村上ラヂオ3: サラダ好きのライオン (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.85
  • (45)
  • (100)
  • (74)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 887
感想 : 79
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101001685

作品紹介・あらすじ

日々の暮らしの中で体験した愉快な話から、人生の深淵に触れる不思議なエピソードまで、小説家の頭の中の抽斗には、まだまだ話題がいっぱい! 「どうして寝る前に限ってネタを思いつくんでしょうね?」と悩みつつ、つぎつぎ繰り出されるユーモア溢れるエッセイ52編。大橋歩さんのおしゃれな銅版画も楽しい人気エッセイ・シリーズ第3弾。『サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3』改題。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 重い小説、難解な小説の後は村上春樹さんの脱力エッセイがおすすめ。中でも、村上ラヂオ2.3はかなり面白い。
    ・オムレツを作ろう
    ・献欲手帳
    ・死ぬほど退屈な会話
    ・とんでもない距離、ひどい道
    ・いちばんおいしいトマト
    がお気に入り!

    特に、村上春樹さんが学生時代、北陸を徒歩旅行した時に、農家の方がトマトをくれた話が心に残る。
    能登半島の善意が沁みてくる。
    太田幸司さんが決勝戦で18回を一人で投げきり、それでも0対0で決着がつかなかったあの夏の出来事だ。

    春樹さんの話を読んでいると、走りたくなる。
    そして
    シューベルトの「アルペジオール・ソナタ」を聴きながらオムレツつくりたくなる。

  • 作家・村上春樹が音楽に祈りをこめて届ける緊急特別番組。戦争の悲惨さ、命の尊さを歌った楽曲を村上DJが選んでオンエア。『村上RADIO特別版 戦争をやめさせるための音楽』|TOKYO FMのプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002672.000004829.html

    村上RADIO - TOKYO FM 80.0MHz - 村上春樹
    https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

    明るいあしたを迎えるための音楽 1 | 村上RADIO | 村上春樹 | 連載 | 考える人 | 新潮社(2020年5月22日)
    https://kangaeruhito.jp/article/14694

    村上ラヂオ3―サラダ好きのライオン―|作品紹介|村上春樹 Haruki Murakami 新潮社公式サイト
    https://www.shinchosha.co.jp/harukimurakami/books/100168.html

  • 音楽、小説などの知識。
    海外での豊富な体験。
    まねしたいけど、とても追いつけないなぁ。

    大橋歩さんの版画も素晴らしくて素敵。

  • こんなにくだけた、ほとんど役に立たない内容なのに最後まで読んでしまうんだからすごいです。作家としての技量とか迫力が感じられます。全然力が入っていないのに。ほんとうに不思議です。

    「ラヂオ」とうタイトルの通り、空いた時間に気楽に読むのに最適なシリーズです。連載が終わってしまったようなので、第4弾が出版されそうにないことが残念です。

  • 村上春樹さんのエッセイは好きで、『村上ラヂオ』の2と3が特にお気に入りです。音楽、お酒、国内外の作家など様々なジャンルに関するエピソードがあるので、いろいろと学びがあります。本書を読んで、「木山捷平全詩集」が欲しくなりました。
    軽く何か読みたいな〜というときにおすすめです。

  • たまに無性に春樹のエッセイが読みたくなるけど、そんな時にはこの村上ラヂオが1番丁度いい。
    長さも手軽に読めてすいすいすすむし、書いてある事も相変わらずいい意味でしょうもないような笑える事で読んでて癒される。

  • 村上春樹のパーソナルな部分が好きだったら、間違いなく好きな本。移動中の電車とかで読むのが吉。
    後悔に関するエッセイで、「あのとき、やろうと思えばやれたんだよな」は可能性の貯金であり、寒々しい人生にあとからジワジワ温もりを与えてくれるから後悔すべきではないって考え方に変な納得感があった。匂いとか声とかシチュエーションで、好きだったけど告白しなかった人を思い出すときのあの感じと似てる

  • やっぱりおもしろい。この時点ではラジオは出たことなかったんだな、とおもった。
    大橋さんの銅版画もとてもいい。

  • カズオイシグロさんはとても好感のもてる作家さんでした。(今週の村上春樹、引用)

    好きな作家さん同士がお互いに好感をもっていたら良いです。イシグロさんは、村上春樹にどんな印象を受けたかわからないけど。

  • 単なるエッセイだと侮れない、村上春樹だから膨らますことのできるストーリー。
    気楽に、だらだら、ニヤニヤと読書を愉しみながらも、知的好奇心もそそられる深い世界観。

全79件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

村上春樹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×