経た今でも、思い返すたびに胸が痛くなります。(p299)
    ※『アンダーグラウンド』は、著者にしては珍しいノンフィクション作。地下鉄サリン事件の被害者の方に著者自身がインタビューを行い、それをまとめたもの。

    【本書から得た気づき】
    本書を読んでもっとも感銘を受けたのは、一部抜粋でも載せた推敲のところだ。村上氏は推敲のことを一番の趣味と話し、こんな楽しいことはないと。推敲は、読者に対する親切心だと言い切る。
    これを読んだときに、阪急、宝塚グループの創業者である小林一三氏の名言と良く似ていると思った。以下がその名言です。

    「真心で人に接するということは、必ず人を動かすもので、たとえ敵意を持っている人でも、いつかは好意を持ってくるようになります。単に感じが悪いくらいの人なら、誠意を尽せば、一層よい味方となってくれるでしょう。」

    小林一三氏の名言は多々あれど、僕が個人的にいちばん好きな名言だ。言い回しは違えど、村上春樹氏も小林一三氏も相手に対しての想いは同じだと思った。やはりどんなに時代が変わろうと、人間関係でもっとも大事なことは真心(親切心)だと確信した。誠心誠意で心から対応されて嫌な気分になる人は、ほぼいないと思う。村上氏はそれを文章でも同じ気持ちで愚直にやり続けている。言葉でいうのは簡単だが、それを36年ずっと続けている。頭が下がる以外の表現が見つからない。

    レベルは月とスッポンほど違うが、実は僕もこの感想をアップする際、ああでもないこうでもないと推敲しまくっている。具体的には漢字表記にしてみたり、ひらがな表記にしてみたり、文章が長いなと思えば文章を分割したり、前後の文章を入れ替えたり、接続詞を変えてみたりなどなど。やってみると意外に楽しい。そう、本を読むのも楽しいが、最近は文章を書くのも楽しめている。
    世界的に有名な作家と同じ趣味だと分かったことが、今回の一番の収穫です。

    【雑感】
    ようやく村上春樹氏の長編小説に挑む決心がついた。今回本書を読んで良かったのは、もし仮に次に読む長編小説のおもしろさを理解できなくても、生き方や考え方に敬意を表せる人の本を、読めるだけで幸せだと、パラダイムシフトができたことだ。
    次は「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を読みます。この本はブグログでフォローさせて頂いている、りまのさんからお教え頂いた本です。りまのさん、お教え頂きありがとうございます!心より感謝申し上げます。
    20年前と比べて自分の読解力、理解力がどこまで上がっているのか、ちょっと楽しみでもあり、不安でもあり変な気分だ。

    • basilさん
      ユウダイさん、こんばんは。

      「村上さんのところ」私も読んでみたいな、と思いました。村上春樹さんの本、ちょっと敷居が高いのですが、書かれてい...
      ユウダイさん、こんばんは。

      「村上さんのところ」私も読んでみたいな、と思いました。村上春樹さんの本、ちょっと敷居が高いのですが、書かれていたように、その人となりが感じられる本は興味アリアリです。
      あと、カラマーゾフの兄弟、三体の書評もとても
      良くて、読みたいのですが、2000ページというのは、躊躇しています。
      先日、地図と拳を読み、あまり知らなかった満州とは、が興味深く良かったのですが、600ページ超で私には充分な長さでした。

      そして、この度フォローして頂き、ありがとうございました。
      これからも、本棚楽しみに、拝読させて頂きます。
      よろしくお願い致します。
      2023/05/08
    • ユウダイさん
      basilさん、コメント&フォローを頂き、ありがとうございます!
      また私の拙い感想を読んで頂き、「村上さんのところ」、「三体」、「カラマーゾ...
      basilさん、コメント&フォローを頂き、ありがとうございます!
      また私の拙い感想を読んで頂き、「村上さんのところ」、「三体」、「カラマーゾフの兄弟」にご興味を持ってくださり、とても嬉しく思います。重ねて御礼申し上げます。
      村上春樹氏のエッセイ「村上さんのところ」は、めちゃくちゃ読みやすいので、何か長編小説の息抜きやリフレッシュにも使えますので、ご一読されることをお勧めさせていただきます。
      ただ三体やカラマーゾフの兄弟は、他の書籍との併読では、なかなか内容が頭に入ってこないかもです( ̄▽ ̄;)
      カラマーゾフの兄弟は、「100分de名著」などで予習頂き、新訳(光文社古典新訳文庫など)で読んで頂ければ、意外にすんなり楽しめます。
      三体は、SFなどに興味が無ければ、5冊ある内の、1冊目が一番シンドイと思うので、1冊目を乗り切れば、後は、気合と根性で乗り切れると思います!
      カラマーゾフの兄弟も三体もエピローグや残り100ページ程がすごく感動するので、是非ご一読されることをオススメ致します。
      今後とも宜しくお願いします。
      2023/05/08
  • 届いたメールは村上春樹さん自ら全て目を通してくれ、その中で選ばれたものには返信を頂けるという、壮大な企画があったんですね。
    なかなか普段は知ることの出来ない人柄を感じることができました。
    もし、そのような企画があったら、私なら何を聞いてみたいかなぁ。

