サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標(ビジョン) (edu book)

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098401208

作品紹介・あらすじ

サッカーで子どもを伸ばす池上式指導メソッド第2弾

サッカーだけでなくすべての少年スポーツの育成に関わる大人たちへ7つの質問を投げかけることから、この本は始まります。
1.日常の指導が「指示命令の連続」になっていないか?
2.「わかった?本当にわかった?」と念押しばかりしていないか?
3.対面パスなど「ひとりでやるメニュー」に時間を費やしすぎていないか?
4.運動量の少ない子を「体力がない」「根性がない」と決めつけていないか?
5.「ドリブルをはじめたら止まらない」エースばかり育てていないか?
6.「転んで泣く子」をかまいすぎていないか?
7.「この子はここまで」のレッテルを貼っていないか?
自分で局面を読み、考え、プレーできる子どもたちを育てるには、いま全国で普通に行われているジュニアサッカーの指導法を根本から変える必要がある。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』で大反響を呼んだ著者の第2弾です。「日本の少年サッカーがいま変われば、未来の日本代表メンバーは、もっともっと強くなる!」と著者の池上正さんは断言します。

【編集担当からのおすすめ情報】
Jリーグの「ジェフユナイテッド市原・千葉」で2010年1月まで育成コーチをつとめていた池上正さんの著書です。ジュニアサッカー界にある種の衝撃を持って迎えられ、ベストセラーとなった前著『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』から3年、日本のジュニアサッカー界に「池上流」はまだまだ浸透しきれていないと著者はいいます。前著が「池上流の現状打破」がテーマだとすれば、この本は「池上流の未来へ向けた提言」と位置づけることができます。前著を読んだ人にも、読んでいない人にもぜひ読んでいただきたい好著です。

感想・レビュー・書評

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  • 「11の魔法」の続編。サッカーだけに限定されない内容。非常に参考になる。サッカー指導に関しても悩んでいた事の霧が晴れた。

  • 小学校高学年以上がメインのターゲットかな。
    サッカーに限定されない教育の話。

  • 池上正さんのコラムをサカイクでよく目にしてたので、この方の著書が気になって読んでみた。

    コラムでも著書でも一貫してるのが、「自分で考えさせる」「サッカーを楽しくやる」というところ。

    サッカーは判断力を鍛えられるスポーツで、しかもチームでプレイするスポーツ。試合や練習を通して考える力を養うには絶好の競技。
    考える力以外にも、コミュニケーション力を高めたり、コーチやチームメイト、対戦相手へのリスペクトを育んだり、主体的に動く力を身につけたりすることもできる。
    技術だけでなく、人間の内面的な成長も応援してあげなくちゃなと思った。
    そのためには先回りをしない、問いかけることが大切らしい。それが生み出す力、考え出す力を養うそう。

    「楽しくやる」というのはワイワイやる、ということでなく夢中になる、という意味らしい。夢中になることで運動量も増え、走れる子になるとのこと。

    以下、感じたことやメモなど。

    ■サッカーに必要とされる要素
    1)スピード・技術・体力
    2)考える力(自分のアイデア)・自発性・スピリット(攻撃的、負けず嫌い、コンタクトプレーを怖がらない)

    ■プレーの自由度を狭めない。色々なポジションをやってみる

    ■子どもの脳は「叱り言葉」を受け流す(勝負脳の鍛え方)
    なので、念押しはNG

    ■オープンスキルを高める練習が実践的
    日本でよくやる対面パスやコーンドリブルなどのクローズドスキルは実践的でない。相手がいて変化する状況に対応するオープンスキルを高める練習が実践的。(2対1や3対1、3対2など)

    ■デンマークサッカー協会の「子どものサッカー10カ条」
    子どもたちはあなたのものではない
    子どもたちはサッカーに夢中だ
    子どもたちはあなたとともにサッカー人生を歩んでいる
    子どもたちから求められることはあっても、あなたから求めてはいけない
    あなたの欲望を、子どもたちを介して満たしてはならない
    アドバイスはしても、あなたの考えを押し付けてはいけない
    子どもの体を守ること。しかし子どもたちの魂にまで踏み込んではいけない
    コーチは童心になること。しかし子どもたちに大人のサッカーをさせてはいけない
    コーチが子どもたちのサッカー人生をサポートすることは大切だ。しかし自分で考えさせることが必要だ
    コーチは子どもを教え、導くことはできる。しかし、勝つことが大切か否かを決めるのは子どもたち自身だ

