- Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
- / ISBN・EAN: 9784095041728
作品紹介・あらすじ
日本人として知っておきたい懐かしい日本語2100語を収録。適宜、著名な文学作品や歌舞伎、落語などの用例を添えました。「雨の名前」「風の名前」「雲の名前」「雪の名前」「空の名前」など自然と深い関わりのある美しい日本語を、和歌・俳句などの実例とともに収録しました。日本語を特色づけていることば「擬音語・擬態語」を「あいまい」「すべる」「笑う」など、様子・状態別に分類して示しました。
感想・レビュー・書評
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美しい日本語。味わい深い日本語。懐かしい日本語。
日本人として忘れてはいけないことばを再認識するための辞典。
ー辞典、帯より
ずっと積んでいましたが、年末年始にがんばってさーっと読んでみました。美しい言葉が多く読みたくなる辞典です。
手紙やSNSでこれらのことばを使いこなせるようになれば豊かだと思います。
例として
[後世に残したい日本語]より
最近私が読んだ本に出てきたことばがありました。
・こいさん(谷崎潤一郎『細雪』の四女の愛称)
「こいとさん」の略。末娘をいう語。下のお嬢さん。
・お早うお帰り(近藤史恵『おはようおかえり』のタイトル)
出かける人にかけるあいさつのことば。関西地方の方言。標準語の「いってらっしゃい」にあたる。「早く帰っていらっしゃい」の意から。
私が恥ずかしながら正しい意味を知らなかった有名な日本語(意味は省略・本書を参照ください)
・逢魔が時
・挽歌
・山笑う
他多数。
[自然を友としてー雨・風・雲・空の名前]より美しいと思ったものを抜粋。
雨の名前より(意味は省略・本書を参照ください)
・秋時雨(しぐれあめ)
・狐の嫁入り(きつねのよめいり)
・紅の雨(くれないのあめ)
・小糠雨(こぬかあめ)
・五月雨(さみだれ)
・驟雨(しゅうう)
・秋霜(しゅうりん)
・白雨(しらさめ)
・青雨(せいう)
・涙雨(なみだあめ)
・一村雨(ひとむらさめ)
・日向雨(ひなたあめ)
・夕時雨(ゆうしぐれ)
他多数。
雪の名前より(意味は省略・本書を参照ください)
・淡雪(あわゆき)
・凍雪(いてゆき)
・風花(かざはな)
・こぞの雪(こぞのゆき)
・小雪(こゆき)
・細雪(ささめゆき)
・雪花(やっか)
・名残の雪(なごりのゆき)
・牡丹雪(ぼたんゆき)
・六つの花(むつのはな)
・雪の花(ゆきのはな)
・綿雪(わたゆき)
他多数。
他に
[擬音語・擬態語]
[カラー口絵「日本の色」](色見本付き)
も載っています。 -
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2021/08/28
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2021/08/28
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2021/08/28
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たとえば雨の種類について自分はどれくらい知っているだろう、と考えるとせいぜい10種類程度しか思い浮かばない。
そこでこの本の〈雨の名前〉という章を捲ると、「糸雨」「運雨」「涼雨」「白雨」「盗人雨」「馬鹿雨」「ほろほろ雨」等々多数解説されている。
地方の言葉や文学上の表現も網羅されていて、先人たちのセンスに圧倒されたり、クスッと笑えたり。
ほかにも「風の名前」「空の名前」「後世に残したい日本語」など素敵な言葉がたくさん載っていて、こうした表現を使いこなせたら人生豊かになりそうだなぁ、と思う一冊です。 -
1冊手元に置いて、一息つくたびに大切にページをめくる。
日本語の美しさ、四季折々の風景、色彩についた日本人の感性ならではの繊細な言葉。
どれをとっても味わい深く、日本人で良かったと思える言葉が並んでいます。
「雨・風・雲・雪・空の言葉」の項目がお気に入り。
風景や気温を想像しながら文字を眺めて、言葉を味わう。そんな1冊。 -
言葉の意味はネットで調べられるが、自分の語彙にない言葉に出逢えるのがアナログの辞典。傍らに置いておけば未知の言葉に手軽に出逢える。
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後世に伝えたい日本語、天気を表す日本語、擬音語・擬態語の区分で、日本語の独特の表現や言い回しを収録。
コンセプトはいいが、辞書として「使える」かは疑問。とくにメインの「後世に伝えたい日本語」が単純な50音配列なのが良くない。50音配列は、検索したい語が既に与えられいて、その意味や用法を知りたい時に便利な配列ではある。でも、それなら通常の国語辞典でこと足りる。
そうではなく、表現したい意味やニュアンスに適合する美しい言葉を語を探したいからこそわざわざ本書を使うわけで、それなら50音配列でなくテーマ別の配列にすべきだろう。
使用局面と編集とが整合していないために、無目的にぱらぱらめくって知らない語を見つける、というくらいしか使い道がなさそう。 -
最近本の衝動買いが多い。私の中ではその典型。
しかし中々良い辞典。カラーの日本の色という付録や、古語や季語、擬態語まで網羅されているのは有り難い。
しかしタイトルだけに、掲載される語の選定基準が気になるところ。
映画「ダーリンは外国人」でトニーがこの辞典を読んでいるシーンがあり、何となく嬉しくなった。 -
吉岡里帆さんのラジオで、青葉市子さんおすすめ
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言葉こそ国家だと思うのです。季節の潤いを纏った言い回し、それを肩肘張らずに使う様、粋でありたいですね。
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逆引きが出来たらもっと嬉しかったなと。
雨や雪の名前だけでもこんなにあって、読んでいるだけでも意味を知りたくなりました☆使いこなせたらなんだか豊かな気分...
雨や雪の名前だけでもこんなにあって、読んでいるだけでも意味を知りたくなりました☆使いこなせたらなんだか豊かな気分になりそうですね。
自然を友としてというテーマも素敵です。
私が、載せたのは、ほんの一部で、まだまだたくさん記載されています。
よかったら、是非是非、手に取られてご覧に...
私が、載せたのは、ほんの一部で、まだまだたくさん記載されています。
よかったら、是非是非、手に取られてご覧になってみてください。