スクールカーストの正体: キレイゴト抜きのいじめ対応 (小学館新書)
- 小学館 (2015年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784098252503
作品紹介・あらすじ
血の通った「現場のスクールカースト論」
現役のベテラン中学校教師である著者は、「スクールカーストの決定要因は、コミュニケーション能力だ」と、その本質を喝破、学校現場で現在進行形で起きている数々のいじめ、トラブル等のエピソードを紹介、分析していきます。
スクールカーストを要因とした、「LINEはずしが起きるリアルなプロセス」や、「突然キレて、暴力をふるってしまう子の事情」等々、紹介される数々のエピソードは、教育関係者ならずとも、深く考えさせられるものばかりです。
現在の子どもたちの変容の根底にあるものについて分析したうえで、全国の学校現場に向けて提案する、最終章「現代型いじめと教師の対応」は、必読です。
【編集担当からのおすすめ情報】
「子どもたちに今、何が起きているのか」をこれ一冊で俯瞰できる、画期的なスクールカースト論。すべての教育関係者はもちろん、子どもを持つすべての親におすすめします。
感想・レビュー・書評
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印象に残った箇所が多々あった。
現在の教室を多角的に分析し,生徒同士の関係を的確に分析していると思う。
これからも読み返す本になるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
分析もさることながら問題に対する対処の方法もなるほど!と納得できるものだった。職場のカーストにも踏み込んだのが、さらに衝撃的だった。
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「スクールカースト」を現場の視点で鋭く分析。教員ももれなく子どもたちのカーストに含まれるため、教員自身の立場を分かった上で指導・対応に入る必要がある。ちょうど話題にのぼる世代なので、自分の学生時代をたくさん思い出した…
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あんまりピンと来ないけど、教師の人々には切実な問題だろうとは思う。
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子供の身にスクールカーストが訪れたとき、どう対処したらよいのか。小学生の今、どんな教育をしておけばよいのか、はわからなかった。
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読むなら前半だけで十分。
ページ稼ぎかな?と思うくらい後半は他の人の引用して、それについてどーこーなので。
前半は、あー、なるほど、わかるわかるーと思うものが分かりやすい図にしてあった。スクールに限らずあり得るとも思うけど、子供の逃げられない感じ、すごくわかる。
コロナ前後でまた時代は変わってるかもしれないなーと思ったりもしますが、どうだろうな。
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本書の評価
いじめ問題について考えるには必須の書籍❗
どんなタイプの生徒がいじめやすいのか、またどんな生徒がいじめに合いやすいのか、このようなヒントを教えてくれるのが本書です。
読んだ感じだと、スクールカースト上位の者はいじめに合いにくいです。能力が高く、社会性に優れているからだと考えられます。いじめっ子になりやすいのかと言えばそうでもない(残虐リーダータイプはなりやすいが)。
逆にいじめに合いやすいのは、スクールカーストが低い生徒です。言葉は悪いが、社会性が低くバカにされやすいと言えます。また、能力が低く、見下されやすいのかもしれません。
本書の感想
私は本書のスクールカーストのピラミッドに当てはめると、「孤高派タイプ」でした。同調性が低く、クラスメイトにとても無関心でした。特に価値観が合わない人とは距離をとっていましたね。本書では、あまりこのタイプについて紹介されていませんでした。少し残念です。おそらく、このタイプは他人とのトラブルが少なく、いじめに関与している可能性が低いからなのではないかと私は思いました! -
後半はだるい。冗長。
前半の体系化はわかりやすい。 -
前半は興味深く読めた。確かに子供の学年を見ると、残虐リーダー型はそこそこいるのにスーパーリーダー型はいない。サブリーダー型はクラスに1~3人くらいか。そしてお調子者タイプの多いこと多いこと。事例や教師像についてもふむふむなるほどと思いながら読み進めたが、他の著者や教育者の批判はどうかと思う。最後など、もてはやされる有名人たちに嫉妬しているのかとすら見え、刺々しさが少々痛かった。
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