- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098253173
作品紹介・あらすじ
データで読むリアル・ケンミンSHOW
都道府県についてはさまざまな統計データがあります。それを単純にランキングすると、人口が多い東京都が有利になるのは当たり前。しかし、人口あたりで再計算し偏差値化すると、知られざる真実が浮かび上がってきます。
たとえば病院の数。単純にカウントすると東京都が1位で、以下、北海道、大阪府……という順になりますが、人口10万人あたりで見ると、高知県、鹿児島県、徳島県……という、まったく違ったランキングに。さらに、この結果には、明治維新の影響があったのです。
ほかにも単純にカウントした数(実数)と人口あたりで再計算した数値はまったく違うことが多く、たとえば……・コンビニ店舗数 実数1位・東京都 再計算1位・北海道/・すし店舗数 実数1位・東京都 再計算1位・山梨県 などとなります。
また、イメージとまったく違うランキングになることも珍しくなく、たとえば「アイスクリーム・シャーベット消費量の最下位は沖縄県」「ラーメンをいちばん食べているのは山形県民」などおもしろデータが満載。
いま暮らしているところや出身県がどういう順位になっているのかを調べつつ、ランキングから理由を想像してみるのも楽しいでしょう。
【編集担当からのおすすめ情報】
人気ウェブサイト「都道府県別統計とランキングで見る県民性[とどラン]」の運営者でもある久保哲朗さんは、都道府県に関する1000種類以上のデータを集め、分析しています。都道府県別にランキングするだけでなく、関連するデータとその相関度も調べており、同じようなサイトがたくさんあるなかで、ピカイチの充実度だと言っていいでしょう。実際、[とどラン]を参考にしているサイトもたくさんあるようです。
「小学生時代の愛読書は資料集『日本のすがた』で、総理府統計局(当時)で働くのが夢でした」という久保さんのライフワークを、じっくりとお楽しみください。
感想・レビュー・書評
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いわゆる統計じゃなくて、偏差値という観点から見ているのが面白い。まだまだ特色があるんだね
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各都道府県にまつわるあらゆるデータを人口あたりで偏差値化する。
寿司の外食費ランキングでは2位の岐阜県が魚介類の消費量は46位。最も牛肉消費量の多いのは京都。外飲みの飲酒費用ナンバーワンが高知県で偏差値93。一世帯当たりのでは年間4万円で全国平均の2万円の倍。酒類別では、焼酎消費量のナンバーワンは鹿児島県で偏差値95。なのに日本酒の消費量となると新潟がナンバーワンで鹿児島がワーストワン。ちなみに全国総消費量は、焼酎の方が多い。アイスクリームの消費量は、富山、石川でワンツー。いずれも雪国だ。気温とアイスクリームの消費量に相関性はないということ。ボリュームではなく偏差値だからこそ見えてくる県民性が興味をそそる。目から鱗落ちまくりの一冊。