幽霊伯爵の花嫁 -悪魔の罪過と忘れられた愛嬢- (小学館ルルル文庫 み 4-5)
- 小学館 (2012年8月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094522303
作品紹介・あらすじ
「きみは誰だ?」アスガント公爵領を騒がす幽霊と対峙したジェイクから、十年分の記憶が消えてしまった!愛妻も成長した息子も忘れ、冷たく拒絶してくる夫に、サアラは艶然と誘惑を宣言し!?同じ頃、騒動の原因である幽霊を追って、傲岸不遜な他家の墓守ギルが現れる。彼は、ジェイクの記憶喪失の原因を知りながら、決して協力しようとせず…?もう一度好きになって-。どんな不幸をも踏みにじり蹴散らす、最強花嫁の愛。
感想・レビュー・書評
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ハロルド()
読者視点としてはもちろん「花嫁」にあるのだけれど
前巻でも書いたように
愛でている対象は伯爵親子(母息子とその息子)なので
少女でなく女子向けライトノベルとして
「少女」でなく「姫」の「花嫁」化という変遷は
まこと頷けるものである
ただそこまで「姫」への物語における重心遷移は
その相星に過剰な力量を要求するあまり
結局関係を崩壊させるのでなかろうか
まだ「乙女」という言い換えのほうが無難な気がする詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
仕事によって、記憶を10年分なくしてしまった夫。
その隣で、妻は記憶を取り戻すため行動する。
他に墓守いたのか! という今回。
確かに、1家だけでカバーできるものではないです。
別の家の当主と、追いかけてきた女の子。
一体どういう関係かと思ったら…。
今回、人間関係がすごいです。
こちらは色々ややこしくなってますが
そもそも言葉を使わないから、ですし
あちらは言葉を駆使していますが
守る事に重きを置いている模様。
そして夫、影が薄いの巻?w
最後、別の意味で怖い事になってます。
頑張れ青少年(笑) -
"「もし、お二方。この馬車を停めて頂けませんこと?」
御者に声をかけるが、返答はない。彼らはひたすら長い鞭を振るい、馬車を走らせ続けている。サアラはううんと首をひねって更に考え、
「ハロルド」
今度は隣に声をかけると、ハロルドははっとしたようにこちらを見た。
「この馬車を停めて頂きたいの。いえーーこの馬車を乗っ取って頂きたいの。出来ますかしら?」
サアラは穏やかに物騒なことを言う。ハロルドはぽかんと口を開けたが、かりかりと額を掻いて、立ち上がった。
「奥様がやれというなら、やってみますが……」"[p.79]
5巻目。
エリオスがんばれ。
ジェイクとエリオスが会話してるシーンが好き。 -
シリーズ5作目
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アスガント公爵家の領地に現れた子供をさらうという幽霊。
この幽霊捕縛のため公爵家を訪れたジェイクとサアラだったが、幽霊の特殊な能力のため、ジェイクが10年分の記憶を失ってしまう。
そして、バーンスタイン家のギルとミゼルカという墓守が乗り込んでくる。
この幽霊はバーンスタイン家から逃げ出したというのに、傲岸不遜なギルは訳を説明しようともせず、取りつく島もない。
しかし、やっぱりサアラは最強だった。
ジェイクに忘れられ、他家の墓守に無礼な態度をとられても、最後に勝つのはサアラ以外にはあり得ない。
今回は、いつも痛々しいほど早く大人になろうと背伸びしているエリオスにも、新たな出会いが。
前途多難ではあるけれど、エリオスにも子供らしい(?)交流が生まれればよいのにと思う。 -
幽霊伯爵の花嫁シリーズの5巻。
ジェイクがとある幽霊のせいで10年分の記憶を失ってしまい、サアラやエリオスのことを忘れてしまいます。その上、他家の墓守も乗り込んできて・・・。
新しく登場したバーンスタイン家の墓守・ギルとミゼルカ。この2人すごいな。いろんな意味で(笑)でもやっぱり最強なのはサアラとジェイクなのか。揺らがないですね、この2人もwwこうなってくると常識人のエリオスが不憫になってくる(笑)5巻ではエリオスが年相応の姿を見せますね。彼にも幸せになってもらいたいですねww -
幽霊と対峙したジェイクから、十年分の記憶が消えてしまった。愛妻も成長した息子も忘れ、冷たく拒絶してくる夫に、サアラは艶然と誘惑を宣言する。
17歳のジェイク!サアラと同い年なんですね。
記憶喪失のジェイクとサアラのやり取りをもっと楽しみたかったのですが、記憶が戻ったところジェイクの、「それは置いといて」「置いとくな」というやりとりに吹きました。
17歳のジェイクは子供まで生ませた元奥さんをどう思っているのかとかも知りたかったです。 -
幸せ家族家族計画!常識から一歩外れた人物量産シリーズのため、常識人のエリオスとハロルドが不憫、ますます不憫、だがそれが良い。
墓守のバーンスタイン夫婦好きだわ。この家族実に美味しい。墓守家や幽霊たちが集まる今後に期待。面白かった。ごちそうさまでした。