    ■元清水エスパルス監督ゼムノビッチ
    「試合の後は、何も言わないほうがいい。子どもは試合中は夢中でやっているからプレーのことは鮮明には覚えていないものだよ。負ければ悔しいという感情に包まれているし、勝てば嬉しい。その気持ちを寝る前に本の少し思い出して自分で考えればいいことだ。あれこれ話をせずにサッと解散にして家に帰してあげたほうがいい」

    ■スイスサッカー協会、試合の時に配られるカード
    大人の方々へ。
    僕たちの試合を観に来てくださってありがとうございます。
    また、いつも僕たちのスポーツ活動を支援していただいてありがとうございます。
    今日という日は、ぼくたちの一日です。ぼくたちはサッカーを思う存分やろうと、喜んでここに来ています。
    もちろん、誰だって勝ちたいにきまっています。
    でも、一番大切なことは「プレーができる」ということです。
    だからどうか、僕たちの思うようにプレーさせてください。
    ピッチのそばて怒鳴らないで、相手チームのサポーターに対しても、フェアでいてください。ミス・プレーをいちいち、なじらないでください。ぼくたちはしょんぼりするだけで、何の役にもたたないからです。
    以上、よろしくご理解ください。
    子ども一同。

  • サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法の続編.主張的には一貫している.前作よりより実践的な内容.スポーツは育てるものであるというオシムの言葉は強く共感

    ・日常の指導が「指示命令の連続」になってないか?
    ・できない子ほど丁寧に見る
    ・先に話を聞く,心通わせる,叱らない
    ・フラットな関係づくり
    ・一番大切なのはプレーができるという事

  • ワールドカップ開催まであとわずか・・・。
    日本がサッカーの大国となるには、スポーツが強くなるには、
    子どもを主眼においた育成
    ”考えさせること””小さな達成感”
    親の”子どもを成長させるにはどうしたらいいのか”という先々を考えた教育が必要だと感じさせる本でした。
    教え方を変えてみようかなって真剣に思いました。
    とてもいい本です。新刊も最近発刊されました。
    それを読むのが楽しみです。

  • 著者の池上 正氏は、本著の他にも「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法」等、少年サッカーの指導者としてカリスマとも言える存在である。一貫として子どもが大人になる過程を暖かく時に厳しく周りからサポートする姿勢が評価され、少年サッカーの指導者にファンも多い。

    本書も少年サッカーの指導者、父兄の方々に是非お薦めしたい。

    200ページ余の紙面の中で何が引っかかるか、きっと襟を正して子どもと向き合いたくなる何かがあります。

  • 僕にとっては教育書として珠玉の名作中の名作。
    サッカーのコーチ時に他コーチの子どもに怒るという行動に疑問を持っていた時に読んで全ての回答を与えてくれた本。

    ただし、本書はコーチの為の本ではなく、教育書。
    サッカーに関係していなくても、スポーツに関係していなくても子を持つ親全てに教育書として読んで欲しい一冊。

    子どもの教育に迷った時には必ず読み返す本。
    「サッカーで子ども」3部作の2番目の本のよう。
    3部作の中で最初に読んだからか、僕にとっては最大のインパクトを受けた本。

  • 201205

  • 夏休み課題図書2冊目
    これからの指導に生かしていきます
    すべては子供たちの未来のために・・・

  • 20111217読了

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著者プロフィール

1956年大阪生まれ。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼年代や小学生を指導。
2002年、Jリーグのジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。
2003年より小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」の隊長として、千葉県内の保育所、幼稚園、小学校、地域クラブなど190カ所で指導した。
2010年1月にジェフを退団し「NPO法人I.K.O市原アカデミー」を設立。千葉大学教育学部、東邦大学理学部、東京YMCA社会体育専門学校で非常勤講師を務めた。
2012年に京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクター就任後、育成・普及部部長などを歴任。これまで指導した子どもはのべ60万人を超える育成年代指導のカリスマ的存在。実践現場での経験を活かした著書多数。

「2019年 『チームでは教えてくれない プロサッカー選手になるために大切なこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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