- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098401086
作品紹介・あらすじ
ジェフ千葉の下部組織育成コーチを務める池上さんの指導の特長は、「子ども自身に気づかせる」こと。本書では、大人がかまいすぎて子ども自身の気づく機会、考える契機をいかにつぶしているか、その現状を指摘するとともに、ではどうすれば子どもたち自身に気づかせることができるのか、そのコーチングテクニックをジェフでの指導方法を交えながら具体的に披露していきます。子どもに寄り添う姿勢、状況に沿った具体的な声のかけ方、気持ちの受け止め方、子どもの気持ちを鼓舞したいときにどうするか……。サッカーというスポーツを通してすこやかな人間形成を望む親たちのための、子育ての極意満載の書。
感想・レビュー・書評
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ハウツー本は不得意だが、この本はコーチ初心者の自分にとって迷った時の道標になる。
子供に問いかける、考えさせる、気付かせるといったことがいかに大事か、コーチとして息子と向き合う時のヒントになった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オシムさんの本から池上さんを知り、読みました。育成年代の指導者として目前の勝利でなく、子どもたちが人生の勝者となれるように指導者側からの押し付けとならないように、子どもの好奇心を揺さぶるような日々の練習、子どもの模範となれるような在り方、子どもから引き出す問いかけなど日ごろから気をつけて取り組んでいきたいと思いました。
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全ての少年サッカーに関わる人は絶対に読むべき。
指導者、親は特に必読。
サッカーだけではなく子育てにも共通する内容だと思う。
自分のサッカー指導者としてのバイブル的な本。
サッカーは自分で見て考えて実行することが必要なスポーツ。だからこそ、指示命令的な指導では育たないし、自分で考えさせないといけない。
そういう場面をいかに作るか。
そしてサッカーを子供が楽しめるようにすること。子供はサッカーを勝つためにやってない。上手くなるためでもなく、レギュラーになるためでもない。ただ楽しいからやっている。
それを忘れてはいけない。。。 -
サッカーを全然知らない私ですが、先日のアエラ(2013年6月3日号)の現代の肖像を読んで、興味を持った方の本です。子供たちが自発的に活動する働きかけについて知りたくて読みました。表題の通り、11のエッセンスごとに、そのエッセンスの為にどうすればよいか?が、書かれています。大人がイライラしないための発想転換であったり、子供の感情に共感するのは良いが感情に同化してはダメだとか、目先の勝利ではなく、子供の未来をみつめようとか、子供に考えさせる仕組み作りとか、サッカーを楽しむ心の育て方とか、子供に世話を焼きすぎないとか、失敗や経験をたくさんさせて子供の力を引きだそうとか、気づく力を養う練習とか、考えさせて自らの力で判断できるようにするとか、間接視野でボールを見ないで蹴るようにするとか小学生では4人サッカーを勧めるとか、日本代表のテレビ観戦が大切とか、やり直しの機会を何度も与えるとか、子供に余裕を持たせるとか、児童理解をしようとか、自立させるチャンスを奪わないようにするとか、和を作ることを意識すべきとか、異年齢の集団でサッカーをするメリットとか、色々と気づかされることがありました。
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夏休みの課題図書1冊目。県大会予選が近く、自分の指導の成果が目に見えず、イライラしがちだった自分を見つめ返す上で、大変参考になりました。目先の勝利(結果)に囚われず、長い目で、選手たちの成長を支えられるよう、原点に立ち返ります。
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出産祝いにいただきました。
子どもにサッカーをさせたい親に限らず、コーチングを学ぶのにもってこいの一冊です。 -
サッカーだけが、うまくなるのではなく、サッカーをしている子供たちが、人間として成長をするためにどうかかわっていけばよいかなど学ぶことがたくさん書いてある本だった。
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子どものサッカーに関わってるひとみんなに読んで欲しいと思う。
ほんとにいい。
こんなかかわり方で子どもに関われるなら、大人になった甲斐があるってものだ。 -
ラグビーコーチをさせて貰うにあたり、先輩コーチから借りた1冊。サッカー指導を長年している著者が実体験やスペインやブラジルでの学びについて凝縮されています。親やコーチが指示することで子供の考える力を奪っている。思い当たる節がありすぎます。子供が競技を好きになる為に、周りの大人はどう行動すればいいか、具体的に言葉に落とし込まれていて勉強になる。コーチだけでなく、子を持つ親なら必読です。