  • どの本でも良かったのですが
    内田樹「切れるほどの身銭を持たざる人へ」が載っているので、この本にしました。

    ユニクロのフリーペーパーを貰ってきましたが、UT magazineは結構面白いです。

    UT magazine − UTが発信するカルチャートピック&インタビューlユニクロ
    https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/feature/ut-magazine/

    ユニクロ | LifeWear magazine | Introduction
    https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/lifewear-magazine/

    また「黒河内コレクション 村上春樹氏草稿・署名本の数々」も頂戴したのですが
    思わずへぇ~でした(興味はないが面白い)。

    村上春樹さんの直筆原稿・サイン本全98ロットがオークショに出品 登録すればどなたでも参加OK! | 本のページ
    http://bookpooh.com/archives/28981

    村上春樹 『村上さんのところ』 | 新潮社
    https://www.shinchosha.co.jp/book/100170/

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      村上春樹を探して──スペイン紙記者が「あてもなく」トウキョウを歩いてみた | 神楽坂で、ゴールデン街で、デニーズで… | クーリエ・ジャポン...
      村上春樹を探して──スペイン紙記者が「あてもなく」トウキョウを歩いてみた | 神楽坂で、ゴールデン街で、デニーズで… | クーリエ・ジャポン
      https://courrier.jp/news/archives/272218/
      2021/12/26
  • 夜中にぱらぱら読むのがよい 
    上書き、ちょっと救われた
    結婚に全く憧れはないけど、退屈しなさそうな人に出会えたらしてみたいってちょっと思った 
    あと100%じゃなくてもいいと思える人とも
    誰かに相談された時にこんなふうに答えるようになりたい程遠いけど

  • 本当にいろんな質問があって、その一つひとつに村上春樹が、まあ、短かったり長かったりの返事を書く。

    くすっと笑えるものもあるし、胸に刺さるものも、共感できるものも、本当にいろいろある。

    村上春樹の人柄も伝わってきます。

  • 世界中から集まった質問に、村上春樹さんが淡々と答えています。この淡々として、さっぱりしている感じが好きです。「なるほど」と思う回答ばかりで、人生における多くの悩みは、本書でだいたい解決するのでは、と思いました。気が向いたら、電子版のコンプリート版も読んでみたいです。

  • ☆☆☆2019年2月レビュー☆☆☆


    作家の村上春樹氏が、読者からの質問に答える。真剣な回答、厳しい回答、笑える回答から様々で、飽きずに読める、2回目以降は飛ばし読みでも楽しめる。
    何か悩みがあるときは、これを読めば忘れられる、そんな大切な一冊。

  • 読んで本当に良かった、とても長かったけど。
    「女性は怒りたいことがあるから怒るのではなく、怒りたいときがあるから怒るのだ」
    この本のおかげで、こんな仕組みだったことにやっと気がつくことができた。不条理だと思いながら必死に謝るしかない、男ってやるせない生き物なのだ。でも村上春樹の回答は「僕は男性みんなの味方だよ」って言ってるみたいでなんか嬉しいし励まされた。

    「男ってよく言えば素直、悪く言えば単純でバカだと心から納得できました」って投稿に対して簡単に認めてしまうのもいいなあ。オイラは自分が愚かな生き物だとわかっているんだけど、そんな自分が好きなのだ。女性には勝てなくていい。そのほうが世の中、平和で楽しいんだと思う。

  • 限定サイト「村上さんのところ」文庫版。
    ネットで追いかけて読んでるときが本当に楽しかったです。書籍化したときは手が出ず、文庫になってからもなかなか読み進められず年越しました。でも本当に面白い。ためになる。一家に一冊「村上さんのところ」電子書籍、どうしようかなぁ(悩)。

    追記(2021. 11. 18)
    読んだり戻ったりしながらなんとなく積んでたら数年経っていました。何度読んでも面白いなぁ。騎士団長殺しの頃だったんですね。

  • 特設サイト「村上さんのところ」に寄せられたたくさんの質問や意見や人生相談。
    それらに村上春樹さんが真摯に返事を書いていくという夢のような企画をまとめた一冊です。
    私がまだ村上主義者になる前だ〜〜〜うらやましい。またサイトがオープンしたときのために今からこつこつと質問したいこと溜めておきます。

    お返事のひとつひとつが慈悲深いというか、慈愛に満ちていて嬉しい。彼の小説が素晴らしいのは言うに及ばず、人柄や言葉のえらび方も含めて信頼できる大人だと改めて感じます。

    30 手づかみの饗宴
    31 お父さんの本棚の人へしつもん
    44 お金についてどう思っていますか?
    50 健さんが好きでした
    61 彼女の元カレをSNSで見つけてしまった
    67 かなり強力なムラカミクス
    70 卒業する中学生に贈る言葉
    74 え、わたしが?
    100 自分のことが好きですか?
    104 それはあなたの中に潜んでいる
    106 ちゃんと効果はあったんだ!
    107 村上さんの生き方の原点は?
    167 奥さんの機嫌が悪いときは……
    176 不倫を肯定的に描いていませんか
    211 まっとうな含羞を抱えて
    212 身銭を切って得られるもの
    231 いま、日本の社会は息苦しい?
    320 言葉の怖さについて
    338 悩める教員2年目です
    364 本の魅力が理解できずに生きてきた
    368 感受性の磨きかたを教えてください
    390 村上さんは、心の先生です
    409 立派な大人になるために必要なこと
    421 小説の孤独はきっと役に立ちます
    441 愛を知るためには

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

村上春樹の作品

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